ブルゴーニュ注目ワイナリー – 2 –ドメーヌ・シャンタル・レスキュール
畑に情熱を注ぎ込む自然派

(2014.04.14)
壁画に飾られたメインのセラー
壁画に飾られたメインのセラー
ニュイ・サン・ジョルジュをビオで表現
ニュイ・サン・ジョルジュの街の中にあるドメーヌ。圧力鍋を発明した一族であるシャンタル・レスキュールが1975年に創設した。1996年から息子フランソワが跡を継いで、テロワール重視のワイン造りをしている。畑は18ヘクタール、特に1998年から除草剤、化学肥料を一切使わない完全有機無農薬栽培を実践、カリテ・フランスよりビオの認証を受けている。そのワイン作りは、まず生きた土を造ること、土の手入れをし、根を深く、ブドウがよく熟す環境を第一に考えている。手摘み、選果を2回、100%除梗、過剰なタンニンが溶け出さないように抽出には気を遣っている。発酵は香りを閉じこめるために小ぶりの密閉式ステンレスタンクを使用、ルモンタージュなし、ピザージュもほとんどせず、ワインにできるだけ手を加えず、やさしく、ゆっくり熟成させる。「ゴー・ミヨー・ル・ヴァン」2004年版では注目の生産者10人にも選ばれたという上り調子のドメーヌである。

日本のフランス料理の繊細さに感動したというにフランソワ・シャヴリアさん。彼のワインも繊細なニュアンスを大切にしている
日本のフランス料理の繊細さに感動したというにフランソワ・シャヴリアさん。彼のワインも繊細なニュアンスを大切にしている

ドメーヌはニュイ・サン・ジョルジュの街中にある
ドメーヌはニュイ・サン・ジョルジュの街中にある

小型の密閉型ステンレスタンクで発酵
小型の密閉型ステンレスタンクで発酵

冷涼な土地柄、ゆっくりと熟成する。その間、澱引きは一度もしない
冷涼な土地柄、ゆっくりと熟成する。その間、澱引きは一度もしない

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ドメーヌの看板ワイン、左から
ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ダモード 2005
ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ダモード 2006
ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ダモード 2007

Domaine Chantal Lescure
この記事は、ワインカルチャーを語るWEBマガジン「Wine & Story」から記事提供を受けて掲載しています