9/14オープン! 東東京エリアに『マーチエキュート神田万世橋』
(2013.09.13)かつて交通の要衝として賑わった神田・旧万世橋駅がこの9月14日、商業施設『mAAch ecute(マーチエキュート)神田万世橋』として再生。どのような施設になっているのか覗いてみましょう。
赤煉瓦の壮麗な
旧万世橋駅を再生。
御茶ノ水駅と神田駅の間に位置する旧万世橋駅は1912年(明治45)に開設、上野、新橋と並ぶターミナル駅として栄えましたが1943年(昭和18)に駅としての稼働は休止。その後は鉄道博物館舎として利用されていましたが、このたび東日本旅客鉄道株式会社、株式会社 JR 東日本ステーションリテイリングと公益財団法人東日本鉄道文化財団が商業施設『mAAch ecute(マーチエキュート)神田万世橋』として再生させました。
中央線高架下の部分にはカフェやライフスタイルショップが並び、高架上の旧万世橋駅時代のプラットホームはJR中央線はじめ総武線、京浜東北線車両まで望める展望デッキにと、たいへんユニークな構造になっています。赤煉瓦アーチの美しい外観を持つ高架橋の中に、東東京を代表する高感度ショップ、神田万世橋界隈の歴史が辿れるギャラリー、そして鉄道文化の機能美を目の当たりにできるスペースが並んでおり、新旧硬軟カルチャーのマッシュアップを体感できます。
JR車両の通過を間近に見られる展望デッキ&カフェ
『2013プラットホーム』と『N3331』
『mAAch ecute 神田万世橋』ならではの設備はなんといっても『2013プラットホーム』でしょう。万世橋駅開業時に作られたホーム部分を整備したガラス張りの展望デッキで、JR中央線の上下線路に挟まれた場所にあります。約5分に1本の割合で電車の通過を間近に観察できます。
カフェ『N3331』が併設されており、車両を眺めながら量り売りのサンドイッチ「333ド1(サンサンサンドイッチ)」、スムージーなどがいただけます。秋葉原駅近く旧練成中学校を改修したアートセンター『3331 Arts Chiyoda』の企画に関わる一般社団法人非営利芸術活動団体コマンドNのプロデュースでなのでカフェの内部はアート色が豊か。アーティスト 大曽根朝美さんのソフトスカルプチャーがフィーチャリングされたインテリアになっています。定期的にフィーチャーするアーティストは変わります。
カフェ、インテリアショップの「ノースコリドー」
飲食と雑貨等が融合する2ショップ。
『mAAch ecute 神田万世橋』の北、神田川沿い側「ノースコリドー」には、カフェ&定食『フクモリ』の新しいお店、長野・上田の人気ショップ『haluta』が入っています。そのほかイベントスペース『佇マイ(タタズマイ)』、界隈の地誌がわかる『LIBRARY (ライブラリー)』など。
フクモリ
Tel.03-6206-8381
山形の食材を使ったカフェ&定食の『フクモリ』。東神田の1号店は今や東東京の名所となっていますが、こちらの2号店では1号店奥の雑貨販売棚『タナフクモリ』を大きくフィーチャー。ドイツを中心としたヨーロッパ雑貨のお店『マルクト』、東欧、オリジナル雑貨を扱う『チェドック』の人気アイテムのほか山形や東北の食材、作家さんの工芸品、書籍などの販売するスペースを大きくとっています。お食事メニューは1号店の人気メニューに加えて、山形名産の車麩をフレンチトースト風に仕上げた「車麩パフェ」800円などオリジナルメニューも。
ハルタ
Tel.03-5295-0061
長野県上田市で人気のベーカリー、カフェ、北欧のインテリアをとりあつかうライフスタイルショップ『haluta(ハルタ)』。日本の暮らしの中でも取り入れやすい北欧スタイルのアイテム、デンマークのデザインプロダクトブランド『HAY(ヘイ)』を中心に、ビンテージ家具までを販売。そのほか『UNIVERSAL PRODUCTS(ユニバーサル・プロダクツ)』、『LIVING CONCEPT(リビングコンセプト)』など、日本のドメスティックブランドのファッションアイテムも。カフェエリアもあり、デンマークのオープンサンド「スモーブロー」530円~、本店でも人気の「ハルタプレート」1260円など。
イベントスペース 佇マイ
日本の機能美や遊びごころにフォーカスしたショップを期間限定で紹介するスペース『佇マイ(タタズマイ)』。オープンから9月29日(日) までは東東京エリアでモノづくりに取組んできた老舗ブランドと東東京から新しいものづくりを発信する『台東デザイナーズビレッジ』のクリエイターたちが日本プロダクトを紹介します。帆布カバンの『工房HOSONO』 、ファッション・ブランド『c.p.koo』、『POTTERN BURN TOHKI』などのアイテムが販売されています。
ライブラリー
明治~大正時代、交通の要衝として栄え、大衆文化が開花した万世橋駅周辺の歴史に触れられるスペースです。 タッチパネルを活用した「万世橋クロニクル」が見ることができ、周辺地域に関する書籍・ グッズなども販売。「神田タイムスリップマップ 1912」(600円)は、周辺の古地図を元にした1912年当時の様子がわかるマップで、裏面は平成版お散歩マップになっていて使えます。こちらのスペースでは10月からは万世橋駅ジオラマ模型展示も行う予定です。
趣味性、嗜好性の高い
「サウスコリドー」のお店。
『mAAch ecute神田万世橋』の南側「サウスコリドー」には、こだわりのコーヒーショップ『OBSCURA COFFEE ROASTERS 』、かわいい居酒屋さん『ル・プチ神田』、遊びごころいっぱいのスイーツショップ『NOAKE TOKYO』、神田の人気ワイン居酒屋『VINOSITY』が手がけるワインショップ『VINOSITY domi』など趣味、指向性の高い7店が入っています。
オブスキュラ コーヒーロースターズ
Tel.03-5295-0085
三軒茶屋のコーヒーの名店『OBSCURA COFFEE ROASTERS (オブスキュラ コーヒーロースターズ)』が出店。品質にこだわり、世界中から農園単位でコーヒー の生豆を選別、豆に合わせた焙煎をして最高の味わいを 追及する姿勢には定評のあるお店です。こちらの店舗では三軒茶屋店と同じく、コーヒー、コーヒー豆の販売のほか新たにチョコレートの販売も。「Bean to Bar」といわれる、豆の仕入れ、焙煎、板チョコ加工まで一貫して手がけるこだわりのチョコレートです。
ノアケ トウキョウ
Tel.03-5295-0035
浅草のちょっと奥まった場所に本店を構えるスイーツショップ『NOAKE TOYO(ノアケトウキョウ)』。懐かしくて新しい心地よさを目指す、ちょっと遊び心のあるパウンドケーキ、サブレ、ボンボンキャラメルなどオリジナルスイーツを販売しています。こちらの店舗では浅草の本店のラインナップをほぼすべて網羅しています。おしゃれなオーナーの田中さんとのおしゃべりも魅力のひとつで、会話を楽しみながらパンケーキを切り売りしてもらって、その場でパクっといただくのもよし、テイクアウトもよし。和栗のテリーヌは1カット 542円、ホールで3800円。パウンドケーキはシトロンジャンジャンブル、キャラメルバナーヌ、小豆ともち粉などがあり、それぞれ1カット398円。
ル・プチ神田
Tel.03-5295-0121
「フランスにある居酒屋」がコンセプトのかわいい居酒屋さん『ル・プチ神田』。ちょっと変わった紫色のソース焼きそば「フランスソースやきそば」880円、フランスおでん 1人前950円 などがキュートな内装の店内でいただけます。日本の伝統的なライフスタイルに触れられる日光のお宿『NIKKO INN(日光イン)』や、世界各地の朝ごはんを味わえるお店『ワールド・ブレックファスト・オールデイ』を経営するデザイン会社『日光デザイン』が手がけるお店です。
『mAAch ecute(マーチエキュート)神田万世橋』
TEL:03-3257-8910
住所 :東京都千代田区神田須田町1-25-4
営業時間:物販 11:00~21:00(日祝 ~20:00) 、飲食・カフェ 11:00~23:00(日祝 ~21:00)
haluta は~21:00 (日祝 ~20:00)
遺構階段・オープンデッキは、~22:30(日祝 ~20:30)
定休日:不定休