昨夏は節電で涼感グッズの売れ行きが好調だった。今夏もさまざまな涼感グッズが各メーカーから発売されているが、どんな商品が今注目されているのか。東急ハンズ渋谷店のB2Cフロアで展開中の涼感グッズのコーナーと4Bフロアの寝具コーナーで、それぞれおすすめの注目商品について話をうかがった。

涼感グッズのコーナーでは、今年は、アメリカで開発された冷感生地「クールコンフォートテクノロジー（CCT）」を採用したタオルやスカーフなどがよく売れているという。CCTは蒸発層・保水層・吸収層の3層に織り込まれた生地で、水に濡らして絞って振動を与えると、水分が気化する時に生地自体が冷たくなり、その冷感を持続できる。CCT製品は洗濯機で洗うことができるのも人気の一因となっているようだ。 “去年買ったものが洗えないタイプだったので、洗えるものを買いたい”とCCT製品を選ぶ人も多いという。

涼感グッズコーナーの売れ筋トップ２は、このCCTを採用した「パッとCOOL　フェイスタオル」と「しろくまのきもち　COOL TUBE」が占め、第３位に、携帯型送風機の「マジクール　マイファンモバイル」が入る。では、人気のCCT製品を始めとする小物類から、ベッドで使える寝具用品まで見ていこう（以下、文中コメントは上記各フロアの担当者によるもの）。

「ULTRA COOL」は、抗菌防臭加工されたタオルで、素材がサラッとしていて男性に人気があるという。8×80㎝のスリムサイズで、濡らして絞って振って使用するタイプ。「日本製のタオルということで海外へのお土産としても人気があり、まとめ買いをされる方もいます」。「ULTRA COOL」は全8色、各980円（税込）。

「しろくまのきもち　オーガニック2」は、日本製オーガニックコットンを使用したナチュラルカラーのスカーフで、女性に人気があるという。付属のリングで止めるようになっている。水に3～5分浸してスカーフの中のポリマーを膨らませて使う。ポリマーの水分が体内の熱とともに気化することで涼しく感じる。

一方、「しろくまのきもち　Plus DEO」は、世界初のテクノロジーの消臭繊維MOFFを採用したスカーフだ。使い方は「オーガニック2」と同じタイプ。「世界初のテクノロジーを使用しているので値段は高めですが、サンプルとして長期間お店に出していても臭いがつきません。効果は抜群だと思います」。「しろくまのきもち　Plus DEO」は、無地4色、ギンガム柄2色の全6色　各2,480円（税込）※数量限定のため、一部の雑貨専門店、百貨店での販売となっている

単三電池２本で動く携帯型送風機で、重さ約140g（電池を含む）と軽量・薄形設計。本体正面から空気を吸い込み、上部に風を送りだす。首にかけたままの状態で本体から両手を離しても風が首もとに届く。本体背面にスタンドがついているのでデスクに置いて使用することもできる。

「『マイファンモバイル』は、ファンの羽の部分が内蔵されているのでお子さんにも安心です。スーツ姿のビジネスマンにも人気ですが、家事をしながらも使用できるので主婦層にも人気があります。寿命の長い電池なら20時間ぐらい使えます」。

今年はステテコの人気が高まっているそうだ。東急ハンズの渋谷店では去年の２倍近く売れているという。「外にはいていけるタイプが人気です。一般的なステテコだと下着が透けて見えてしまいますが、たとえば当店で扱っている『泥棒日記』シリーズのステテコは、見えないぎりぎりのレベルの厚さの生地を使用しているので、外にもはいていけるし、涼しい。今年は女性でもはけるSサイズも発売されています」。

竹やイ草などの天然素材の寝具も人気が高いという。竹チップの枕カバーは、広げると車の座席シートとしても利用できるものもある。「竹チップの枕カバーやシーツは、つなぎ目が動いて通気性が良いので、汗がかわきやすいのが特徴です。寝ゴザも人気があります」。