池田美樹, 池田美樹のLOVE♥ CITY WALKスイーツがあれば幸せ。ピエール・エルメの新作発表会。
(2008.09.30)ほんの10年前、「スイーツ」という言葉はまだあまり一般的ではなかった。「スイーツって書いて、読者にわかるかなあ?」と真顔で議論していたくらい。
(その頃は携帯電話も1人1台は持っていなかったし、パソコンが編集部に1台あるかないか、というくらいで原稿は手書きだったから、時代というのは変わるものだ。)
そのスイーツ界に燦然と輝く帝王がピエール・エルメ氏。独創的なスイーツを次々に発表しては、新風を巻き起こしている彼の、世界初のブティック「ピエール・エルメ パリ」が、東京・赤坂のホテルニューオータニにあるということは、よく知られた話である。
初めて口にした時「こんな味の組み合わせと食感ってあり!?」と衝撃を感じて以来、エルメ氏のスイーツの虜になった私は、よくここに通ったものだ。
毎年、ファッションのコレクションのように新作を発表するというスタイルを取っているのだが、今回も、2008年秋冬の新作発表会が行われると聞いてさっそく出かけてきた。
テーマは「EMERVEILLE(夢心地)」。いつも、さまざまなテーマを掲げて作品を発表しているエルメ氏だが、今回はどのようなスイーツなのか? 編集者やフードライター、スイーツ評論家といった人たちが大勢集まって、たくさんの種類の作品を一口ずつ、立ったまま試食する様は実に壮観だった。
皆さんには写真でいち早くご紹介しよう。
最近は、誰かへの贈り物ではなく、自分のためにスイーツを買う、という女性が圧倒的に多いのだとか。
確かに、私たちは靴やバッグだと数万円単位で幸せを買っている気がする(しかも、「散在した」という罪悪感のリバウンド付き!)が、スイーツはどんなに手の込んだものでも1000円前後。それでひととき、幸せになれるなら、コストパフォーマンス最高の賢いお買い物だと思うけれど、いかが?(口に入れた分のカロリー消費は各自の責任でね)
試食会も兼ねているので、このように「どうぞ召し上がれ」と差し出してくれる。 |
会場の様子。来場者数百人! 関心の高さが伺える。 試食後のテーブルはこんな様子。幸せの夢の跡だ。 |