『カオス*ラウンジ』のファッションブランド『カオスラ*ッシン』デビュー!

(2011.02.14)

『カオス*ラウンジ』がファッションブランドとしてデビューをします。裏原宿のセレクトショップ『ミキリハッシン』での取扱開始に合わせ、店舗内で2月11〜17日(金〜木)に特設ブース、カオスラ*ッシンを展示中です。

カオスラッシンにて販売中のトートバッグの小サイズを被る美術家の梅沢和木と藤城嘘。

第一弾アイテムは、トートバッグが大サイズと小サイズの2型で、『カオス*ラウンジ』の代表的な作家である、梅沢和木、黒瀬陽平、藤城嘘の絵画作品をテキスタイルに用いている。そして、こちらの『カオス*ラウンジ』に参加する作家、山口雨がつくる幼女のお人形も『カオスラ*ッシン』のためにサイズのバリエーションをもうけて展示販売を行っている。もう1アイテムは服にも貼れる超撥水ステッカーである。ステッカー用に作られた作品が用いられています。

これらのアイテムは特設ブース終了後も継続的に『ミキリハッシン』で取り扱われる。
今回のセレクトショップとのコラボレーションは、現代性とストリートカルチャーの多様性が両者の共通点として存在していることが、実現に至った要因として大きいのではないかと考えます。

初日に行われたトークショーでは、司会に『ミキリハッシン』の山口壮大、『カオス*ラウンジ』から梅沢和木、黒瀬陽平、鈴木淳哉、長見圭祐、藤城嘘がパネラーとして、今回の企画の公開プレゼンテーションを行いました。

トークショーでは『カオス*ラウンジ』をファッション界に置き換えたこと。『カオス*ラウンジ』のアパレル部門を担う長見圭祐のブランド『ハトラ』(ミキリハッシンでも取扱中である)のファッションデザイン観をテレビアニメ『フラクタル』を例に出しての説明。
 

特設ブースより。
特設ブースより。

ファッションデザインに存在しなかった「幼女性」が新しいキーワードになるのではないか。『ハトラ』の素材と藤城嘘の絵画作品のタッチの質感との共通性の話。こちらも『カオス*ラウンジ』のアパレル部門を担う鈴木淳哉のブランド『JUNYA SUZUKI』のデザインの根底にあるテレビゲームとメカフェチの話。

そして今なぜ今回のコラボレーションが必要だったのか。ファッションマーケットとアートマーケットの共通点と相違点の話、などが展開されました。

今回の狙いは、キャラクター文化を取り入れたアートなファッションの提案ではなく、あくまで服に付けるものとしてバッグ、ステッカー、人形を提案している点。ファストファッションを敵視するのではなく、交わり活かすためのものを提案したいということ。『誉田屋源兵衛』の着物の帯を例に、アキバカルチャーとストリートファッションとのファッション感覚のズレや格好良さの感覚の共有の難しさを提言しつつ、ストリートファッションがマルチコンテクストであるということを言及しました。このトークセッション形式の公開プレゼンテーションは約1時間にわたり行われました。

今回の企画が21世紀のファッションの原動力になることを大いに期待しております。

 

『カオスラ*ッシン』展示即売会

会期:2011年2月11日(金) ~ 2月17日(木)
会場:ミキリハッシン

東京都渋谷区 神宮前5-24-2 2F
Tel. 03-3486-7673
12:00 ~ 21:00
無休
ミキリハッシン WEB