池田美樹, 池田美樹のLOVE♥ CITY WALK移り気なのは誰のせい!? 私の歴代ケータイ物語。

(2008.07.15)

 

 プロフィール欄に書いている通り、昔から電化製品が大好きである。先日、iPhoneを買うために行列した人のニュースが世間を賑わしたが、これまでに私も“初モノ買い”をするために、並んだり予約したりネットの前でタイミングを図って注文ボタンをクリックしたりしたことが数多くある。    

 例えばSONYのVHS1号機、MacのLC575、PowerBook150、AIBO 2nd Generation、VAIO CS-1、Play Station2、Nintendo DSなど、数え上げればまだまだキリがない(こうやって並べるとトシがばれそうだが)。箱を空けるときのワクワク感、初めて起動したときの高揚感、操作感をつかむまでのもどかしい感じなど、すべてが面白くてうれしくてたまらない。

 ちなみに取扱説明書も最初から最後までじっくり目を通して暗記するまで読み込み、納得しながら身につける派。発売時に店頭に並べられる商品カタログも手に入れて、すべてをきっちり保存している。

 そんな私がもっとも好きな機械は携帯電話である。思えば10数年前、それまで弁当箱のようだった携帯がスマートになり、パーソナルユースとしての地位を獲得し始めた頃、新宿の電気店をかけずり回って「P」を手に入れたときの喜びは今でも忘れられない。

 もちろん、メールもi-modeもない時代。それでも携帯電話には「どこでも電話を受け、かけることができる」という事実以上に私を夢中にさせる何かがあった。

 それからというもの、この小さくて高性能な機械の魅力にすっかりハマり、新しいモデルが発表されるたびに買い換えることになる。会うたびに違うものを持っている私に「また携帯替えた?」と友人たちは毎回、あきれていた。

 先週、ようやく手に入れた11台目の携帯が「N705i」、通称「amadanaケータイ」である。これは、今年2月に発売された、スタイリッシュ家電メーカーの「amadana」とNECがコラボレーションしてできたdocomoの携帯。なかでも私の持っているピンクはsakuraと言い、九州、関西、東海地区でのみ発売されている限定カラー。どうしても欲しくて、なんとか取り寄せた。

 実は初代の「P」以来、長年「SO」の携帯を愛用し、その特徴でもあるジョグダイヤル(しばらく姿を消していた時期があったけれど905iから復活した)が気に入っていたので、「N」の使い心地はまだあまり手になじまないけれど、慣れた安心できる人とのディナーではなく、知り合ったばかりの人と食事に行くような新鮮さがまた楽しい。

 これまでの「anan」の恋愛特集を見ると、男の見極め方のところに「携帯を頻繁に替える男は移り気」とある。これは女性にも当てはまる公式なのだろうか? と我が身を振り返りながら考えてみたけれど、結論はまだ出ていない。

 ところで、冒頭にお話ししたiPhone。もちろん欲しくて欲しくてたまらないのだけれど、未だに手に入れていない理由は、このところ、徹夜で行列する気力と体力が衰えてきたからだ、と正直に告白しておこう。私にとっては肌の衰えよりも悲しい事実である。筋トレ始めようかな。

column_080715_6_ph1    

家電専門店の携帯売り場は、何時間いても飽きない楽しい場所。

amadanaケータイsakura。派手なパールとクリスタルのストラップは、一緒に仕事をしているスタイリストの手作り。

私の歴代ケータイ達。左から古い順になっています。

(2008年7月15日 anan編集部 池田美樹)