深瀬鋭一郎のあーとdeロハス綺麗な夏至の夜。

(2009.07.03)

今年もTOKYO MiLKY WAY 2009(トウキョウミルキーウェイ)/100万人のキャンドルナイトが終わりました。TOKYO MiLKY WAY 2009だけでも関東地方ほぼ全域にわたって50施設で数100件 ものイベントが行われたので、とても全部は廻りきれず、大きめの催しを中心に、ほんの一部だけ参加してきました。うまくルポルタージュできたものをご紹介します。各会場とも、凄い熱気でしたね!

まずは、青山SPICA artで佐藤時啓さんの新作品シリーズ「マジック・ランタン」展のオープニング(6月6日)。佐藤時啓×深瀬鋭一郎のトークは会場外に沢山の人がはみ出す盛況ぶりでした。「magic lantern」とは、英語で初期 の映写機(幻灯機)のことを指すそうです。バケツやポストにピンホールを開け、その背後に灯油ランプやLEDライト発光体を置いて、スクリ−ンに倒立した像を映写する大きな理科実験みたいな作品で、水槽の中で泳ぐ金魚や、揺らぐ炎、秋葉原の電気街や樹木の写真が映写されていました。

青山SPICA artにて佐藤時啓さんの新作品シリーズ「マジック・ランタン」

続いては、秋葉原COEXISTでCandle JUNE「Candle Odyssey ?bodhi druma-」展のオープニング(6月12日)。大きなギャラリーの奥に流木等で作られた大樹があり、その根元から沢山のキャンドルが生えているインスタレーション。JUNEさんの旅の記録「FILM Candle Odyssey」の上映に続き、Candle JUNEさんのトークが行われ、最後にYo Hardingさんのゴスペル・ライブ。100�の会場が100人の熱気で埋め尽くされました。感激した英国人観光客から「来年からTOKYO MiLKY WAYのパンフレットを英 訳してツーリストビューローで配って下さい」との声が聞かれました。

秋葉原COEXISTでCandle JUNE「Candle Odyssey ?bodhi druma-」

6月19、20、26日は、毎年大好評の「夜の銀座・青山ギャラリーめぐり」。青山では今年初めての開催です。年一回の催行を待っていた方も多いのではないでしょうか。銀座は点在するギャラリーを、4コース各10名前後でツアーコンダクターと一緒にキャンドル・カップを片手にめぐりました。ツアーに参加されず、パンフレットを片手に自分で廻る人もいました。青山はカメヤマ・キャンドルハウスを出発して、SPICA art や表参道の「エコフェス」、東京ワンダーサイト青山の「アーティスト・イン・レジデンス」などをめぐりました



毎年大好評の「夜の銀座・青山ギャラリーめぐり」。


万城目純&ホワイトダイスのダンスと謡曲による「Prayer」


新野圭二郎による「世界同時共鳴プロジェクト」No.1 At 国連大学ビル。

6月20日(世界難民の日)は国連大学ビル中庭でイベント。地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)を中心に、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や沢山のNPOもコラボして、一日中多くの催しが行われました。夕方からは青山学院高等部ハンドベル部の演奏で「天と地につながるエコライブ」がはじまり、ワークショップで作られた廃油キャンドルやカメヤマキャンドルに火を灯し、建物内の電気を消灯して、万城目純&ホワイトダイスのダンスと謡曲による「Prayer」がキャンドルのやわらかな光の中で上演されました(画像4)。

そして締めくくりは、新野圭二郎による「世界同時共鳴プロジェクト」No.1 At 国連大学ビル。アーティストの山崎美弥子さんから送られた、ハワイ州モロカイ島のカフナ(シャーマン)であるレビーさんが廃棄ガスボンベで作った大きな鐘を、国連大学ビルの建物上に設置し、その鐘の音とともに、参加者が持ち寄った鈴や鐘200個余りを同時に鳴らしました。一度沈黙してから平和への祈りをこめて鳴らす音は世界へ広がり共鳴するようでした(画像5)。次回は、来る7月12日15時より蒲田の銭湯「一の湯」(大田区西六郷1-19-11)の煙突頂上にて行われるとのことです。みんなで応援に行きましょう。

 

「世界同時共鳴プロジェクト」