ジュリア・ロバーツの輝きの秘訣は「EAT, PRAY, LOVE」がもたらす「ハッピー」にあり。

(2010.08.20)

2010年9月17日(金)より公開の映画『食べて、祈って、恋をして』。世界中で大ベストセラーとなったエリザベス・ギルバートの自伝的小説をもとに映画化された本作は、NY、イタリア、インド、インドネシアと舞台を移しながら、人生に行き詰まりを感じた主人公が、自分自身を見つめ、本来の自分を取り戻す過程を描いた物語。主人公エリザベスを演じたジュリア・ロバーツが、プロデューサーのデデ・ガードナーと共に待望の初来日を果たし、ザ・リッツ・カールトン東京にて総勢530名を超える取材陣を前に記者会見を行いました。

ジュリア・ロバーツ (左)とプロデューサーのデデ・ガードナー(右) photo / REIKO WATANABE

『プリティ・ウーマン』や『エリン・ブロコビッチ』など、日本でも大人気のジュリアとあって、いままで来日していなかったのが意外なほどですが、「今回来日できたことは本当に幸運」と話し「イタリアでは食べて、インドでは祈って、バリでは恋をして。今回の初来日で何をしたい?」という質問にも「これ(記者会見)です。これがやりたかった。」と満面の笑みを浮かべ、
会場はまたたくまに盛り上がりました。

そもそもジュリアは、映画化が決まる前からこの原作の純粋なファンだったそうで、プロデューサーのガードナー氏も、原作の「正直さ」に惹かれたといいます。それでは『食べて、祈って、恋をして』のタイトルにちなんで、ジュリアとデデ・ガードナーのコメントをご紹介します。

ではまず「eat」について-

本作品の見所のひとつといえるのが、ローマやナポリでイタリア料理を味わい、みるみる主人公の食欲が蘇る場面。その臨場感たるや、思わず観ているこちらのおなかも鳴りそうなほど。「食事のシーンを撮るのはとっても興味深い。最初は美味しくても、6杯、7杯と続くとさすがに疲れて辛くなるけど、楽しめた」とジュリアも笑顔で振り返りました。

つぎに「pray」をめぐる最近の騒動について-

最近ニュースになっていたヒンドゥー教への改宗の件について質問があがると「ちょっと誤解があるようです」と自ら説明した上で「22年前に母がくれた、「俳優は政治や宗教の話はせずに演技だけしてればいい」というアドバイスをちゃんと聞くべきだったわ」と話すなど、見事な切り返しをみせました。

そして「love」にかかせない役割を果たした共演者について-

NYでは年下の舞台役者を演じるジェームズ・フランコの笑顔の愛くるしさに、バリ島では最近ペネロペ・クルスと正式に結婚したハビエル・バルデムの妖しい色気にクラクラさせられますが、ガードナー氏によると男性キャストは時間をかけて慎重に選んだといいます。結果的には「第1希望の俳優が出演を決めてくれたので、とってもラッキーだったし、楽しい作業だった」とプロデューサーも大満足のキャスティングに納得です。

ジュリアにとって、「食べる」「祈る」「恋する」の3つは「すべてそろってハッピーになれる」どれも欠かせない大事な要素。

「私は今の自分で十分」ときっぱり答えるジュリアは「自分の中にあるものを掘り下げて、何が充足感をあたえてくれるのか、自分を探求してみることがチェンジになると思う」と、あくまで真の自己改革は外見ではなく内面を磨くことを強調していました。

また『ピープル誌』で「もっとも美しい人」に選ばれた感想を聞かれると、「私の母がいっぱい投票したみたいね(笑)。美しさの定義はいろいろあるけど、秘訣はハッピーであること。それとランコムのクリームも手伝ってるかな?(笑)」と、スポンサーへのリップサービスも忘れないあたりはさすが!

 
所々にジョークを挟みつつ、記者に質問の真意を納得いくまで尋ねたり、規定の時間外に撮影していた取材陣に「約束を守ってる他のカメラマンに失礼よ」と自ら注意を促すシーンもあったりと、型に囚われない大物感を漂わせつつ、自分の意見をはっきり主張する意志の強さと頭の回転の速さを目の当たりにした会見でした。

最後に「この世界でトップで居続ける秘訣・企画選びのコツは?」との直球の質問にジュリアは「秘密だから教えられません。組合から追い出されちゃうかも(笑)」と一旦はかわしながらも、「この映画の撮影でいろんな国を巡ったけど、自分はクリエイティブなプロセスの中で演技をするのがとても好き。秘密でもなんでもなく“大好きなことをやる”ことが秘訣です」と明かしてくれました。

 

 

ストーリー

ニューヨークでジャーナリストとして活躍するエリザベス・ギルバート。優しい夫スティーブンとは結婚 8 年目。1 年前に 郊外に家を買い、仕事も上向き。誰が見ても、キャリアに成功し、幸せな家庭を持った 30 代女性の憧れの人生を送っている。ところが当人の心の中は、今の自分が自分でないような不安定な精神状態で結婚生活を続けていくことに疑問を感じ始めていた。 ある時、リズは取材旅行で出会ったインドネシアのバリ島でひとりの老人クトゥと出会う。薬療師(メディスンマン)である彼は、エリザベス の人生をこう予言する。「あんたは世界を旅する。結婚は 2 度。短い結婚と長い結婚。そして近いうちに全財産を失い、また取り戻す。いつかバリに 戻り、3,4 ヶ月滞在する」。そして、人生に行き詰っているように見える彼女に「世の中を見るときは頭ではなく、心で見るのだ。 神の存在が分かる」とアドバイスを与える。

ニューヨークに帰り、別居を経て離婚 を決意するエリザベス。「何かを待つ」人生に別れを告げ、自分を解き放つ旅に出る決意をする。1 年間ニューヨークを離れ、仕事を離れ、 男たちと離れ―――。

まず初めはイタリア。スペイン階段からほんの数ブロックのところにある古めかしいアパートメントを借り、イタリア人の 友人と、ヨーロッパ人の友人とイタリア語習得に励み、パスタとドルチェを恋人にする。楽しむことを罪悪と思うアメリカ人 的人生観から開放され、イタリア人の ” 何もしない歓び “ を学ぶ……。

 
 

『食べて、祈って、恋をして』

2010年9月17日(金)TOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー

映画『食べて、祈って、恋をして』
出演:ジュリア・ロバーツ、ハビエル・バルデム、ジェームズ・フランコ、ビリー・クラダップ
監督:ライアン・マーフィー     
原作:エリザベス・ギルバート    
原題: EAT, PRAY, LOVE  

 
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