フランス映画祭、監督&女優らが来日中。ジュリエット・ビノシュ、六本木に登場!

(2009.03.13)

黒いドレスに身を包んだジュリエット・ビノシュさん(写真/MACH)

記者会見は、ジュリエット・ビノシュさん、フランス大使、ユニフランス会長と3人で。(写真/MACH)

昨日(3月12日)、フランス映画祭が始まりました。
六本木ヒルズの特設会場『フレンチシネマカフェ』に現れたのは、
フランスを代表する女優のひとり、ジュリエット・ビノシュ。
イッセイ・ミヤケの黒いドレスに身を包んでの登場です。

「日本に来るのは7回目ですが、日本のみなさんのエレガントさ、礼儀の正しさ、集団意識、相手を大切に思う気持ちなどに、毎回感動をしています。

私は一番フランス人らしくないフランス人かもしれません。海外に滞在することも多く、フランスに戻ると全くフランス人らしくないと感じることが多いのですが、海外に住んでいる時は“自分はフランス人だ”と強く感じたりします。いったいどこが自分の故郷かなと考えることもあります。けれど、故郷は自分の心の中にあると信じています。

映画を通じて、さまざまな映画作家、俳優やスタッフなどさまざまな出会いを得てきました。今回、フランス映画祭団長に選ばれたことは、とても名誉なことです。私自身、映画を通じての出会いによって変化をしてきたとも言えます。フランス映画は、商業的ではない作品が多いと思いますが、新しいアイデアを生み出すという意味では一番豊かではないでしょうか?

トリュフォー、ルノワール、ヴィゴ、ウスターシュなどによって作りあげられた基礎があり、それがレネ、ヴァルダ、テシネなどに引き継がれて新しい映画が見いだされ、それが今回来日しているオノレやアサイヤスに引き継がれているのではないでしょうか。映画作家全員の名前を挙げることはできませんが、このように豊かな世界は次世代へと引き継がれていくのだと思います。

私は日本映画も大好きです。非常に謎めいた深いものを持っているところが魅力です。黒澤明の映画は息子とよく見ます。是枝監督の作品も最近見まして、さまざまなインスピレーションを与えてくれます。そういう新しい物事の見方を提供してくれるみなさまに、感謝を申し上げます」。

 

記者会見のあとはレッドカーペットへ。

たくさんのファンが押し寄せたレッドカーペット

数多くの記者とカメラマンが女優たちの登場を待っていました

子役のマチルドもレッドカーペトを闊歩

左から、短編のプロデューサー、ロン・ディエンス、『一目惚れ』の監督カティア・ルコウィック

『ミーシャ/ホロコーストと白い狼』の監督ヴェラ・ベルモンと子役のマチルド・ゴファール

『マーターズ』の女優マルジャーナ・アラウィ

左から、『シークレット・ディフェンス』の監督フィリップ・ハイムと女優のヴァヒナ・ジョカンテ。右、『西のエデン』の監督コスタ・ガブラス

サガンの息子ドニ・ウェストホフと『サガン -悲しみよ こんにちは-』監督のディアーヌ・キュリス

『未来の食卓』の監督ジャン=ポール・ジョー

『顧客』の監督・女優ジョジアーヌ・バラスコと共演そして、ご主人でもあるジョルジュ・アギラ

『コード』の女優ブランカ・リ。フランス大使とユニフランス会長と一緒に

記者会見から着替えて登場したジュリエット・ビノシュ

この映画の中では、人生、別れ、相続、生活の中での重要なオブジェ、それが引き継がれる様子が描かれています。ぜひ楽しんでください」。

こうして、12日(木)フランス映画祭がスタート。15日の日曜日まで続きますので、あなたもぜひ六本木ヒルズへ足を運んでくださいね。

(文/エディター 中正美香)

赤いドレスが似合うジュリエット・ビノシュさん

来日した監督、女優の全員がTOHOシネマズのスクリーン7に大集合

フランス映画祭上映スケジュール

各映画の上映前に監督や女優さんの舞台あいさつがあります。
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