日韓関係で変化あり!?
韓流ドラマ最新ランキング
(2013.02.15)
2003年に『冬のソナタ』がNHKで放送されてから10年、韓流ドラマはエンタメ界の一大潮流となったが、昨年あたりから少しずつ様子が変わり始めたようだ。
まず、竹島問題での日韓関係の悪化と韓国人タレントのギャラの高騰から、テレビでの「韓流」の露出が減り始めた。また、韓流ファンが購入するDVDの内容も変化しつつあるという。
昨年まで韓流ドラマは、マイナーな役者、マイナーなタイトルでも、DVDを発売さえすれば数万枚は売れていたが、最近はメジャーなタイトルしか売れなくなった。これはファンの中心である年配女性がネットを駆使して、韓国での評判や視聴率を調べてDVDを買うようになったためだ。
これまでマイナーなタイトルを扱ってきた中小の業者は、ギャラのみならず、DVDの版権使用料などの高騰もあり、メジャータイトルを買いたくても買えない状況。
そこで目をつけたのがバラエティー番組だ。タレントのプロモーションビデオ、ファンミーティングのDVDなどだ。また昼ドラ系ドラマも注目されている。これらのジャンルは扱いやすい上に、人気もあり、万単位で売れるタイトルもたくさん出ている。
たとえば、バラエティーの『青春不敗 2』、昼ドラ系の『妻の報復』、ファンミーティングの『パク・シフ ファンミーティングツアー in JAPAN 告白』などだ。
『青春不敗 2』は『少女時代』や『KARA』が田舎で自給自足に挑戦する体当たり企画がウリ。『妻の報復』は日本の昼ドラと比べてドロドロしておらず、どこかコメディータッチ。昼ドラ系は、シリーズものではないにもかかわらず、多くの作品が「妻」と名付けられ、独自の存在感を放っている。
『パク・シフ ファンミーティングツアー in JAPAN告白』は、超大作『王女の男』や『きらきら光る』で大ブレイク中の実力派俳優(もちろんイケメンなのは言うまでもない)パク・シフの、ファン交流会を収録したもの。
そうした新しいの動きがある一方で、メジャードラマに対するファンの熱はいまなお健在だ。以下、TSUTAYAでレンタルされた韓流ドラマDVDの最新ランキング(2012年間ランキング)を紹介しよう。
■韓国テレビドラマ 2012 年間ベスト10
(集計対象期間:2012年1月1日〜12月7日)
順位 | タイトル | 主演 |
---|---|---|
1 | 『オレのことスキでしょ。』 | ジョン・ヨンファ |
2 | 『私に嘘をついてみて』 | カン・ジファン |
3 | 『ミス・リプリー <完全版>』 | ユチョン |
4 | 『トキメキ☆成均館スキャンダル』 | ユチョン |
5 | 『最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン〜』 | チャ・スンウォン |
6 | 『美男<イケメン>ですね』 | チャン・グンソク |
7 | 『トンイ』 | ハン・ヒョジュ |
8 | 『美男<イケメン>ラーメン店』 | チョン・イル |
9 | 『シティーハンター in Seoul 』 | イ・ミンホ |
10 | 『イ・サン』 | イ・ソジン |
1位『オレのことスキでしょ。』
『美男< イケメン>ですね』のコンビ、日本で注目を浴びている韓国の人気バンド『CNBLUE』 のジョン・ヨンファと、ヒロインのパク・シネが再び競演。
音楽公演やミュージカルなど、オリジナルの劇中音楽は『CNBLUE』のジョン・ヨンファ、カン・ミンヒョクを始めとすると出演陣が表現。監督は巨匠ピョ・ミン。
人間国宝の祖父をもち、芸術大学の国楽科に通うイ・ギュウォン(パク・シネ)は、学内の人気バンド、ザ・ステューピッドのライブを見に行き、ギター&ボーカルのイ・シン(ジョン・ヨンファ)の演奏に一瞬で引き込まれてしまう。しかし演奏会当日、妹の急病で病院に付き添ったシンは、演奏会に穴を空ける。このことでギュウォンとシンは言い合いになり、国楽科対実用音楽科の演奏対決にまで発展。結局、ギュウォンが負け、1 カ月間シンのパシリをすることに。こき使うシンにむかつきながらも、惹かれていくギュウォン。しかし、シンは舞踏科の教授チョン・ユンス(ソ・イヒョン)に一途な想いを寄せていた。
2位『私に嘘をついてみて』
ウソからはじまる大逆転ロマンチックコメディ。 “カン・ジファン×ユン・ウネ、”2大スターの共演で、最も見たい韓国ドラマNO.1に輝いた話題作。
『快刀ホン・ギルドン』『コーヒーハウス』のカン・ジファンと『宮~LOVE in Palace』『コーヒープリンス1号店』などのユン・ウネが、大逆転マリッジ・カップルを熱演。演出は『シークレット・ガーデン』のクォン・ヒョクチャンと、『グリーンローズ』のキム・スリョンが担当。脚本は『東方神起』ユンホ主演の『No Limit~地面にヘディング~』のキム・イェリ、『三姉妹』のチェ・ユンジョンなど。主演のコンビのキスシーンもみどころのひとつ。カラオケで盛り上がっての“カラオケ・キス”やコーラを全身に浴びての“コーラ・キス”など様々なシチュエーションのキスシーンに酔いしれる。
嘘から始まった2人の偽装結婚は、恋のライバルや昔の恋人が絡み合い、前途多難。ケンカと騙しあいの果てに、真実の恋は生まれるのか、視聴者も騙される展開で見るものを釘付けにする。
3位『ミス・リプリー』
初主演の『トキメキ☆成均館スキャンダル』で好演し、若手俳優として注目される元『東方神起』のパク・ユチョン。イ・ダヘ、キム・スンウ、カン・ヘジョンという実力派俳優による男女4人のスリリングな恋愛劇。タイトルの「リプリー」はパトリシア・ハイスミス原作の映画『太陽がいっぱい』(The Talented Mr. Ripley)の主人公の名“リプリー”から取った。
ストーリーは、貧しく虐げられて育ったヒロイン・チャン・ミリ(イ・ダヘ)が、生きるために手段を選ばず人を巧みに騙しながらのし上がっていく様を描いている。「シン・ジョンア学歴詐称事件」という韓国で実際にあった事件をモチーフにしているという。
4位『トキメキ☆成均館スキャンダル』
韓国国内で放送後の反響が凄まじく、成均館スキャンダル公式ホームページの掲示板には、視聴コメントが約30万件も寄せられ、”成均館(ソンス)廃人”という新造語も生まれた。ベストセラー小説を原作に、女子禁制の名門校「成均館(ソンギュンガン)」に入学した男装ヒロインとエリート男子学生たちが繰り広げる恋と友情のラブストーリー。
母と病気の弟の面倒をみるため、男装して科挙試験を代理受験してお金を稼ごうとするキム・ユニ(パク・ミニョン)。試験当日、ユニは依頼人と間違え、イ・ソンジュン(パク・ユジョン)に声をかけてしまう。ソンジュンはユニの才能に気づき、科挙試験を受けさせる。しかし代理受験が発覚し、ユニとソンジュンは罰として成均館(ソンギュンガン)で暮らす事になる。
5位『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』
『シティーホール』チャ・スンウォン×『パスタ~恋が出来るまで~』コン・ヒョジンの二人が 主演『「美男< イケメン>ですね」の脚本家ホン姉妹が贈る、芸能スターのラブコメディ。
芸能界を舞台に展開するドゥグンドゥグンなラブコメディ。ドゥグンドゥグンとは韓国語でドキドキという意味。本作の主題歌も「ドゥグンドゥグン」。元アイドルで今や落ちこぼれのB級アイドルが、ひょんなことから国民的トップスターと最悪の出会いをする。さらに、ヒロインの天敵やイケメン漢方医も加わって予測不能のラブコメディが始まる。
6位『美男< イケメン>ですね』
チャン・グンソクが日本でブレイクするきっかけとなったドラマ。
シスターになるため修道院で修行するコ・ミニョ(パク・シンへ)は、双子の兄のミナムが所属する人気イケメンバンド『A.N.JELL』の代役になってほしいとマネージャーに頼まれた。1カ月間代役をお願いされ困惑するミニョだが、兄ミナムが母を捜すためにグループに入る予定だったことを知り、しばらく兄になり変わる決意をする。その後もミニョは女性であることを隠しバンド活動を続けていく。 イケメンバンド『A.N.JELL』のメンバーに、天使のような外見だがクセがあるテギョン(チャン・グンソク)、シヌ(ジョン・ヨンファ)、ジェルミ(イ・ホンギ)。
7位『トンイ』
『宮廷女官チャングムの誓い』や『イ・サン』など数々のヒット作品をてがけてきた韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督最新作。
ハン・ヒョジュ(『春のワルツ』、『華麗なる遺産』)チ・ジニ(『宮廷女官チャングムの誓い』)イ・ソヨン(『春のワルツ』)ペ・スビン(『華麗なる遺産』)など超豪華俳優陣が出演。韓国で視聴率30%を記録した大ヒット作だ。
朝鮮王朝時代の身分制度の中で、賎民の身分から女官最高位まで上りつめたトンイの波乱に満ちた生涯をドラマチックに描く。
8位『美男〈イケメン〉ラーメン店』
“ツンデレ”イケメン御曹司を演じるのは、大注目のチョン・イル。『私の期限は49日』、『太陽を抱いた月(原題)』と、立て続けにヒット作に出演し、「視聴率保証小切手」と呼ばれる今が旬の俳優だ。韓国での放送では、視聴率が1%を超えれば大ヒットとされるケーブルテレビ界で、最高視聴率2.93%を記録し話題となった。さえない女子のためにイケメンたちが嫉妬したり、どぎまぎしたり、典型的恋の病にペースを乱していくイイ男たちの狂いっぷりに、大ヒットドラマの必須要素である“ひょんなことから始まる共同生活”という展開も盛り込まれている。
何をやっても上手くいかない不器用な就職浪人生ウンビ(イ・チョンア)。しかし、とある偶然により超イケメン・チス(チョン・イル)と出会い、運命を感じたウンビはクールに告白。しかし、チスは教育実習先の高校生だった。
そんな中、不思議なイケメン・ガンヒョク(イ・ギウ)がウンビの前に現れる。ガンヒョクはなぜかウンビを自分の嫁だと言いだした。
ひょんなことからラーメン店を始めることになったウンビとイケメンたちが繰り広げるラブコメディ。
9位『シティーハンター in Seoul』
ある使命を果たすよう育てられた1人の青年(イ・ユンソン)を主人公に、ヒリヒリと胸締めつけるような愛とスリリングな復讐劇を描いた2011年最高の“切な系”ロマンス。主演は『花より男子~Boys Over Flowers』でアジアのトップスターにのし上がったイ・ミンホ。彼と愛らしくも切ないロマンスを繰り広げるヒロイン、キム・ナナには、『トキメキ☆成均館スキャンダル』のパク・ミニョン。
イ・ホンミが軟派なエリート青年と復讐のために社会の悪を制裁していく“シティーハンター”という2つの顔をもつ主人公イ・ユンソンに扮し、キャラクターの光と陰、明るさと切なさを繊細に表現し、深みのある演技で新境地を開いている。初の本格アクションにも挑戦し、華麗でカッコいいアクションを見せている点にも注目。パク・ミニョンは男まさりな一方、愛には一途でけなげなナナを好演し、高い共感を生み出している。また、『KARA』のク・ハラが、物語のキーパーソンである大統領の娘役で出演。奔放なお嬢様を伸び伸びと演じているのも見逃せない。
10位『イ・サン』
監督は『宮廷女官 チャングムの誓い』のイ・ビョンフン。実在した人物や出来事をベースに、友情や純愛のストーリーを織り交ぜたヒューマンストーリー。主演は、イ・ソジン。韓国では最高視聴率38%を記録。あまりの人気で全60話から全77話に延長された。
李氏朝鮮第22代国王である、正祖ことイ・サンが主人公。朝廷内の派閥争いや陰謀、サンが計画する政治改革がストーリーの主軸。サンは、朝廷内の悪習を撤廃させるため奔走し、自分の理想の国造りのため政策を立てる。多くの苦悩を抱えながら、国政に取り組んだ末、朝鮮末期文化の華を開かせた。