リブロ・トリニティ – 5 - 『シャンパン&スパークリングワイン』須藤 海芳子 著
(2009.05.01)須藤 海芳子 著
『シャンパン&スパークリングワイン』
『シャンパン&スパークリングワイン』 須藤 海芳子 著 1,575円(税込) |
■ 著者より
須藤 海芳子(すどう・みほこ)1968年東京生まれ。
高校2年の夏に経験した家族とのパリ滞在で、すっかりフランスの食文化に魅せられる。大学時代には、フランス=ヴィシーに短期留学。ホームステイでフランスの家庭料理に触れる。明治学院大学文学部フランス文学科を卒業後、メルシャン株式会社勤務を経てフリーに。1994年にはフランス=ディジョンに渡り、ワイン銘醸地ブルゴーニュ=ジュヴレ・シャンベルタンで収穫を体験。その後、半年かけてフランス各地のワイナリーを巡る。
現在は、ワインとチーズを中心に、食生活に関する提案活動を行っている。 |
女性ならではの視点をふんだんに。
シャンパンは、おいしさだけでなく、様々な魅力で人を幸せな気持ちにしてくれる不思議な飲み物です。そんなシャンパンに魅せられた私は、選ぶことや贈ること、そしてもちろん飲んで味わい、飲み干した後は、ミュズレをコレクションしたり、コルクを再利用したりと、自分なりの視点でシャンパンを楽しんできました。具体的に出版のための準備をしていたわけではなかったので、今までの活動が、思いがけずこのような形になり大変うれしく思っております。
準備がなかったとはいえ大好きなシャンパンのことなので、「女性ならではの視点をふんだんに、見た目のオシャレ感にこだわりながら、でも内容はしっかり奥深く」というテーマを出版社様側からいただいた際には、どのような本にしようか、構想はすぐ頭に浮かびました。表現や内容に関しても、色々考えを巡らせたつもりです。シャンパンの魅力をすべて漏らさず詰め込めたとは思いませんが、この本を開いてしまったら、誰でもすぐにシャンパンが飲みたくなること間違いなしです。あなたが女性であればなおさらです!
ただ、女性らしさを意識した紙面デザインへのこだわりは、作業を大幅に増やしてしまいました。シャンパンの中にある香り(果物や花など)のイメージを、タイプ別に分けて撮影した際には、夏には手に入りにくいフレッシュのストロベリーや、すぐに開いてしまう生のバラを使うなど、スタイリストさんにも無理を言いましたし、私も、希望のアイテムが見つかるまで妥協せずかけまわりました。
“甘めのシャンパンとフランスの伝統菓子、ガレット・デ・ロワを合わせる”というコーナーのために、『パティシエ・シマ』の島田シェフには大変お世話になりました。新年にしか販売しない焼き菓子であるガレット・デ・ロワを、撮影当日の朝早く焼いてくださったのです。徹夜続きのスタッフ一同が涙ぐむ、温かい応援でした。
本では最初に皆様が目にすることになる、第1章の「はじめてのシャンパン」を入稿寸前まで推敲し、原稿が完成しました。出版された本は、皆様の協力を得て、大変素敵な仕上がりになったと自負しております。本書が、皆様がシャンパンの世界に足を踏み入れるきっかけになれば幸いです。
■書店スタッフより
有隣堂 アトレ恵比寿店岡村 理珠(おかむら・りず)株式会社有隣堂店売事業部アトレ恵比寿店 書籍課セールスエキスパート。 |
気軽に楽しめるシャンパンの本
ワインの書籍はたくさん出版されていますが、多くが「詳しい知識を得る教科書」といった位置付けのもの。そのなかで異なる趣きを放つこちらは「シャンパンとスパークリングワインのファンブック」とでもいったほうがいいでしょう。
ダークな色みの本が多いなか、白い表紙がひときわ目立って書棚が華やぐ一冊。そしてなんとなく手にとってみたくなるカワイイ本。目を通したあとは次のお休みは昼間からシャンパン飲んじゃってもいいカナ?と思わせる気軽な一冊。
シャンパンの泡の製造工程やラベルの見方、味わいの甘辛度など基本情報はもちろん、香りを比喩する参考の紹介もあり実際飲むときに手元にあると役に立ちます。
季節の行事のなかでシャンパンを楽しんだり、ふさわしいグラスを選んだり
生活そのものの中にシャンパンを取り入れる方法を提案してくれています。
もうすぐ5月、母の日にシャンパンと一緒にプレゼントしたら喜ばれそう。
■編集者より
主婦の友社 中野 明子(なかの・めいこ)あまりお酒が強くないし、知識もないのにシャンパンが大好き。この本を作ってますますシャンパンが好きになってしまいました! ちなみに趣味はダイエット。趣味で作った? 本『60分DVD付きベリーダンスダイエット 1週間即効プログラム』は、背中の肉まで引き締まると大評判。メタボな人にはかなりおすすめ! また、昨年は『乳がん大百科』の編集も担当し、乳がんの早期発見、早期治療のためのボランティア活動中です(おしゃべり会に参加希望の方はご連絡を)。 |
シャンパンはパーティなど特別な日の飲み物というイメージがありますが、自宅でもカジュアルにシャンパンを楽しむ方が増えてきています。この本の編集者である私もそのひとり。決してセレブな生活はしていませんが、この本を作る前から、冷蔵庫にはシャンパンをキープし、うれしい日には家に帰ったらシャンパンを開けるのが習慣でした。飲むとまた、幸せな気分がますます増幅されていくんです。これがほかの飲み物とは違うところですね。
とにかくシャンパン大好きな私としては、これまでにないシャンパンの本を作ろうと思ったのです。書店に並ぶシャンパンの本といえば、マニアックな勉強本やカタログ風だったり、どうも手に取りたくなる本が見つかりません。自宅でシャンパンを楽しみたいと考えている若い女性や初心者をターゲットに実用的かつ夢のある本ができないものかと、書き手も女性を起用しようとワインアドバイザーの須藤海芳子氏に声をかけ、「愛するシャンパンのためならぜひ!」と快諾してもらった次第です。
この本は、「いつでもどこでもシャンパンと!」がテーマです。具体的には、
●シャンパーニュ地方のこと
●グラスの選び方、おいしい温度などシャンパンをいちばんいい状態で飲むための基礎知識
●一流料理店の「かんだ」や「エルミタージュ・ドゥ・タムラ」が提案する、シャンパンにぴったりのレシピ
●クリスマス、バレンタイン、結婚記念日など、アニバーサリーにぴったりのシャンパン選び、具体的な楽しみ方提案
●須藤さんおすすめのおいしいシャンパン&スパークリングワインリスト
●飲み終えたあとのお楽しみ「留め金で作る小物」やエチケットブック……
などを網羅しました。シャンパンを愛してやまない須藤さんでなければこの本はできなかったと思います。
ちょっとしたことを知るだけで、驚くほどおいしくシャンパンが飲めるということをこの本の中から発見していただければ幸いです。