ベッキーの奮闘ぶりを一緒になって応援したくなる映画『恋とニュースのつくり方』

(2011.02.25)

いよいよ2月25日(金)より全国ロードショーとなる映画『恋とニュースのつくり方』。『プラダを着た悪魔』の脚本家アライン•ブロッシュ•マッケンナと『ノッティングヒルの恋人』の監督ロジャー•ミッシェルがタッグを組んだ、働く女子のためのサクセスストーリー。

© 2010 Paramount Pictures. All rights reserved
photo / Macall Polay

レイチェル•マクアダムス演じる、失業中の主人公ベッキー・フラーが、打ち切り寸前の低視聴率の朝の情報番組のプロデューサーに採用され、伝説の曰く付き大御所キャスターのマイク(ハリソン•フォード)と元ミスコン女王で現在はお局キャスターのコリーン(ダイアン•キートン)と共に、持ち前の明るさと行動力で、公私共に起死回生を図ろうとする物語。

憧れのポストを手に入れ、新たな職場で理想的な恋人にも出会い、文字通り仕事に恋に全力投球するも、マイクとコリーンが繰り広げる壮絶なバトルや、思うように数字が伸びない視聴率に頭を痛める毎日。けれどもベッキーの人間に対する好奇心と、仕事に対する真面目さが、次第に身を結び、周りの人をも動かすのです。

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photo / Macall Polay

徹底したリサーチに基づいたリアリティ溢れる脚本だけあって、現実の朝のワイドショー番組の舞台裏もきっとこうだ、と観客に思わせる説得力があります。身体を張ったレポートが話題を呼ぶようになったお天気キャスターへのエスカレートしていく無茶ぶりも、リアクション芸人さながらの過酷なロケの実体を物語っているかのよう。

興味深いのは、せっかくのデート中に、会社から急に呼び出しの電話がかかる、といったようなお決まりのシーンも、その場に残されるのは男性である、ということ。この映画においては、仕事でも恋愛でも、もはやすっかり男女の立場が逆転してしまっているところです。

マイクが見せる料理好きの意外な一面が、後から重要な伏線として生きてくるように、ベッキーが思う通りに物語が展開していく様には、先が読めてしまう退屈さではなく、並べたドミノが全部倒れるような小気味よさがあります。

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photo / Macall Polay

ベテラン俳優と若手実力派女優が見せるテンポのいい掛け合いが楽しめる『恋とニュースのつくり方』。ベッキーの奮闘ぶりを一緒になって応援したくなる映画です。

 

恋とニュースのつくり方

© 2010 Paramount Pictures. All rights reserved
photo / Macall Polay

2011年2月25日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開

出演:レイチェル・マクアダムス、ハリソン・フォード、ダイアン・キートン、パトリック・ウィルソン、ジェフ・ゴールドブラム
監督:ロジャー・ミッシェル
脚本: アライン・ブロッシュ・マッケンナ
製作:J.J.エイブラムス
製作:ブライアン・バーク
衣装デザイナー:フランク・フレミング
作曲:デヴィッド・アーノルド

上映時間:1時間47分/6巻/シネマスコープ/字幕版/DTS/SRD/SDDS/SR(シアンダイ) /2,945m/9,662Ft.
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン

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