映画『20世紀少年』<最終章>8.29公開 カーサブルータス特別編集ムック「浦沢直樹読本」8.21緊急発売!

(2009.08.11)

いま、日本で最も注目すべきクリエイターは……。これまでさまざまなクリエイターにスポットを当ててきたカーサブルータスですが、いまいちどフラットに考えてみました。そして、挙った名前は漫画家・浦沢直樹でした。

映画「『20世紀少年』<最終章>ぼくらの旗」が8月29日に公開、『プルートウ』が全8巻にて完結、そして現在連載中の『BILLY BAT』も大きな話題に。漫画界のみならず日本のクリエイションというくくりで見ても、ここまで精力的に、ここまで圧倒的な作品を生み出し続けているのは、浦沢さんくらいではないでしょうか。
漫画という大きなマーケットを意識し続けながら、実験的、野心的な試みも数多く、そして圧倒的スピードで作品を描き続けています。

そこで、映画公開にあわせて、カーサブルータス総力編集で、特別ムックを制作。浦沢さんの巨大なクリエイションを一冊に凝縮して紹介しようというものです。もちろん、一冊にまとめるなどできるわけはないのですが、ご本人の多大な協力をいただき、カーサブルータスの視点から「浦沢直樹」を切り取らせていただきました。

「『20世紀少年』の時代とは?」「浦沢直樹ってどんな人?」「浦沢作品はこうして描かれる」「作品をめぐるあれこれ」と、ご本人、作品、そしてカーサブルータス的視点をミックスして密度の高い一冊が出来ました。

映画の脚本も浦沢さんが担当していますが、今回公開される<最終章>は、原作とは違う結末を迎えます。実はまだ私もその結末を知らないのです(知っている人はほんとうに少数の人達らしいです)。原作とは違う(らしい)「ともだち」の正体を劇場で見届けてください。

 

映画「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」

書籍詳しくはこちら。
http://magazineworld.jp/books/8571/

筆者プロフィール

比舗 興人(ひじき・たつと)

担当編集者。『Hanako』『Tarzan』編集部を経て『Casa BRUTUS』編集部。「中年の危機」真っ最中でシンクロニシティ現象多発中。なので、このムックを制作中に異動まで決まった。