洗練されたセレクション『富嶽三十六プロジェクト』 世界遺産指定で大注目、
富士山モチーフのアイテム。

(2013.08.20)

富士山がついに世界文化遺産に登録されました。この夏の山開き後には登山者が詰めかけ大混雑、富士山アイテムも多いに売れて富士山ブーム到来。数あるアイテムの中でも音楽、小説、食、ファッション、と多岐にわたるカルチャーで富士山を楽しみながら環境保全の寄付にもつなげようというユニークな試み『富嶽三十六プロジェクト』からいくつかご紹介しましょう。

富士山のアイテムを購入することで
環境保全寄付に協力。

この6月に世界文化遺産に登録された富士山。7月の山開き後には登山者が詰めかけ大混雑、ちょっとした富士山フィーバーが巻き起こっています。

また8月10日付『朝日新聞』「私の視点」で世界的アルピニスト 野口健さんが世界遺産登録されると通常は登録後6年にユネスコのチェックを受けるところ、富士山の場合は異例の3年で保全状況報告書を提出せねばならない条件付きの登録であることを警告、環境保全を憂慮する意見を発表したことも話題です。

『認定NPO法人 富士山を世界遺産にする国民会議』は、2005年に発足し翌年2006年7月に富士山の世界遺産登録後の保全活動に充てる資金として「富士山基金」を設立。世界遺産登録後新たに『富嶽三十六プロジェクト』をスタート。日本各地からの富士山の姿を浮世絵として残した葛飾北斎『富嶽三十六景』に因んだこちらのプロジェクトは音楽、小説、食、ファッション、と多岐にわたるジャンルのカルチャーで富士山を楽しみながら環境保全の寄付にもつなげようというユニークな試みです。

富士山をモチーフに「冊」(本)、「曲」(音楽)、「スイーツ」、「Tシャツ」、「チャレンジ」(富士山にちなんだプロジェクトを応援)、「プロダクト」の6ジャンルで各36アイテムを発表。購入金額の一部が富士山環境保全のために寄付されます。

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「プロダクト」部門の36アイテム(現在は26アイテムを発表)は富士山モチーフの傘やエプロン、グラス、祝儀袋といった日常使いできる、なおかつ手にするとちょっと嬉しくなるグッドデザインが揃っています。ともすると古臭くなりがちな富士山にまったく新しい感覚でアプローチしていることがわかるセレクション。これらをセレクトをしたのは『method』代表・山田遊さん。

山田さんによると、36アイテムのセレクションは、これまで長年にわたって寄付活動に協力してきたメーカーはじめ富士山の保全活動に貢献する意志のある会社の製品。そしてなおかつデザインが優れているもの、富士山という古典をモチーフにしていながらアイディアや工夫があるものを選んだといいます。例えば、銭湯の富士山の絵さながらのタイル柄の富士山がデザインされたマグカップなど。富士山の保全を次世代につなぐにはそのアイテムも新しいものが産まれ続けていくべきだろう、という考え方です。

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環境保全を実際に考えた場合、お金がかかります。他国を見てみた場合、ニュージーランドの世界遺産 トンガリロ国立公園は保全のために政府が管理資金を大きく援助しているといいます。富士山はこの夏から入山料のテスト導入をスタートするなど自治体がようやく動いたところ。

意外にもこれまでオフィシャル・グッズのなかった富士山。『富嶽三十六プロジェクト』のプロダクトを購入することで、富士山の環境保全寄付に協力するのもひとつの方法ではないでしょうか。

それでは『富嶽三十六プロジェクト』のプロダクトからいくつかご紹介いたしましょう。

結婚祝・スタイリッシュ「フジ」(金封)

富士山をスタイリッシュにデザインしたご祝儀袋。「富士山」を水引で表現しているところが技アリ。高いデザイン性と使いやすさを追求したステーショナリーブランドとして知られる『マークス』によるもの。ぽち袋もあり。

結婚祝・スタイリッシュ「フジ」(金封)525円、ミニ金封・スタイリッシュ・クラシック「フジ」(ぽち袋)294円 / マークス

富士傘(ふじさん)

「富士傘(ふじさん)」と読む、縁起がよくなりそうなビニールの傘です。さしていたら「それは何のデザイン?」と話題を呼ぶこと必至。うろこ文様がデザインされており、これは小さな富士山を集めてできあがったもの。きっと魔除けになるはずなので、足元の悪い雨の日にのおでかけにぜひ。持ち手のところの赤いラベルは日の丸をイメージした名札。名前を書いておけます。

1,575円 / 日本市、中川政七商店

THE BEST IN JAPAN (ブローチ)

コンテンポラリージュエリー作家・小西潤による富士山モチーフのブローチ。富士山の上の赤いプラスチックの球体は日の出を表現。またそれがブローチのキャッチにもなっているシンプルで機能的、そしてハッピーな作品。

6300円 / Jun Konishi

富士山エプロン

Aラインのシルエットで富士山の形をイメージしたデザインのエプロン。ワンピースのように被って着るタイプ。ポケットが左右に1つずつあるので利便性にも優れています。フリーサイズ、身幅:約58cm、着丈:約101cm、袖口周:約73cm、ポケット:約横14.5cm×縦18cm、綿100%。

大人用 5565円、小人用 2625円 / 日本市、中川政七商店

富士山ふきん

蚊帳生地のふきん。富士山をかたどって折込んだ上に、朝日を思わせるデザインのパッケージがクール。蚊帳生地はとても薄い上に吸水性と速乾性に優れているといいます。汚れても洗うとすぐにきれいに。また使えば使うほど生地は柔らかくなっていって、優しい肌触りになります。横30cm×縦40cm、綿100% 、表柄・裏晒の5枚仕立て、ロックミシン仕上げ。

420円 / 日本市、中川政七商店

富士山クッション

静岡県西部の磐田市福田は「別珍・コーデュロイ」の大産地として知られています。約100年前からその生産ははじまり、こちらの製品は「福田の別珍」を再生させるプロジェクト「福田の別珍PROJECT」のものになります。別珍のやさしい持ち味と発色を最大限に生かし、「富士」と「まる」モチーフのクッションに。毎日のデザインを考える『nanoca design(なのかデザイン)』によるデザインです。

富士山クッション 富士 まる 7350円、ミニ5250円 / nanoca design(なのかデザイン)

コインケース 青富士

百鬼夜行の妖怪をモチーフにした「妖怪和片(ようかいわっぺん)」で知られる「京都発、東京経由 世界行き。」の刺繍ブランド『京東都』ブランドによるもの。富士山+太陽のモチーフのコインケース。富士の裾野の部分を左右から押さえるとパカっと口が開きコインを取り出すことができます。 赤富士もあり。

893円 / 京東都、ドゥオモ

富士山タイルマグ

懐かしいような新しいような……不思議なマグカップ。富士山のタイル絵のようなデザインの部分は凹凸があり、まるで銭湯にいるような気分に。写真のように少しずつ向きをずらして3つ並べると、なんと1枚の壁画が完成! サプライズもあってプレゼントにいかが?

富士山タイルマグ 大 2625円、小 1890円 / The Porcelains(ザ・ポーセリンズ)、東京西海株式会社

富士山グラス(Fujiyama glass)

東京ミッドタウンが開催する「Tokyo Midtown Award 2008」において審査員特別賞・水野学賞を受賞したプロダクト・デザイナー 鈴木啓太による富士山グラス。こちらをこちらを、千葉・九十九里に工房を構えるハンドメイドガラスメーカー『SGHRスガハラ』が製品化。製品化。グラスに注ぐ飲み物によって、表情の異なる富士山が楽しめます。

上代3,776円 / SGHR スガハラ、菅原工芸硝子株式会社

FUJICHOCO 〜富士猪口〜

シンプルで遊び心のあるデザイン・プロダクト・レーベルとして知られる『Floyd(フロイド)』による富士山に見立てた波佐見焼のお猪口。青富士&赤富士、赤富士&赤富士、青富士&青富士のセットがあります。お酒はもちろん、前菜やおつまみの小鉢としても使えます。桐箱入(白い綿は富士に掛かる雲海を表現しています。)

2個セット:3,150円 / Floyd(フロイド), 株式会社パブリックデザイン

『富嶽三十六プロジェクト』