『ショパン・愛と哀しみの旋律』で、ショパンとサンドの恋の真実を知ってください。

(2011.03.19)

この原稿を皆さまに読んでいただく前に、謹んで、今回の東北関東大震災で被害にあわれた方々に、お見舞いを申し上げます。

世界レベルの大災害が、春を迎えようとしていた時期の、我が日本を見舞うとは誰が想像したでしょう。

未だ終息は得られていませんが、現在被災地で頑張っていらっしゃる方々には本当にお元気で立ち直っていただきたく祈る思いです。

私たちに今、何ができるのかと考えれば考えるほど、毎日胸をかきむしられ、いら立つばかりで、こんなときほど、自分の微力を思い知るばかりです。

亡くなった方々のご冥福をお祈りし、また、大切な方を失った方々の気持ちもお察しいたします。

「何ひとつ死にはしない。砂粒ひとつだって。だから、何ひとつ失われるわけではない」という言葉を残してくれたのは、ココ・シャネルという一人の素晴らしい女性でした。

彼女自身が、大事な人を失った時の想いを言葉に託したのです。
そして、また、
「すべてを失くしひとりぼっちになった時、いつでも相談できる友達を一人持つことよ」とも。

こんな時こそ私は、本当にその言葉を思い出し、お一人お一人が、その思いで、亡くなられた方を思い続けたり、これを機に、思いを語れる友人を見つけ、亡くなった方の分も強く生きていただきたいと願うばかりです。

今回ご紹介する、かの有名なショパンも、多くの困難を乗り越え、数々の名曲を残しましたが、悲しみを引き受けてくれる彼の曲は、被災者の方々はもちろん、この悲劇を受けとめた私たちの心にも響き渡るべきものと信じます。


昨年来、ショパン生誕200年ということで、ショパンの曲やショパンの人生が注目されて来ましたが、この映画作品は見逃せないでしょう。

知っているようで意外に知ってはいなかったショパンや、その作品のことで目から鱗が落っこちますよ。

伝説的恋愛として語り継がれているショパンの恋のことも。実は草食系ショパンと肉食系ジョルジュ・サンドの9年に及ぶ大恋愛なのです。

今年5月にショパン・ピアノ・ソロ全212曲一挙完奏コンサートに挑む、世界的ピアニスト横山幸雄さんのインタビューも挟み込んでまとめてみました。

 

あの天才作曲家「ショパン」の映画が公開となり話題です。
もちろん、主軸は、恋人ジョルジュ・サンドとの物語。
主役はサンドだと言ってもいいくらい、伝説的な彼女の生き方を描いた秀作です。

まず、フレデリック・ショパン役はどんな俳優か、サンド役はどの女優さんかと、気にかかることでしょうが、ショパンの祖国ポーランドの作品なので、日本ではなじみのない俳優さんが演じています。

© 2002, A Jerzy Antczak Production, All Rights Reserved.

でも、実在の人物を演じる時、あまりにもよく知られているスターだったりすると、いくらショパンだと言われても、そうは思えないことが少なくないものですが、その点、この作品は、そういう違和感がまったくなく、史実にも忠実なので、観る者を、まるで当時のショパンとサンド、その家族やそれを取り巻くパリの貴族世界の暮らしの中にへといざない、私たちが、そこに入り込んだような錯覚さえ覚えるはずです。

サンドとの恋を経て39歳で没し、激しく生き急いだショパンの人生を、ありったけリアルに知ることができ、ショパンのことにも詳しくなれる、そんな悦楽を味わえる映画作品です。

そして、知る人ぞ知るように、サンドとの恋は、きれいごとではありませんでした。

7歳の頃からポロネーズを作曲して、神童ぶりを発揮したショパンは、前途有望ゆえに、青年となる頃には貴族と同じ待遇であった身分にもかかわらず、両親や周囲の友人たちからの勧めで、蜂起が起こり危険な状態になる可能性の祖国を後に、パリに向かいます。

当時、芸術の花形をめざすなら、必ずや訪れるべき都市が、パリ。最初は、何の後ろ盾もなかったものの、幸運なことに、既に貴族たちやブルジョワ階級のご用達芸術家として認められていた、あのリストが、何とショパンが作曲した曲を弾いてくれ、事実上の社交界デビューを果たすのです。

もちろん、自らを天才と認めているショパンには、こんなやり方は断然不服であったようですが。
その時、作曲し、演奏された曲は、難曲としても有名な『革命のエチュード』。
こんな風にしてこの曲が選曲されるとは…。
クラシックファンでなくても、この曲を聴けば、必ず「ああ、あの曲か。大好きです」と、改めて感動できるはず。
しかし、このタイトルは言わば愛称の様なもので、本来はエチュード(練習曲)作品で、専門的な曲名は、「第12番 ハ単調OP.10-12」とつけられていますよね。

このように、クラシックの曲は、ことさら、形式名や番号で表現されることが多く、詳しい方でないと、曲名と曲の内容がすぐには結びつかないこともありますね。

ショパンの曲を使ってスケートの演出をする有名スケーターなどもいらっしゃるので、私たちは、なに気なく日頃からショパンの曲には、なじんでいるはずなのですが、この私も曲名をスラスラと言うことができないのが面映ゆかったりします。

それにしても、CMやテレビドラマによく使われ知られている、『木枯らし』とか『大洋』などの名前がついていてポピュラーな曲って、エチュードなわけなのに、今回よく聴着なおしてみたら、ものすごく難しい練習曲であることがわかり、改めてショパンの才能が並はずれていたことに気づかされました。

この映画では、それら、たくさんの聴き覚えのあるショパンの名曲が絶えず流れ、その演奏は現代クラシック界でも有数の名ピアニストの演奏曲だったりして、ぜいたくな気持ちにもしてくれます。

さて、ショパンはデビューするやいなや、その時がサンドとの運命的な出会いともなるのです。

映画ではリストに『革命のエチュード』を演奏してもらった時に、幸か不幸か、名声高く恋にも奔放なことで知られている女性作家ジョルジュ・サンドの眼にとまり、一目惚れされます。

© 2002, A Jerzy Antczak Production, All Rights Reserved.

その頃サンドは夫の横暴さに耐えかね、離婚の申し立てをしていましたが、晴れて念願がかない、息子と娘と共に、新たな暮しを始めるところでもあったのです。タイミング良過ぎでした。

ショパンとサンドは、7歳近くも歳の離れた恋人同士という関係で、世に知られていますが、始まりは、一方的なサンドの押しの一手。
ショパンの方といえば、サンドとは年齢も性格も“真逆な”、若く美しい婚約者にキャンセルを言い渡され、抜け殻になっていたところでした。これまたタイミング良すぎたわけです。

サンドには、まったく興味がなかったショパンをその気にさせたのは、サンドの家庭人としての経験がものを言います。

さて、あの手、この手で、旬の才能ある男子に、どう先手を打てたのか…。

この作品は史実にもとづいて作られていますから、ネタは最初からばれています。この映画の中では、どこを切っても伝説的物語として、有名なエピソードが次々と束ねられています。 

で、勝つための恋愛術、その1、このネタは普遍的ですが、いただけますよ。
答えは、
「おいしい料理で骨抜きにする」
でした。
今回私は、この作品にショパンの演奏曲をいくつも提供なさった世界的ピアノ演奏家の中の一人、日本を代表するピアニストの横山幸雄さんに直接お話を伺う機会をいただきました。

© 2002, A Jerzy Antczak Production, All Rights Reserved.

横山さんもピアニストとしての天才ぶりを若い頃から発揮なさって、ショパン国際コンクールでも日本人として史上最年少で入賞なさった実力の持ち主。
幅広くご活躍の中でも、昨年は、16時間に及ぶショパン・ピアノ・ソロ全166曲演奏会に挑戦。みごと完奏を果たし、ギネスブックにも載ったというショパンの専門家としても大活躍なのです。

奇しくも私は、横山さんがショパン国際コンクールの前にチャレンジし、みごと上位入賞したフランスが誇るロン=ティボー国際音楽コンクールの取材に行っておりまして、若き日の横山さんの、晴れの場にいあわせた経験があります。

その頃は日本人演奏家が上位入賞は難しいとされ、あのブーニンもショパン国際コンクールの前にチャレンジして優勝したという、ピアノとバイオリンの分野では世界レベルをめざす時の登竜門としても由緒正しいコンクールです。
しかも、その会場は、ショパンが愛したピアノメーカーのプレイエル社のホールでした。横山さんとショパンの縁は、そのへんから始まっていたのです。

まさにショパンの様に、パリでデビューを果たした横山さん。映画のことで、彼に再び、ここでお話を伺えたのは嬉しい限りです。

その彼が、ショパンとサンドの関係で、ズバリの発言。
「ショパンはサンドに生かされ、サンドに殺されたと言ってもいいでしょう」

なるほど、生かすも殺すも、料理次第だったことが事実ですから、けだし、名言。実は始まりも別れも、このへんがキーになっているので、そんなリアルエピソードに、私は感動して、この映画、女子必見と確信しましたね。

生かすも、殺すもサンドの手の中でコロコロと転がされ、翻弄されたショパン。まさに、天才的草食系男子の一生を描いた映画としても、この映画は楽しめます。

© 2002, A Jerzy Antczak Production, All Rights Reserved.

サンドは、まさに肉食系女子。だからこそ、この映画は昔、昔の偉人の伝記の映画化ではなく、ものすごく、現代にも通じるものがありました。
今の時代は、結婚、離婚も自由自在。

しかし、男と女だけが勝手にその自由をまっとうした末、世間には、様々な事件も起きていますよね。

血のつながった家族の中に異分子が入ってくる。義理の父と息子、義理の父と娘の関係性が、ショパンを悩ませ追い詰めていくなんて。
恋愛とは、そういうしがらみを避けては通れないものなのですね。
そんなことをものともしないサンド。それに衰弱していくショパン。

この作品は、恋愛だけではなく、家族の物語としても、興味深く、面白いのです。同時に、そんな家庭は今時珍しくないから、ものすごくショパンとサンドに身近なものも感じてしまいました。
世紀の大恋愛としての伝説で今も知られるショパンとサンドのストーリーは、私たちの手の届かないような内容ではなかったことを実によく描いていて、目から鱗、大発見があるところも、サスペンス映画みたいに惹きつけられました。

サンドが作ったお手製スープには愛情たっぷりで、医者でも治せない結核も、小康状態になってしまいます。元気になったショパンは見違えるように曲作りに励みます。サンドの母性愛が、愛を育むだけではなく、名曲も育んでいきます。

ところが、その母性愛は、実はショパンだけでなく、サンドの実の子どもたちにも向けられるので、二人の恋愛模様は、ロマンチックどころか、壮絶というくらいの愛のぶつかり合い、奪い合い、嫉妬と怒りが交錯し合うことになり、毎日がその喧騒の狭間。
しかし、その中でもショパンは、いくつもの名曲を作り、今の時代にまで色褪せることなく愛されてきました。
このことは、奇跡とも思えてしまうほど、激しい葛藤の日々でした。

だからこそ、ショパンの曲は、私たちに迫りくるのでしょうか。

横山さんは、言います。
「ショパンは大勢の観客に向けて曲を作ったり、大勢に感動させようとの目論見などなく、自分に正直に作っていた。私はショパン以外の曲、例えばベートーベンなども弾くわけですが、ショパンを弾いていると、我が家に戻ってきたような、一種安らぎや安堵感を与えてくれるんですよね」

サンドは画家をめざす息子にも並々ならぬ情熱を傾けてもいます。また、暮らしを経て歳月が流れていくうちに、年頃になったサンドの実の娘は、ショパンへの憧れだけでなく、ショパンを独占し奔放に生きる母への対抗心からか、ショパンをことごとく誘惑したりするようになるのです。

しかしショパンは断じて心を動かされはしなかったのですが…。

彼の愛する対象は、言わば自分と曲作りでもあったのでしょう。
もらう愛はサンドから。自分からの愛は作品に与えたと言ってよい気がします。

また、フランス人の息子や娘からしてみると、いくら才能のある作曲家であろうと、ショパンは所詮、田舎者のよそ者でしかなかったのでしょう。

「サンドの血をひく娘や息子たちは、これはもう、ただ者ではないでしょうから、いざとなれば3対1で、やはりショパンはサンド家族に殺された結果になります」
と、横山さんも、この恋愛の危険性をズバリ指摘します。
パリからサンド一家と共に、マジョルカ島に半年間結核療養で滞在すれば、かえって悪化し、サンドの渾身の介護によって健康をとり戻してからは、冬はパリ、夏はノアンのサンドの別荘で暮らす生活が9年続いたといいます。
その間も、サンドの家族たちとの葛藤と日常のいざこざは耐えません。

生命力煮えたぎるようなサンドの生き方には息も絶え絶えのショパン。加えて息子が上手く絵が描けないことにまで巻き込まれることまであり、それでも少しの時間を見つけては作曲をするショパンですが、一卵性親子の様な母と息子の関係には理解も及ばす、息子は息子で母の新しい恋人が若い男であるだけで、その動揺を抑えかねるというわけです。

この愛情の奪い合いのるつぼはショパンの創作活動にとっては、励みになったのか、サンドとの愛の生活は、天国か、はたまた地獄であったのか。

つまり、これほどまでに美しく品格に満ちたピアノが奏でる美しい曲の数々を生み出す天才のショパンでしたが、しかし、実際の彼の生き方は、作品の調べからは想像もつかないような激しいものだった。
だからこそ、ますます彼は切望してやまない、哀しげで静謐な、美しいものを音楽に織り込み、自らの安らぎを作品の中で求めたのかもしれません。
 

その後のふたりの恋の結末は史実によって語られ、周知の事実です。が、この映画ではそのへんのエピソード作りをも、きれいなシーンで、名曲「別れの歌」をバックに見せてくれようとはしません。

繰り返しますが、そこがこの映画面白いところなのです。

そのきっかけとなったのは、史実的には、たび重なる娘の誘惑をあからさまに見続けたサンドは、いよいよ娘にショパンをとられてしまったのではという誤解から別れを決めるのです。そのことも映画では描いていますが、その前段階での、ある食卓でのエピソードが、普段は冷静なショパンを絶望させるのでした。

それというのも、貴族だろうが、セレブだろうが、そこは庶民となんら変わらない些細なもめごと。
先程も触れましたが、この恋の最初と最後はセットになっているかのように、別れを予感するふたりの決定打となったのが、最初の、彼の心を惹きつけたスープに対して、別れの時は、鳥料理!!だったのです。

ショパンは、自分は、
「死んでも鳥腿は食べない、嫌いだ」
と、サンドに宣言していました。

胸肉しか食べないということを、うっかり忘れて、ショパンの好物を息子の皿に取り分けてしまったサンド。
これでショパンはキレまくり、まるで、子どものように、あるいは、“亭主”のようになって怒鳴るのです。

そんな事件もあって、サンドも文学界屈指の女性作家であり、気がつけば、この恋が自分の作家生命も犠牲にしかかっていることに気づいていきます。彼女はショパンとの恋と生活を、後に著作『ルクレチァ・フロリアーニ』で書いていますが、もともとが芸術家同士の恋愛ですから、食うか食われるかということになります。

どちらかが、どちらかの犠牲になることは不可能で、二人の恋が永遠に続くことが必然ではなかったことは、最初から、火を見るより明らかだったのです。

ショパンは、サンドから離れると、2年ほどで間もなく弱り、結核を悪化させ、祖国に戻ることなく息をひきとったとして知られています。
その直前には、祖国から実妹が訪れ、それまでにない安堵感を得たといいます。
実は、あの『別れの曲』は妹に捧げられたことでも知られています。

それでも、彼の沢山の才能を引き出し、名曲として生み出すことに歳月を割いて、愛を降り注いだ、恋人であり、母であったジョルジュ・サンドという女性には感服するしかありません

才能を見抜き、磨いて、天才を育て開花させ、芸術を生み出したのは、ショパン自身ではなく、サンドの力があってこそ。
そのことを、ショパンの曲を聴くたびに、私たち女子は彼女を思い出して、誇りにすべきですね。

ショパンもファッション・アイコンとして注目され、とにかく女性の母性本能をくすぐる存在だったそうですが、その美しさを女性としては独占したのがサンドであったわけですが、彼女もまた男装の似合う、男ごころを捉えて離さない存在であったことは今の時代まで風化することなく伝えられています。

強い女の持つセックス・アピール、ムンムンだったのが、ジョルジュ・サンド。この作品の中では、フランスの女優、ファニー・アルダン似のサンド演じる女優の、マニッシュなファッションはカッコいいですよ。

ぜひ、一度サンドのオーラに、この映画で触れてみてください。

© 2002, A Jerzy Antczak Production, All Rights Reserved.

最後に、現代においてショパンを、言わばサンドのごとく、肉食的に弾きまくる横山さん。サンドと同じくらいショパンを愛していらっしゃることは間違いないでしょうが、この映画には6曲のショパンの演奏曲を提供なさっています。
どのシーンで横山さん演奏の名曲が流れるかを聴き分けられることができたら、相当のクラシック通といえるでしょう。

その中の一曲である、前述しましたように、リストがショパン作曲の作品を弾いて、社交界サロンの客たちの気持ちを魅了し、運命を決定づけることにな『革命のエチュード』。この曲は横山さんの演奏によるものです。映画をご覧になる時は、それを意識してみてください
 
「しかし、自分としては、ショパンが弾く曲がよかったなー」
と、冗談めいて言う横山さんでもありますが…。

ショパンを心から愛する横山さん、昨年に引き続き、今年もさらなる挑戦としてショパン・ピアノ・ソロ全212曲を1日で演奏するコンサートを開く予定です。早朝(8:00)からその日の深夜まで弾きっぱなしだそうで、どうなるんでしょうか。楽しみです。

「僕にとっては10分弾くのも、16時間弾き続けるのも、気持ちとしてはそうは変わらないんです。どちらかというとスロースターターなので、弾いているうちにだんだんプレッシャーがなくなっていき、楽しさが絶好調に達したところで演奏が終わるという感じです。ぼくにとって長いということは疲れるというよりは、絶好調をどこまで持続させられるか・・・であって、それより聴きに来て下さるお客様の方が大変そう。朝8時頃から深夜2時くらいまで休憩を少し挟みながらですが、ほぼ弾きっぱなしですから、スリッパやクッションなどのトラベルグッズを持参なさって聴いてくださるんですよ」
 と、楽しげに言い切ります。

39歳で亡くなったショパンと同年を今年迎える横山さんはデビュー20周年をお迎えになるそうです。

「完璧、ショパンが乗り移ってませんか?」
と、うかがったところ、
「健康には恵まれなかったショパンに代わって、健康的に元気に明るく弾きまくるのが、私流です」
 とのお言葉でした。

今の時代だからこそ、元気なショパンを今の時代に蘇らせる横山幸雄さんが、世界的天才ピアニストに成長したことを確かめることができた私は、今回の映画1本で幸せになれただけでなく、一度で二度の幸運に恵まれた思いです。

横山さん、ありがとうございました。これからもショパンの命を繋ぐ演奏をお願いします。

 

『ショパン 愛と哀しみの旋律』

監督/イェジ・アントチャク

出演/ピョートル・アダムチク、ダヌタ・ステンカ、ボジェナ・スタフーラ、アダム・ヴォロノーヴィチほか

音楽/横山幸雄、ヤーヌシュ・オレイニチャク、エマニュエル・アックス、ヨーヨー・マ(チェロ)

2002年/ポーランド/126分/カラー
シネスイッチ銀座ほかにて公開中。
配給/ショウ・ゲート

http://www.chopin-movie.com/

 

「横山幸雄ショパン・ピアノソロ 完全奏覇全212曲 世界記録更新チャレンジコンサート」

昨年の166曲の他、ショパンの未発表曲46曲を含む、「現存しているショパンのピアノソロ作品全212曲」に挑戦!

日程/2011年5月3日(火・祝)午前8時開演(7時半開場)深夜2時終演予定
会場/東京オペラシティコンサートホール
お問い合わせ/東京FM http://www.tfm.co.jp/