マイ・フェア・オードリー・ヘプバーン! 〜彼女がアン王女になる前の物語〜mic さんが、ひとり芝居で
オードリー・ヘプバーンを描く。

(2013.09.28)

『Audreyオードリー・ヘップバーン 60年代の映画とファッション』(デイヴィッド・ウィルズ/著 黒川由美/訳『Audreyオードリー・ヘップバーン 60年代の映画とファッション』(デイヴィッド・ウィルズ/著 黒川由美/訳より

永遠の憧れオードリー・ヘプバーンへの追悼企画がいろいろ

今年は、オードリー・ヘプバーン没後20周年。今もなお“永遠の妖精”としてスクリ−ンに輝き続けるオードリーほど、男女問わず幅広い年齢層にファンを持つ女優はいないのではないでしょうか。

彼女の演技、佇まい、ファッションセンス、笑顔、その全てが魅力的で現代に生きる私たちに様々な気づきを与えてくれます。そんな彼女の代表作が、期間限定で全国20館以上のスクリーンに登場します。公開されるのは『麗しのサブリナ』『ティファニーで朝食を』『パリの恋人』。どれもデジタル・リマスター版で甦り、これが何とも驚くほどの美しさだとか。

また彼女に追悼の意を表して出版されたのが、写真集『Audreyオードリー・ヘップバーン 60年代の映画とファッション』(デイヴィッド・ウィルズ/著 黒川由美/訳)。50年前のものとは思えない最高品質の写真と当時の著名人らによるオードリーへのオマージュで鮮やかによみがえる、オードリーファン必携の一冊。7月に発売されてすぐ重版が決まるなど売れ行きも好調なのだそう。


スクリーン・ビューティーズ
Vol. 1 オードリー・ヘプバーン 『ティファニーで朝食を』、『パリの恋人』、『麗しのサブリナ』9月28日(土)〜10月18日(金) 全作品デジタル・リマスター版にて新宿ピカデリーほか全国ロードショー

『Audrey オードリー・ヘップバーン 60年代の映画とファッション』 著者:デイヴィッド・ウィルズ 訳者:黒川由美 定価:3675円(税込) 発行元:東京書籍株式会社
オードリーの幼少期を描くひとり芝居

そんな中、大胆不敵にもオードリー・ヘプバーンをテーマにひとり芝居を上演するという女優が。タイトルは『マイ・フェア・オードリー・ヘプバーン! 〜彼女がアン王女になる前の物語〜』。オードリーがロンドンで『ローマの休日』への夢を掴むよりも、もっと前の少女時代を描く。手がけたのは、出演も演出も務める舞台女優mic(ミック)さん。映画のコラム執筆や数々の舞台挨拶のMCも務める中で、あまり公にされることのないオードリーの壮絶な幼少時代を知り、どうしてもひとり芝居で演じてみたくなったのだという。といっても、オードリー・ヘプバーン自身は演じないのだそう。

「私がオードリーを演じるなんて、あまりにも恐れ多いので演じません(笑)。オードリーを演じずに彼女の5歳から15歳までを描いてみようと思っています。どんな風にと言われると難しいのですが……、オードリーも演じませんが登場しますし、いろんな人物が登場します。やっぱりご覧になっていただくのが一番ですね(笑)。ひとり芝居は言葉で説明するのが本当に難しいんです」。

これまで、元々猫だったという女性たちのリアルな(?)日常を描く“猫の路地裏ブロードウェイ”シリーズや、かけがえのない男と女の半生記に渡るやりとりを描いた『ひとりラブレターズ』、実際に被災地に足を運びその時の交流をそのまま舞台化、新聞各紙で大きな反響を読んだ『カントリー・ロード石巻・牡鹿半島』など、さまざまなひとり芝居を上演し続けてきたmicさんが、今度はオードリー・ヘプバーンという誰もが知り憧れる女性をテーマに、彼女のイマジネーションをふんだんに盛り込みながら、新たなひとり芝居に挑戦するのです。

「オードリーって“妖精”のイメージが強いんですけど、彼女を調べれば調べるほど、作品を観れば観るほど、とっても人間らしいんです。過去はいじめにあっていたり、自分の体や顔にコンプレックスがあったり、そして何よりも生きるパワーがすごい。キュートで美しく、エレガントなビジュアルの裏に隠された彼女の人間的なたくましさや、つらい過去を乗り越えた強さを感じ取って頂けたら」。

そして、最後にぽつり。「いつか、私が通っていた石巻・牡鹿半島で出会ったおじいちゃんやおばあちゃんにも見てもらえたらという気持ちで作りました。本作を見て笑ったり、何か感じてもらえたら最高にうれしい」。

当日は公演後、写真集『Audreyオードリー・ヘップバーン 60年代の映画とファッション』の“ミニ”アフタートークも決定。写真家のたかはしじゅんいち氏が登場する。また公演前には、ロビーでは、野菜パウダーがふんだんに入ったオーガニックドーナツOK doughnutsの販売もされ、お腹を満たしてくれるそう。秋の夜長、少女時代のオードリーに逢いいってみてはいかが?

マイ・フェア・オードリー・ヘプバーン! 〜彼女がアン王女になる前の物語〜

東京:2013年10月9日(水)開場:18:45 開演:19:30 場所:目黒パーシモン(小ホール) 
大阪:2013年11月7日(木)開場:18:45 開演:19:30 場所:HEP HALL(大阪梅田)
料金:一般/前売4,000円、当日4,500円、大学生/前売:2,000円、当日2,500円、高校生以下/前売500円、当日1,000円(学生券は当日受付にて入場時年齢確認あり・要学生証提示)  ※全席指定(税込)
チケット:カンフェティ 0120-240-540(通話料無料・受付時間平日10:00〜18:00) 
めぐろパーシモンホールチケットセンター窓口(販売時間10:00~19:00) ※東京公演のみ 
HEP HALL Tel. 06-6366-3636(受付時間11:00-20:00)*大阪公演のみ
問い合わせ先:猫の路地裏ブロードウェイ事務 cats@kazumic.com

【関連リンク】
たかはしじゅんいち
OK doughnuts