3月12日(木) – 15日(日)『フランス映画祭2009』フランスから俳優と監督が続々来日。

(2009.03.03)

毎年恒例のフランス映画祭 が開催されます。
今年の代表団団長は、上映作品であるオリヴィエ・アサイヤス監督の『夏時間の庭』に出演している女優のジュリエット・ビノシュ。

ジュリエット・ビノシュ(C)Photo de Brigitte Lacombe pour Lancôme International

彼女からのごあいさつは、「映画はパスポートなしで国境を越えて、外へと送り出されるために作られます。フランスはたくさんの映画が旅立つ出発点であり、また、さまざまな外国の映画が迎え入れられる地でもあります。たとえばキシェロフスキ、ハネケ、ホウ・シャオシェン、諏訪敦彦、そしてフリアーズは、最近もフランスで映画を作りました。そう、フランスのために。
しかしそれはフランスが常に生まれ変わり、互いの違いを認めながら囲まれてありたいと望み、そして新しいものを求め続ける限りにおいてです。また、私たちが結びついて一つになるのは、フランスのためだけでなく、フランス映画の歴史が私たちに伝えてくれた「自由」と「必然性」の理念、その独立の息吹のおかげです。ルノワールやブレッソン、ヴィゴ、トリュフォー、ゴダール、レネ、デュモンがもしいなかったら、映画芸術はどのようになっていたのでしょうか。また一方で、フランス映画は他国の偉大なシネアストたち、偉大なまなざしの持ち主たちに触発されてきました。それはたとえば日本の黒澤、溝口、小津、北野、是枝、河瀬、宮崎、黒沢です。彼らが存在しない映画の世界が考えられるでしょうか。
2009年3月に東京で開かれるフランス映画祭は単なる公式行事でなく、私たちが心から望んだ出会いの場であり、その映画祭を代表することは私にとって本当にうれしく、誇らしいことです」。

また上映作品の監督や出演者もぞくぞくと来日するこの映画祭。
絶対に見逃さないでくださいね。

 

フランス映画祭2009/Festival du Film Francais au Japon 2009

 

『サガン ―悲しみよ こんにちは―』
『夏時間の庭』(C)2008 MK2 SA – France 3 Cinéma
『美しい人』
『ベルサイユの子』 (C) Les Films Pelléas 2008
『ミーシャ/ホロコーストと白い狼』 (C)Stephan Films Les aventuriers de l’image XO Productions Inc. (France) Saga Film (Belgique) Dalka – Zuta Film Produktion (Allemagne) 2007

上映時間&舞台あいさつ予定者リスト

12日(木)
18:15 『夏時間の庭』 女優ジュリエット・ビノシュ
21:15 『ジョニー・マッド・ドッグ』監督:ジャン=ステファーヌ・ソヴェール
13日(金)
13:15 『美しい人』 監督:クリストフ・オノレ
16:45 『コード』監督:ダニエル・トンプソン、女優:ビアンカ・リ
20:15 『顧客』監督:ジョジアーヌ・バラスコ、男優:ジョルジュ・アギラ
24:00〜 ホラーナイト
『マーターズ』(原題)監督:パスカル・ロジエ、女優:マルジャーナ・アラウィ
『伯爵夫人』
『ミュータント』
14日(土)
10:30 短編映画(6作品)
『火と血と星』『スキゼン』『ホーム・パーティー』『毎日が日曜日!』『もう一人のコラリ』『一目惚れ』監督:カティア・ルコウィック
13:15 『サガン ―悲しみよ こんにちは―』 監督:ディアーヌ・キュリス、サガンの息子:ドニ・ウェストホフ
16:45 『ミーシャ/ホロコーストと白い狼』監督:ヴェラ・ベルモン、女優:マチルド・ゴファール
20:30 『シークレット・ディフェンス』監督:フィリップ・ハイム、女優:ヴァヒナ・ジョカンテ
24:00〜 映画祭ナイト
『コード』『顧客』『シークレット・ディフェンス』
『西のエデン』『ジョニー・マッド・ドッグ』『美しい人』
15日(日)
10:45 『未来の食卓』 監督:ジャン=ポール・ジョー
14:10 『ベルサイユの子』 監督:ピエール・ショレール
17:35 『華麗なるアリバイ(仮)』監督:パスカル・ボニゼール、女優:アンヌ・コンシニ
20:40 『西のエデン』監督:コスタ・ガヴラス、製作:ミシェル・レイ・ガヴラス
*22:00〜
26:00
フランス映画祭2009記念 東京日仏学院プレゼンツ「クロージング・パーティー」出演:Marc Collin 会場:スーパー・デラックス

会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
料金:入場料金 ¥1,500(全席指定)オールナイト(金・土曜)¥3,500

主催:ユニフランス

(文/角川メディアハウス 青木真美)