2016年 6月24日(金)〜27日(月)有楽町 イザベル・ユペールが団長!『フランス映画祭2016』開催。
(2016.05.20)有楽町朝日ホール、TOHO シネマズ 日劇にて6月24日(金)から4日間開催される『フランス映画祭2016』。今年、映画祭を象徴する存在である団長を勤めるのはフランスを代表するベテラン女優イザベル・ユペール。映画祭で上映されるサミュエル・ベンシェトリ監督『Asphalte(原題)』、ギョーム・二クルー監督『愛と死の谷』の2本に出演しています。イザベル団長を筆頭にクラシック作品1本を含む全13作の上映作品の俳優や監督から、現在のところ14名が来日予定! 俳優陣は今年のカンヌでセレモニー・マスターを務めたローラン・ラフィット、セザール賞有望新人男優賞の新鋭ロッド・パラド、そして84歳のマルト・ヴィラロンガら。今年の映画祭の特徴でもあるのですが、女優でありながら監督でも実力を発揮する才媛による作品が多く上映されます。こぞって来日するので、たいへん華やかな映画祭になりそうです。
オープニング作品の『太陽の目覚め』は大輪カトリーヌ・ドヌーヴが弱冠20歳の新鋭と共演するドラマで、監督のエマニュエル・ベルコが来日。そのエマニュエルが主演の『モン・ロワ』が映画祭2日目に上映され、監督のマイウェンも来日しますがマイウェンもエマニュエル同様女優であり監督、というリンクがユニークです。
短編作品は昨年同様6月2日~26日まで都内&横浜の計6会場で開催される『ショートショートフィルムフェスティバル2016』で「フランス映画祭 2016~短編作品集」として5作品が上映されます。例外を除きフリーチャージ、要予約となっています。
『フランス映画祭2016』
会期:2016年6月24日(金)~27日(月)
会場:有楽町朝日ホール
東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F
TOHO シネマズ 日劇
東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F
前売り券 一般 1,500円 / 学生 1,000円、当日券 一般 1,700円 / 学生 1,200円
前売り販売は5月28日(土)10:00から全国のセブン-イレブン、セブンチケットサイトにて。
『ショートショートフィルムフェスティバル2016』フランス映画祭短編作品集
6月3日(金)19:30-21:10 横浜 ブリリア ショートショート シアター
6月4日(土)13:30-15:10 横浜 ブリリア ショートショート シアター
6月14日(木)19:30-21:10 横浜 ブリリア ショートショート シアター
6月25日(土)13:30-15:10 横浜 ブリリア ショートショート シアター
6月26日(日)11:30-13:10 二子玉川 iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ
2016年6月24日(金)17:00~
有楽町朝日ホール
オープニング・セレモニー+上映
『太陽のめざめ』La Tête haute
2015年 / フランス / フランス語 / 119分 / DCP / 2.35 / ドルビー
来日予定:、ロッド・パラド *エマニュエル・ベルコ監督は来日しません
女優であり監督であるエマニュエル・ベルコの長編で、昨年2015年のカンヌ国際映画祭でオープニング上映された作品。非行を繰り返す人生に迷う少年マロニーと心優しい判事フローランスが出会い、新しい道をみつけるまでを描くヒューマンドラマ。フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞、ゴールデングローブ賞にあたるリュミエール賞両方で助演男優賞、有望男優賞を得た主演のロッド・パラド20歳に注目です。
6月24日(金)21:00~
TOHOシネマズ 日劇
『ミモザの島に消えた母』Boomerang
2015年 / フランス / フランス語 / 101分 / DCP / 1.33 / 5.1ch
来日予定:フランソワ・ファヴラ監督、ローラン・ラフィット
『サラの鍵』の原作者タチアナ・ド・ローネによるベストセラー小説の映画化作品。40歳になるもいまだ30年前に亡くなった母への喪失感を断ち切れないアントワン。母が謎の死を遂げた大西洋岸の避暑地 ノワール・ムーティエ島へ向かい、妹アガットや思いを通わせる女性アンジュの協力を得ながら自分たちには語られなかった辛い真実を解き明かそうとするサスペンスです。
*本作のフランス映画祭2016における上映に2組4名様をご招待!
6月25日(土)10:20~
有楽町朝日ホール
『The Final Lesson(仮題)』La Dernière leçon
2015年 / フランス / フランス語 / 106分 / DCP / ビスタ / 5.1ch
来日予定:パスカル・プザドゥー監督、マルト・ヴィラロンガ
女優としても活躍するパスカル・プサドゥー監督の長編4作目。物語は92歳の誕生日を迎えたマデリーヌがみなに迷惑がかかるようになる前に自ら死を選びたいと発表したことから始まります。その決断をなかなか受け入れられない家族ですが話を聞きその足跡を追ううちに今まで知ることのなかったマデリーヌの過去や思いを知るようになり理解を示すようになっていく、という家族ドラマです。サンドリーヌ・ボネール、監督の夫で俳優のアントワン・デュレリが出演しています。
6月25日(土)13:50~
有楽町朝日ホール
『愛と死の谷』Valley of Love
2015年 / フランス / フランス語・英語 / 92分 / DCP / スコープ / ドルビー5.1ch
来日予定:イザベル・ユペール(映画祭団長)、ギヨーム・ニクルー監督
映画祭団長をつとめるイザベル・ユペールと怪優ジェラール・ドパルデューがモーリス・ピアラ監督の『ルル』以来34年ぶりに共演する話題作です。本作では別れた俳優夫婦イザベルとジェラールを演じています。息子のマイケルからの手紙の指示通りふたりはそれぞれ米国デスバレー行き再会。マイケルは自殺して亡くなっているのに……という不思議なストーリー。監督は独特の作風で知られるギヨーム・ニクルーです。
6月25日(土)17:10~
有楽町朝日ホール
モン・ロワ(原題)
Mon Roi
2015年 / フランス / フランス語 / 126分 / DCP / 2.35 / ドルビー
来日予定:マイウェン 監督
映画祭オープニング作品『太陽のめざめ』の監督として来日するエマニュエル・ベルコが主演する激しい愛の物語で、昨年のカンヌ国際映画祭で高い評価を得て主演女優賞受賞となった作品です。スキー事故で入院することになった弁護士のトニー。リハビリを続ける中でトニーは元夫ジョルジュとの愛を振り返ることになります。なぜ彼を愛することになったのか? ジョルジュとはいったい何? ジョルジュ役は『クリムゾン・リバー』のヴァンサン・カッセル。監督は、こちらも女優としても名高いマイウェン。
6月25日(土)21:00~
TOHOシネマズ 日劇
『アスファルト』
Asphalte
2015年 / フランス / フランス語、英語 / 100分 / DCP / 1.33 / ドルビー5.1
来日予定:イザベル・ユペール(映画祭団長)
団長イザベル・ユペール出演作。車いす生活を余儀なくされる中年男と夜勤の看護婦、鍵っ子の少年と落ちぶれ女優、不時着したNASAの宇宙飛行士をアルジェリア移民の女性……郊外にあるさびれた団地に暮す6人の群像劇です。カンヌ国際映画祭コンペでも話題になったベンシシェトリ監督と故マリー・トランティニャンの遺児 ジュール・ベンシェトリに注目。イザベル・ユペール扮する女優の相手役の少年を勤めています。
6月26日(日)10:30~
有楽町朝日ホール
『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』
Un + Une
2015年 / フランス / フランス語・英語 / 114分 / DCP / 1.33 / 5.1ch
*エルザ・ジルベルスタインさんは来日しません。
『男と女』から50周年を迎えるクロード・ルルーシュ監督作品。その真骨頂、大人の男女の恋を描きます。映画音楽家で新作のためにインドを訪れた男とフランス大使の妻である女が出逢い、ともに旅し惹かれ合っていく……。音楽はルルーシュ監督盟友のフランシス・レイ。映画作家アントワーヌを『アーティスト』(11)のジャン・デュジャルダン、大使夫人を『ずっとあなたを愛してる』(08)のエルザ・ジルベルスタインが演じます。
6月26日(日)14:10~
有楽町朝日ホール
『ショコラ!(仮題)』Chocolat
2015年 / フランス / フランス語 / 119分 / DCP / 1.85 / ドルビーSR
*オマール・シィ、ロシュディ・ゼム監督は来日しません。
20世紀初頭の映画黎明期、リュミエール兄弟の作品にも姿を残している実在の人物 フランス史上発の黒人エンターテイナー ショコラとその相手役フランス人フティットの物語。ショコラを演じるのは『最強のふたり』からスター街道爆進中のオマール・シィ、フティット役にはチャップリンの孫で卓越した表現力を持つ異能のパフォーマー ジェームズ・ティエレ。監督は俳優としても知られるロシュディ・ゼムです。
6月26日(日)18:00~
有楽町朝日ホール
『めぐりあう日』
Je vous souhaite d’être follement aimée
2015年 / フランス / フランス語 / 104分 / DCP / 1.85 / ドルビー
来日予定:ウニー・ルコント監督
実の親を知らない医学療法士のエルサは自分の出生を探索するために息子のノエとともにパリからフランス北部の町 ダンケルクへ引っ越してきます。手がかりがない中、ノエの通う学校に勤める女性アネットがエルサの患者としてやってきます。治療を続ける中でエルサとアネットは不思議な感覚を覚えるようになり……。監督は韓国からフランスへやって来た自身の体験を元に撮った『冬の小鳥』 (09)のウニー・ルコント。本作にも自身の体験が投影されているといいます。
6月26日(日)21:00~
『パレス・ダウン』
Taj Mahal
2015年 / フランス / フランス語・英語 / 91分 / DCP / 2.40 / ドルビー
来日予定:ニコラ・サーダ監督
2008年11月、インド・ムンバイで起きた同時多発テロで標的のひとつとなったホテル『タージ・マハール』での惨劇を描いています。家族の転勤でムンバイを訪れていた少女が両親の外出中にテロが発生、ホテルの一室に閉じ込められてしまします。手元の携帯電話だけが外部と連絡をとれる一縷の望み、これを使ってどうサバイブしていくか? 主演は『ニンフォマニアック』(14)のステイシー・マーチン。監督は『カイエ・デュ・シネマ』のジャーナリスト、脚本家でもあるニコラ・サーダ。
6月27日(月)10:30~
有楽町朝日ホール
『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』
Les Héritiers
2014年 / フランス / フランス語 / 105分 / DCP / 2.35 / ドルビー
来日予定:マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール監督
< パリ郊外、移民が多い高校レオン・ブルム高校の新学期。様々な人種が集まる落ちこぼれクラスにやって来たのは厳格な歴史教師アンヌ。アンヌは生徒たちを全国歴史コンクールに参加させますが、彼らは「ナチスに自由を奪われた思春期の子どもたち」という難しいテーマに反発。しかしアウシュヴィッツ強制収容所の生存者レオン・ジゲル氏をクラスに招いたことから生徒たちが変貌を遂げていく、というお話。監督は元生徒で主演も果たしたマリー=カスティーユ・マンシオン=シャール 。
6月27日(月)14:00~
有楽町朝日ホール
『エヴォリューション(仮)
Evolution』
2015年 / フランス / フランス語 / 81分 / DCP / 2.35 / 5.1ch
来日予定:ルシール・アザリロヴィック監督
少年と女性のみが暮す島で、10歳の少年ニコラが島で行われているとある医療について探っていくという物語。『エコール』のルシール・アザリロヴィック の新作で、オリジナルな映像美にますます磨きをかけサンセバスチャン国際映画祭、ストックホルム国際映画祭で撮影賞を受賞するなど高い評価を得た作品です。ノエ少年には新人のマックス・ブラバン、母には『マリー・アントワネットに別れを告げて』(12)のジュリー=マリー・パルマンティエが扮しています。
クラシック作品
6月27日(月)17:20~
有楽町朝日ホール
『パリはわれらのもの』
Paris nous appartient
1961年 / フランス / フランス語 / 137分 / DCP / スコープ / モノラル
*デジタル・リマスター版での上映
今年の1月逝去したジャック・リヴェット監督作品からの上映。60年代ヌーベル・ヴァーグの潮流を牽引した『カイエ・デュ・シネマ』編集長であったリヴェットが仲間に先駆けて撮り完成までに2年を費やした作品として知られています。パリやって来たばかりの学生アンヌはシェイクススピア『ペリクリーズ』を上演しようという劇団の主役に抜擢されリハーサルに参加するがとある陰謀に巻き込まれ……。その後のリヴェット作品にも見られるような、演劇と陰謀を2本柱に展開する野心作です。
◯『フランス映画祭2016』関連イベント
●フランス映画における恋愛にフォーカスした特集上映『恋愛のディスクール 映画と愛をめぐる断章』
開催中~2016年
●女性における欲望 アルノー&ジャン=マリー・ラリュー兄弟セレクション作品上映
●サントラ発売記念『ポリーマグーおまえはだれだ』上映+DJイベント 2016年6月25日(日)