ヨーロッパで話題の作品を一挙上映 『EU フィルムデーズ 2016 』

(2016.06.13)
エストニアからは大人へ変貌を遂げる少女の初恋を描いた『チェリー・タバコ』
エストニアからは大人へ変貌を遂げる少女の初恋を描いた『チェリー・タバコ』
ヨーロッパの国々を映画で
旅する3週間

欧州在日26カ国の大使館主宰、それぞれの国で話題の映画作品を一挙に見ることができる映画祭
『EU フィルムデーズ 2016 』が2016年6月18日(土)〜東京国立近代美術館フィルムセンターで開催されます。

今年のカンヌ国際映画祭で2回目のパルムドールを獲得したケン・ローチ監督のアイルランドの実在の政治活動家を描いた『ジミー、野を駆ける伝説』(14)、ベルギーの鬼才 ジャコ・ヴァン・ドルマル監督『ミスター・ノーバディ』(09)などの大監督の名作。底知れぬパワーを感じさせる東欧からは、昨年の東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞受賞 チェコのオルモ・オメルズ監督『家族の映画』(15)、エストニアからは大人へ変貌を遂げる少女の初恋を描いたアンドレス&カトリン・マイミク監督『チェリー・タバコ』(14)、ラトビアに留学した日本の女子大生と現地のおばあちゃんとの交流をとらえたイナーラ・コルマネ監督のドキュメンタリー『ルッチと宣江』(15)。イギリスからブルガリアまで映画でヨーロッパを横断旅行できます。

ラトビアに留学した大学生とおばあちゃんのドキュメンタリー『ルッチと宣江』(15)
ラトビアに留学した大学生とおばあちゃんのドキュメンタリー『ルッチと宣江』(15)

興味深い試みとしてはポルトガルのリスボンを舞台に盲目の男女が恋に落ちるラブストーリー『イマジン』(12)を、音声ガイド付きで上映すること。目の不自由な方が作品を理解しやすいように、字幕の読み上げと、映像の説明を音声で聞けるサービスです。(料金は下記と同じ、音声ガイドの貸し出しは先着順要予約。)

特別作品を含み全29作品、作品上映に併せて来日も多くあるのでしっかりチェックして行きましょう!

リスボンを舞台に盲目の男女が恋に落ちるラブストーリー『イマジン』(12) ©ZAiR
リスボンを舞台に盲目の男女が恋に落ちるラブストーリー『イマジン』(12) ©ZAiR

●上映後トーク予定(東京会場)

2016年6月18日(土)10:30  ルーマニア『日本からの贈り物』橋本佳菜、トマ・海・ウンツァヌ(出演)
2016年6月18日(土)13:45  オランダ『提督の艦隊』 ゲスト:レムコー・フローライク(平戸オランダ商館カピタン)
2016年6月18日(土)17:00  オランダ『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』 松岡宏泰(東宝取締役 / 東宝東和会長 聞き手:鈴木元 映画ジャーナリスト)
2016年6月19日(日)13:30  ポーランド『イマジン』アンジェイ・ヤキモフスキ(監督)
2016年6月19(日)16:45 「アンジェイ・ヤキモフスキの世界」アンジェイ・ヤキモフスキ(監督)の講演
2016年6月21日(火)16:00  特別プログラム 「TAW(The Animation Workshop)の世界」ドリファ・ベンセギール(CG アニメーター)講演 *TAWはデンマークのアニメーション教育機関 
2016年6月23日(木)12:00  ブルガリア『ヴィクトリア』松本侑壬子(映画評論家)
2016年6月24日(金)19:00  エストニア『チェリー・タバコ』 アンドレス&カトリン・マイミク(監督)
2016年6月25日(土)15:30 ブルガリア『ヴィクトリア』 松本侑壬子(映画評論家)
2016年6月26日(日)13:45 オーストリア『壁』 諏訪功(原作小説の翻訳者)
2016年7月9 日(土)14:00 ラトビア『ルッチと宜江』 鶴田宜江(出演)
2016年7月10日(日)16:15  ベルギー『アルデンヌ』ロビン・プロント(監督)

『EU フィルムデーズ 2016』

会期:2016年6月18日(土)〜7月10日(日)
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター
東京都中央区京橋3-7-6
TEL:ハローダイヤル 03-5777-8600
料金:一般 520円、高校・大学生・シニア 310円
*発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
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