先日、暦の上では立秋、二十四節気では処暑を迎えたようですが、東京では、まだまだ残暑は続きます。

オリンピックの決勝種目の国際中継が深夜過ぎからなので、同じリアルな時間に見ないと気がすまないという性格で毎日寝不足というか、時差ボケのような日々が続いていました。最近では選手のユニフォームのデザインがそれぞれ凝っていてそれを見ているだけでも楽しめます、表彰式の日本チームの濃紺のユニフォーム格好良いと思いますが、いかがでしょう。

日本選手の活躍もさることながら、勝敗には関係なく全力で力を出し切る姿というのはほんとうに美しいものですね。
以前にメダルを取り、期待されて今大会にのぞむ選手達のプレッシャーは大変なものでしょう、それを越えて全力を出し切り記録を残す。性別も年齢も人種も関係のないように思います、すべての中継を見るわけにもいかないので、選ばれたものを見ているわけですが、それぞれの国々には得意種目？　があり、イギリスなら自転車、サッカー、ボート、テニス、ヨット、ホッケー、陸上競技、馬術……。

昔、見た映画で『炎のランナー』（原題Chariots of Fire）というのがありました、ヴァンゲリスのテーマ曲「タイトルズ」が格好良くてハイスピードの映像と音楽を鮮明に記憶しています、今大会でもこの曲が表彰式で多く使われていましたね。この映画はオリンピックパリ大会へ向うイギリスチームの人間模様が描かれていて、スコットランド出身のユダヤ系ランナーとカトリックの宣教師ランナーの二人の主人公の葛藤や当時の権威主義的な世相を垣間見ることができました。詳しくは映画「炎のランナー」をご覧ください。

今度のロンドンオリンピックではイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド統一のサッカーチームが初めて結成されました、それまでイギリスではそれぞれ別の国としてワールドカップにも参加していて4カ国にもなりますから予選も通過しやすかったのかな？　サッカーの母国だから仕方ないか、とも思いますが……他の国からクレームがついたとは聞かないですね。

アメリカなら水泳、陸上、バスケット、女子サッカー、バレーボール……。レスリングもある大統領がやっていたことでプレステージが高いようです。

日本ならば、体操、レスリング、柔道（？）、サッカー、女子バレーボール、女子バドミントンダブルス、水泳メドレーリレー、団体フルーレ、女子卓球団体……。

中国はオールランドでどの種目も強いですね。旧ソ連邦の国々、ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、アゼルバイジャン……は体操、新体操、シンクロナイズドスイミングなどでしょうか。アーティスティックインプレッションが加点される種目が多いように思います。

僕の記憶が正しければ、かのピカソやマチスも舞台美術を担当した、20世紀初頭のディアギレフのロシアバレエ団。このバレエ団が無ければ現代バレエや現代舞踊、今の様な演出、今日の新体操の振付やシンクロナイズドスイミングの演技構成にも影響が出たことでしょう。それくらいに革新的な演目のバレエだったようです。ロシア圏の国々はその伝統を受け継いでいるのだと思います。

今回の大会を見ていて、どうも日本は個人よりチームやメンバーの競技に向いているように思います。昔、教科書でも習った、聖徳太子（厩戸皇子）が作ったとされる17条から …. 第1条の「以和爲貴」（和を以て貴しと為す）この言葉が思い出されました。

それにしても大和撫子の強いこと、柔道、レスリング、サッカー、水泳、バドミントン、卓球、日本の得意種目になんて女子が多いことか。草食男子なんて言葉が流行るくらいですから、女性が強くなったのでしょう。昔、ある友人の教授曰く、「美大は女子大化した」との言葉も思い出されました。

男は就職を考え生計のために現実的な学部を選び、美大の絵画科は夢を追いかけるので男が少ないのだとか、まことしやかに噂されています。あくまで、これも都市伝説的な噂にすぎませんが。

僕の後輩にも最近は優秀で元気な女性が多く見られますね。