深瀬鋭一郎のあーとdeロハスエコなアートは生活から。

(2008.11.26)

『TOKYO MiLKY WAY』(トウキョウミルキーウェイ)というスローライフをテーマとしたアートフェスティバルの総合ディレクターをしている深瀬鋭一郎です。このたびご縁がありまして、コラム連載の依頼をいただきました。せっかくの機会ですから、『あーとdeロハス』というタイトルで、この数年、急速に盛り上がっているエコでロハスなアートシーンを紹介していきたいと思います。しばらくお付き合いいただければ幸いです。

さて先日、坂本龍一さん責任編集のソトコト別冊『ラブコト』(木楽舎刊)が発刊されたので、以前に出た『エロコト』とあわせて読んでみました。表紙には「女のエコには、愛がなきゃ!」「エロい女は、存在そのものがエコである」とのキャッチコピーが書いてあります。読めばなるほどアーティスティック。興奮はそそられなくてややがっかりする方もいるかもしれませんが、ロハスについての考え方には、「なるほど、こういうことか」と、納得させられるものがあります。エコもロハスも人間の活動を含むライフスタイルそのものですから、毎日のあらゆる生活シーンがアートなロハスになり得るのですね。

それやこれやで「あーとdeロハス」推進に携わっている私としましても、「まずは自分のライフスタイルをエコに変えることからだ」と思い立ち、長らく住み慣れた銀座・青山を離れ、このたび葛西界隈への移住計画を決行いたしました。「エコ・イズ・ビューティフル」ということで、江戸川区に築23年の土地付一戸建てを発見し、トータルリフォームして住むことにしました。元の素材をできるだけ活用してリフォームするのです。

『ラブコト』(木楽舎刊)。
隣はケーキ屋です。

たくさんの家を見て歩いたのですが、築23年の割にはボロボロになっていたその家ときたら、小さい割に、屋上あり、ロフトあり、しかも、万が一の水害対策であがり口が地上1mにあげてあるのです。その地区では、基準水面から3m高くなった地点ではありますが、どこの家でも一階の床はさらに高くあげてあります。そうした町並みで、「こんど引越してきた深瀬です。どうぞよろしくお願いします」と挨拶して回れば、路上の僕に向けて、1m高い玄関や一階の窓からご近所さんのご挨拶が返されます。

イイ感じの屋上があるのです。

そこで、せっかくイイ感じの屋上があるからということで、小淵沢の美術館と連携して、2009年5月あたりに、『本物のミルキーウェイを見よう! ツアー』(仮称)を開催しようと思っています。定員20名ぐらいで募集して、まず江戸川区の屋上の天体望遠鏡から東京のいわば「なんちゃってミルキーウェイ」を見てもらい、そのあと貸切バスを仕立てて移動して、小淵沢で本物のミルキーウェイをみてもらおうという趣向です。とても楽しそうなので、実現するといいなあ、と思っています。

川沿いは境川親水公園です。

ほんのかすかなミルキーウェイしかみえないのですけれども、江戸川区は、東京23区の中では、公園や空き地(すなわち駐車場)が一番多く、老人と子供がいっぱいいる、人情あふれた住みやすい町です。近所を散歩すれば近郊野菜も畑の道ばたで売っています。川沿いは親水公園として整備されていて葛西臨海公園やディズニーランドも近く、江戸川の花火大会やディズニーランドの花火もみえます。どうぞおいでください、江戸川区はまだまだ素敵な空き地だらけです!