『龍馬伝』クライマックスにつき四国郷土料理『龍馬街道』へ。

(2010.10.07)

皆さま、こんにちは。
NHK大河ドラマ『龍馬伝』がクライマックスに突入していますが、皆様観ていますか?
私は毎週手に汗を握りながらハラハラドキドキ、ストーリーの展開を見守っている次第です。
個人的には、龍馬の後継者と期待された池内蔵太がワイルウェフ号の沈没で命を落とした時点で、無駄に大泣きしたりも……

まぁ、それはさておき。
日本中が龍馬ブームの最中、品川に四国郷土料理のお店『龍馬街道』が9月24日にオープンしました。
このお店は坂本龍馬の故郷、高知県の郷土料理だけではなく、龍馬が脱藩直前に勤王党の情報収集に訪れた香川県、土佐から長州へ向かう脱藩への道となった愛媛県、そして脱藩後『船中八策』に引き継がれる施策の基礎を築いた徳島県と、龍馬の歩いた「四国竜馬街道」の本場の郷土料理を提供しているのです。
東京で坂本龍馬ゆかりの地の料理をいっぺんに頂ける!  と、心躍らせながらレセプション・パーティーに行って来たのでした。

まず、お店の中に案内されて思ったこと。

「広~~~~~~い! ! ! 」

それもそのハズ。通常のテーブル席のほかに個室が全部で10室もあるのです。
そして各個室には<渦潮・阿波踊り(徳島)>、<陽暉楼(高知)>などとそれぞれ四国各県をテーマにしている粋なネーミング付き。
ここにも四国・幕末時代へのテーマへのこだわりを強く感じさせます。

私が案内されたのは、日本最古の芝居小屋・金丸座をイメージした香川県がテーマのテーブル。
名物、赤い丸亀団扇が所狭しと、壁一面を彩っていてレトロな風情たっぷり。

着席して最初に出てきたのが、高知名産「かつおの炭火塩たたき」(1200円)。

まずはこのボリュームに圧倒されます。
とにかくごろっと厚切り! ! 

高知名産「かつおの炭火塩たたき」1200円。

一口食べるとカツオの周りがあったかく、中がひんやり冷たい温度差にまずびっくり。
新鮮なカツオを表面だけ炭火で炙って提供しているため、温感の二重奏が楽しめるのです。
折りしもこの季節、一番脂が乗っている戻りガツオなので味付けがシンプルのほうが素材のこってり濃厚な味覚を堪能できます。

本当においしくて季節を替えての春のあっさりとした味わいの初ガツオも、この分だとかなり期待できるかも! と思わせる逸品でした。

カツオに心奪われていると、ほどなくよさこい踊りが始まりました。
踊り手さんが鳴子(なるこ)を手に持ちカチャカチャリズムを取って踊り始めます。

みんなでよさこダンシング! 

お客様にも鳴子が配られ、みんなで鳴子を振り始めると自然と音楽に乗れ、よさこい踊りに参加できてしまうから不思議です。

鳴子を手にして踊らずにはいられまい!

お店全体がお祭りモードに巻き込まれ、お客からお客へ笑顔が伝染していきます。
それに加えておいしい郷土料理。なかなか素敵な演出ではないですか! 

次に出てきたのが、ぶっかけ薬味の讃岐うどん(500円)。

ぶっかけ薬味の讃岐うどんはしこしこ!

コシがあり、麺がしこしこしています。
そして薬味がピリっと辛みが効いていて味全体を締めています。

ここでちょっと店内散策に繰り出します。
お店エントランス前に立派なガラス張りの厨房があるのですが、そこでカツオを炭火で焼いている姿を発見。
何とかその勇姿をカメラに収めようとガラス越しで奮闘していると、見かねたであろう(笑)お店の方が「横からの撮影でよければ、厨房のほうどうぞ」とありがたいお声をかけて下さいました。

厨房に一歩入るやいなや、炭火焼の熱気で一気に体が火照ります。
大ぶりなカツオの赤身がほどなくおいしそうなブラウンに変色する様に惚れ惚れ……
この熱気の中で器用に火の通り具合を確認しながら、大きいカツオを炙っているお姿をパチリ。

大きいカツオを炙りなう! 
炭火焼です。

その後、先ほど頂いた讃岐うどんを作っている厨房も「あまりお目にかかれる機会がないと思いますので…」と親切にもご案内して頂きました。

大きな鍋でコシがしっかりしているうどんを煮ています。

うどん、かなりの重さです! 

慣れた手つきで笑顔で軽々と麺を上げてみせてくれていますが、実はこのうどん、かなりの重さなんです。

今回で3回目のグルメレポになる私ですが、これまでクローズアップしなかった厨房に入れたことによって、違う側面から『食』を眺めることができました。
愛情を注いでいる創り手さん達に接することによって、違うキラキラが見えてきた気がしました。

取材もひと段落、席に戻ると「徳島ご当地の味! フィッシュカツ」(500円)が到着。
フィッシュカツ?! ! 
そもそもフィッシュカツなるものを食べたことがなかった私。
おそるおそる5mmにも満たないこの薄いお魚のカツを一口かじってみます。
うなな? 初めて食べるのに妙に懐かしい味がするではないか。

魚のすり身にカレー粉とパン粉で揚げたこのカツはスパイシーで濃いめの味付け。
お酒の肴にしても、はたまた手軽なスナックとしても頂けそうなおいしくてハマる味です。
ちょっぴりB級グルメ風な印象ですが、徳島ではかなりポピュラーなローカルフードだとか。

その次のお料理は、かつおの土佐巻き(670円)。
こちらも高知県の名物で、カツオのたたきを巻いた太巻きです。
カツオ自体の味が強いのもさることながら、薬味も一緒に入っているのでしっかりとしたお味。
かなり豪快で男らしいお料理です。

シメは愛媛の郷土料理、鯛飯(2~3人前:1800円)。

愛媛の郷土料理、鯛飯。

なんと! 新鮮な鯛を丸ごと一匹土鍋で炊き上げているのです。
鯛の出汁がしっかり染み込んでいるので、食べる前からふわっと香ばしい香りがします。
鯛独特の上品な甘みが印象的で、高級感があります。
こちらは限定5食。ご来店の際には是非早めのご注文を! 

鯛飯でしっかりお腹を満たした後も、デザートは別腹♪
「土佐なつかしの味 アイスクリン」(380円)を頂きます。

見た目はアイスクリーム。でも食べてみると
「ん?シャーベット?」
と見紛うほどのシャリシャリとした食感。そしてバナナやメロンを彷彿させるあっさりした味が絶妙。
アイスクリンとは、砂糖、卵、脱脂粉乳バナナ香料で作られる乳脂肪分3%以下の氷菓子なのです。
素朴な味わいのデザートを頂けば、心がじんわり満たされていきます。
そりゃ満面の笑みにもなりますよね!

土佐なつかしの味 アイスクリンです!

食事をたっぷり頂いたあとは、すでに自分も四国を旅した気分になってしまっています。
おいしい料理はもとより、お店の個室の雰囲気などぎゅっと坂本龍馬のエキスを詰め込んだ『龍馬街道』。
ブームでは終わらない本場の味を是非皆さんにも味わっていただければと思います。
幕末に一気にタイムスリップした気分を味わえること請け合いです。
取材・撮影に協力いただいたお店の方々、どうもありがとうございました! 

ハッピ姿の元気のいいお店の方々が皆さんをお待ちしています。サービスももちろんぬかりなし! 
品川 個室居酒屋 『龍馬街道 ‐四国郷土料理・せいろ蒸し』

Tel:03-5461-9148
東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワーB1‐
ランチ月〜土11:30~14:00、17:00~23:30、土日祝〜23:00
無休

http://r.gnavi.co.jp/g600188/