足裏は自分自身を映す鏡。『足裏をもむと健康になる』発売!

(2010.10.04)

カウンセリングからふくらはぎ+足裏マッサージへ。

現代人の心の悩みと身体の不調の関係、その関連については前著『「ふくらはぎ」をもむと、超健康になれる』で少し紹介しました。「ふくらはぎ」という部分ケアに注目が集まり、話題になりました。――その考えは足裏でも同じ。

今回、足裏のマッサージと心と身体のセルフケアを紹介した『足裏をもむと健康になる』を、9月17日に出版しました。

私はもともとカウンセリングだけをやっていたのですが、心が病んでいる人は、不定愁訴のような症状で身体も病んでいることが多いと気づいて、「身体の不調をやわらげるようなことができたら、心も健康になるのかも?」と思っていました。

『足裏をもむと健康になる 1日1回でココロとカラダの不調が消える!』大谷由紀子 著 (PHP研究所刊)定価1,200円(税別) 2010年9月17日全国書店発売 A5変型判 112ページ

『足裏をもむと健康になる』は、もとは雑誌連載*の記事をまとめたものです。連載当時占いや開運術みたいなものに頼り、あれこれと繰り返して、外にばかり意識を向けて、自分自身の内側に目を向けていない人が多いと思いました。「答えは自分の中にある」のです。まず、しっかりと自分に意識を向けてほしいと思い、雑誌連載に至りました。

 

心の奥のメッセージを足裏から受け取って、自分を癒す。

人はいつでも人間関係の中で生きています。そのため、言いたいことが言えなかったり、悔しい思いをしたり……と多少なりとも、本心とは違った状況で生活しなければならない時もあります。いつでもどんな時でも「100%本心!」みたいなことは、現実的にはムリがあることですね。それは仕方ないことだと思います。

けれど、「本心じゃない」ことが積み重なっていくと、体調を崩してしまうこともあるのです。足の裏は、内蔵に異変が起こる前に状態を察知して教えてくれます。この本を見て、せめて自分にだけは嘘をつかずに素直な自分を認めて、自分で自分を癒してほしいと思います。

この本は、単なるマッサージ•ノウハウ本というつもりはありません。体調が教えてくれる、自分でも気づかない心の奥のメッセージをしっかりと足の裏から受け取って、体調管理やスムーズな人間関係になるように役立てて、なるべくストレスを溜めないで心身の健康を保つ方法の一つとしてこの本を使ってほしいですね。そういう内容になっています(笑)。心身に何かあったときに、テーマごとにページを開いて、自分で気づいて自分で改善できるように使っていただきたいと思います。

 

足裏を通して自分と向き合い、しっかりと地に足をつけて人生を楽しく歩いて。

これまでの15年以上の経験でうれしかったのは、お客様で早期の段階でのガン発見につながったことです。その方がいつもと違った反応が出たため、医療機関への相談を勧め、お医者様も驚くほどの早期の段階だったようです。未病というか大病になる前の段階でも、本人が意識して治療をすれば命に及ぶことも避けられるということが、うれしかったですね。あと、やっぱり楽しいのは、良くなっていく変化に立ち会っていることです。偶然にしても、自分が関わりアドバイスをしたことによって、その方が肉体的にも精神的にも健康で前向きになり、楽しい未来を語り合えるようになっていくのは、そばで見ていてとても幸せな感じがします。

また逆に、辛い場面というのもあります。どんな療法やセラピーも同じですが、セラピスト任せで最初は良くなっていっても、ある時期を過ぎると、自分の中にある壁(コンプレックスだったり、トラウマのようなものであったり)を、自分自身で乗り越えなければならない時期が必ずきます。それは肉体的なことであったり、精神的なことであったり、人それぞれです。ゾーンセラピーをしながら、お客様がその壁に向かったとき乗り越えられずに逃げてしまうと、その人とはそれっきりになってしまうことがあります。こういうときが辛いというか悔しいというか、残念な気持ちになります。

気を遣いすぎる、過去を振り返ってばかりいる、完璧主義……など、どなたにでも当てはまる事柄が必ずある内容の本です。このような心の状態が肉体にどう現れるのか?……そういったことを書いています。足裏を通して自分と向き合い、しっかりと地に足をつけて人生を楽しく歩いて行ってほしいと思っています。足の裏は、自分にとって鏡のようなものです。きれいな足裏になって、心も身体も健康でいてほしいと思います。

*初出、雑誌『Lingkaran(リンカラン)』(ソニー•マガジンズ刊)2006年8号〜2008年40号掲載。

筆者プロフィール

大谷 由紀子(おおたに・ゆきこ)

日本ゾーンセラピー協会代表
ゾーンセラピスト、リーディングカウンセラー、ヒプノセラピスト

ふくらはぎや足裏から、相手の体調や精神心理を読み取り、足の抹消神経を刺激することで身体全体の治癒力を高める足裏ゾーン•マッサージを体系化。1996年に日本ゾーンセラピー協会を設立。2001年にスクールを併設したサロンを開業、幅広い年代に支持される。自身のサロンだけでなく、東京女子医大学付属青山自然医療研究所クリニック、東京•四谷にある小池統合医療クリニックなどでも施術に当たる。著書の『「ふくらはぎをもむ」と超健康になる』(マキノ出版)は、2010年4月に発売後、好評を博し、12万部のベストセラーとなっている。9月17日に新刊本『足裏をもむと健康になる』をPHP研究所から発売。

毎日の生活で一番楽しいときは娘と一緒に遊びに行くとき。全国の神社を訪ねるのが趣味。

日本ゾーンセラピー協会