深瀬鋭一郎のあーとdeロハスさっぽろ雪祭りに行ってきました!

(2010.03.09)

今年も2月7日~11日にかけて『第61回さっぽろ雪祭り』が行われました! これぞ「あーとdeロハス」! 大きいですね。綺麗ですね。主催者発表によれば、今年は243万人が来場したそうです。以前からスキーなどを兼ねたオーストラリア人観光客が多いとは聞いていましたが、今年は中国からの観光客が目立ちました。すすきのでジンギスカンを食べていたら、隣席はオーストラリア人男性の二人連れ。雪まつり「北海道食の広場」で日本一の「室蘭やきとり」を食べていたら、隣は中国人のご家族でした。
 

大通り公園西2丁目からテレビ塔を望む。
賑わう「北海道食の広場」

中国から北海道への観光客は最近急増しているとのことで、観光客向けホテルの増設も検討されていると聞きました。中国本土では旧暦大晦日から旧暦1月7日まで(今年は新暦で2月13日~20日にあたります)の8連休があり、国内では帰省ラッシュ、海外にも観光客がドッと繰り出します。この期間中、銀座などを訪れる中国人観光客の数もハンパなものではありません。官公庁も業務を停止してしまい、上海万博関係の事務も2週間ほどお休みになりました。
 

shanghai madern 中国現代美術展
上端が見えないくらい大きいフラウエン教会。

さて、実は筆者が札幌へ飛んだのは、さっぽろ雪祭り観光が目的だったというわけではありません。旧正月に合わせ、上海の現代美術作家8名を招いて札幌で開催された『上海摩登 SHANGHAI MODERN」』(シャンハイ・モダン)という中国現代抽象画グループ展のオープニング・パーティに参加しつつ、主催者や作家と上海万博公園彫刻プロジェクトの打合せを行うためです。この展覧会には、2010年上海万博公園彫刻プロジェクト日本委員会から後援名義を提供しており、主催者側の一員でもあったわけです。

参加作家の多くは1960年代に生まれ。文化大革命を初め90年代後半の激動の中国の変遷を体験してきた世代です。現代美術が白眼視されていた時代から様変わり。
上海美術館執行館長 李磊(Li Lei)、エルメスのスカーフをデザインして話題となった復旦大学上海視覚芸術学院 丁乙(Ding Yi)教授など、現代において功成り名遂げた人たちや、日本企業の工場跡地を創意園(アートゾーン)として新たにリノベートする「半島1919」の企画・運営を任されている潘微(Pan Wei)も含まれていました。

さて、雪祭りですが、いや~さむかった! 雪がほぼ小止みの時間帯もありましたが、ほぼ連日吹雪。自分自身が動く雪だるまになりながら鑑賞してきました。

陸上自衛隊が制作を担当した、雪まつり史上最大の雪像「フラウエン教会」(7丁目HBCドイツ広場)はなんと、高さ26メートル、幅28メートルの超特大サイズ。これに続く「韓国・百済王宮」(8丁目雪のHTB広場)が高さ18メートル、幅25メートル。円山・旭山動物園の人気動物を集めた「北の動物園」(4丁目STV・よみうり広場)と「ちびまる子ちゃん」(10丁目UHBファミリーランド)が高さ15メートル、幅24メートル、「夢がかなう場所」東京ディズニーリゾート(5丁目)が高さ12メートル、幅18メートルで、見上げる首が痛くなるほどでした。
 

北の動物園の大雪像前でファッションショーも開催されました。
初音ミクの雪像。

このほか、中雪像「生徒会の一存」や小雪像「初音ミク」も面白かったですよ。
2月7日の夕方には、さっぽろテレビ塔(通称「テレビ父さん」)の足下、J:COMひろば(1丁目)で「ザ・アニソンライブ in 雪まつり」が開催され、アニソンの帝王 水木一郎アニキによる「マジンガーZ」のテーマソング等が生で聴けました。アニキがステージに登場するやいなや猛吹雪となり、ダウンタウンの「笑っていけない」シリーズで知られるようになった「ゼーーーーーット」という絶叫が圧巻でした。

次回の『第62回さっぽろ雪祭り』は2011年2月7日(月)~13日(日)に開催です。今年のちびまる子、ミッキー&ミニー、生徒会の一存や、初音ミクの後ですから、来年はワンピースとか、ジブリの雪像とかでしょうか。雪祭りはもともと中高生が大通り公園に幾つかの雪像をつくったことから始まったとのことで、親しみやすいポップなモチーフが似合いますね。何が出てくるのか楽しみです。