池田美樹, 池田美樹のLOVE♥ CITY WALKある雨の日、ギャラリーで撮影したときに考えたこと。

(2008.10.21)

 タレントさんや文化人の方などを撮影するときに、撮影専用のスタジオではないところを借りることがある。
 たとえばそれはホテルの部屋だったり、カフェだったりするわけなのだけれど、今回はそんななかのひとつ、ギャラリーを紹介しよう。

 先週撮影したとあるタレントさんは、いただいた時間がとてもタイトだった。移動できる場所にも限りがある。しかし、そのあたりにはスタジオがほとんどない……そんな状況で、カメラマンが提案してくれたのがギャラリーで撮影する、というものだった。

 写真の「art gallery closet」。古いビルのワンフロアを改装した、趣のあるおしゃれな空間だ。むき出しの床に白い壁、外には緑。空間にさりげなく溶け込んだかのようなアートも美しい。確かに、彼女にここに立ってもらったら映えるだろうな、と思った。

「art gallery closet」の中はこんな感じ。

 降りしきる雨の中、撮影とインタビューは無事に終了。ふだん、仕事中、じっと座ってのんびり過ごす、という時間はなかなか取れないのだけれど、タレントさんの準備を待つ間、片隅で、なんだか不思議なゆったりした時間をしばし楽しんだ。

 ギャラリーという場所ならではの癒し効果? アートに触れてどこかが活性化されたのか? どちらもなんだろうなあ。

 忙しさを理由にして、様々な展覧会のチケットをムダにする日々が続いている。アートに触れるより目の前の原稿を書きたい、という気持ちが優先してしまう。でもやっぱりそれが続くと気持ちが煮詰まってくる。そんな時は、チケットの必要ない小さなギャラリーにも、ふと思いついたときに足を運べばいいんだな、と、改めて思い出した撮影だった。

 まだしばらく先の発売号の撮影なので、どなたのインタビューだったかはここには書けないけれど、もし気がついた方がいらっしゃったら、ここかな? としばしイメージを楽しんでみてください。