アジア最大級のフォトフェア
『TOKYO PHOTO 2012』開催。

(2012.09.22)

9月28日(金)~2012年10月1日(月)
東京ミッドタウンホールにて『TOKYO PHOTO 2012』開催。

『TOKYO PHOTO』 はパリ、ニューヨークなどの一流ギャラリーがミッドタウン へ勢揃いし、世界のフォトシーンをそのまま日本で感じることができるアジア最大級のフォトフェア。世界からアートギャラリー、美術館、フォトグラファーが集まる4日間です。

今年で4回目となる『TOKYO PHOTO 2012』は、ニューヨーク、パリ、ロンドン、ベルリン、アムステルダム、北京など世界 10 都市からさまざまなギャラリーが出展、ガゴシアンなど一流のギャラリーが集います。(『TOKYO PHOTO』発足の経緯についてはこちら

2012 年の『TOKYO PHOTO』 は展示構成もスタイリッシュに改変。パリ/ニューヨークと連動するフォト・マーケットを提示、東京のフォトシーンを盛り上げます。出展作品数は約 1000 点。アジア最大級の国際フォ ト・イベントをどうぞお楽しみください

昨年の『TOKYO PHOTO 2011』は約8,000人の来場者がありました。今年は16,000人~20,000人の来場を見込んでいます。出展ギャラリーは世界から35軒、美術館、出版など含めると40以上のブースが出ます。


畠山直哉、Blast #3911、1997、Courtesy Taka Ishii Gallery

Martin Schoeller、George Clooney、2007 、© Martin Schoeller / Courtesy CAMERA WORK, Berlin
北京の『三影堂写真美術館』の創設者 ロンロン&インリ、
コレクター ビル・ハントが登場するセミナートーク。

『TOKYO PHOTO 2012』では特別企画として様々なセミナートークが開催されます。写真というジャンルだけでなく、ファッションデザイナー、建築家など他ジャンルのゲストもトークに登壇します。写真ファンだけでなくより高い知識を求める人にもたいへん満足のいくプログラムだと思います。

9月28日(金)14:45〜 北京の『三影堂写真美術館』の創設者 ロンロン&インリが「写真と美術館事情に見る中国の今」を、9月29日(土)14:45〜には ピーボディー・エセックス美術館初の写真キュレーターのフィリップ・ブロガーが「写真についての新しい考え方。ピーボディ・エセックス美術館で学んだこと」を、9月28日(日) にはスクール・オブ・ビジュアル・アーツNY教授でコレクターのビル・ハントが「見えない目:写真に写る人生」と題して、なぜコレクションするかについて語ります。

ロンロンは、90年代初頭から北京の芸術家村である東村に住み始め、同世代のアーティスト達のド キュメンタリーを自身の作品として撮影。写真雑誌New Photoを出版、同時代の主要な写真家の仕事が紹介される貴重な雑誌として芸術写真の活動を活性化させました。現在、インリとともに、三影堂 芸術写真中心の設立者として中国の写真シーンの牽引役として活躍しています。

ビル・ハントの作品は展示はされませんが、プロジェクターを使ったプレゼンテーションがあるので、そこで彼所有の作品を大量に見ることができるはずです。彼のコレクションはアンリ・カルティエ=ブレッソン、アーヴィング・ペン、リチャード・アヴェドン、リー・フリードランダー、ロバート・フランク、……ひとことで言うと、「写真のジャンルはすべて持っている。」。今では高値のついている作品もたくさんコレクションしている人物です。

さまざまな角度からあるひとつのテーマを語るのは、最近よく見られますが今回のプログラムは、写真における「クロスジャンル」の可能性を最も身近に感じられるのでは。


9/28、30のセミナートークに登場、スクール・オブ・ビジュアル・アーツNY教授でコレクターのビル・ハント。

北京『三影堂写真芸術センター』、
NY『ガゴシアンギャラリー』の特別展示&販売も。

アートギャラリーによる作品の販売(フェア)の部 、昨年はサンフランシスコのギャラリー『Ratio3』 によるアリ・マルコポロス氏とライアン・マッギンリー氏の展示販売などが話題でした。今年は北京の『三影堂写真芸術センター』キュレーションによる 「特別企画「NY|北京」展」が。1970 年~1980 年代の中国写真家5名の写真作品を展示します。

もうひとつの特別企画「Inez Van Lamsweerde & Vinoodh Matadin」展も話題です。NY『ガゴシアンギャラリー』ブースにて、ファッション広告や雑誌「VOGUE」の表紙を担当するトップ・フォトグラファーInez Van Lamsweerde & Vinoodh Matadin の作品展示します。

NY『ガゴシアンギャラリー』は1980年頃、ラリー・ガゴジアンによってロサンジェルスに設立され、今やニューヨークはもちろん、ロンドン、パリ、ローマ、アテネ、ジュネーヴ、香港など世界8カ所で展覧会を行うグローバルネットワークへと進化しました。過去30年間、比類のない歴史的な展覧会、世界的な作家達による意欲的な展覧会を手がけ、世界の現代アートシーンの最先端を行くギャラリーです。


ZhanXiao_No.02、Zhang Xiao ザンシャオ、"They – No.2"、100x100cm、archival pigment print、2009 courtesy Three Shadows Photography Art Centre, Beijing, MEM, Tokyo

Inez van Lamsweerde and Vinoodh Matadin、Kate/Groom、2006、 Pigment print、Courtesy Gagosian Gallery

また、今年はアメリカ『ゲッティー・ミュージアム』からティモシー・ポッツ館長がコレクターを引き連れて来日。もしかしたら作品をごっそりお買い上げのシーンを目撃もできるかもしれません。

なんといっても写真の祭典『TOKYO PHOTO 』の醍醐味は、好きな作品を購入できる場である、ということ。お気に入りの、一生楽しめる写真作品を探してみて下さい。

『TOKYO PHOTO 2012』


会期:2012年9月28日(金)~2012年10月1日(月)
時間:11:00~19:00
会場:東京ミッドタウンホール(東京都港区赤坂9-7-1)
料金:当日1500円、学生1300円、前売り1200円
問い合わせ:info@tokyophoto.org


昨年の『TOKYO PHOTO 2011』より。