ほろ酔い倶楽部 - 6 - 山梨ワインツアー 2/3 〜 熊野裕子 レポート 〜
(2010.01.14)規模的には対照的だった2つのワイナリーさんですが
細かなやり方の違いはあっても
目指す方向と考え方には多くの共通点を感じたのでした。
すなわち自分の役割は
ワインをつくることでなく
「ぶどうをいかす」こと。
いかに畑仕事が大事であるかの認識 ― ですね。
だけど、だからこそ感じます。
醸造家の哲学なくして良いワインは生まれないーと。
そうそう、酒折の井島さんは、こんなお話もされていました。
「僕たちは微生物を飼っているわけだから友達にならないといけない。
今日はしんどそうだなア、暑がっているようだなア…
という健康状態を、香りから判断します。
人間もそうでしょう。生育が悪くなると、体内から悪い臭いのガスが出る。
原因は酵母に対する栄養源の問題ですね。
良い畑には、アミノ酸の栄養源が多く含まれている。
これは酵母が発酵を行う上で大事な栄養成分になるのです」
なるほど、畑と醸造。
この両者がひとつとなって
良いワインは生まれてくる。
日頃、グラスの中だけをみながら飲むワインからは
気づかないことを、今日はたくさん学びました。
さらには自家製パンやフレッシュな地野菜が
美味しかったランチスポット 「おいしい学校」 。
車中では、木下商事さん協賛によるワイン
ソムリエのFさんから差し入れワインなど頂戴し
朝からワイン三昧の、思い出深いツアーとなりました。
岡本さん、井島さん、そして参加者の皆様
本当にいろいろ、ありがとうございました。
そして、お疲れ様でした~。
(熊野裕子)
筆者プロフィール 熊野 裕子(くまの・ゆうこ)武蔵野生まれ&育ち。今は茅ヶ崎市在住。 |