アートニュース Fromミュージアムカフェ – 32 - 六本木の夜がアートで彩られる! 『六本木アートナイト2010』が開催。

(2010.03.25)

3月27日(土)~28日(日)、六本木の夜がアートで彩られます! 昨年からはじまった「六本木アートナイト」が今年も開催されることに。一夜限りの特別なアートの饗宴が楽しめます。今回のテーマは『街の見る夢』。アート作品やイベントを通して、六本木という街にどんな夢をもたらしてくれるのか……見逃せないとっておきの一夜となりそうです。

椿 昇 新作 『ビフォア・フラワー』 イメージ

昨年はヤノベケンジさんの巨大な立体作品『ジャイアント・トラやん』が話題となった六本木アートナイトですが、今年も巨大さでは負けていないようです。体長13メートルにも及ぶ巨大なモンスター(?)を発表するのは、国内外から注目されている椿昇さん。社会問題をテーマに人間の知性や感性を刺激する作品を発表し続けている椿さんが今回発表する新作は、このイベントのために制作されたという《ビフォア・フラワー》です。裸子植物を意味するタイトルが意味するメッセージとは? 巨大な体長は世界の創造の原動力となってくれた裸子植物への感謝の想いも込められているようです。さらには酸素や二酸化炭素、胞子をモチーフにしたバルーンなども登場し会場構成を盛り上げてくれます。物語性の強いこの作品は六本木ヒルズアリーナに展示されます。

カンパニー・デ・キダム 『Rêve d’Herbert』 © cie des Quidams

さらに複数の会場で開催されるのが、ストリートパフォーマンス集団「カンパニー・デ・キダム」によって演じられる『ハーバートの夢』。幻想的で夜にピッタリなこの作品は1997年に制作されて依頼、世界中で約400回も上演されています。白いバルーンでできた人間を彷彿とさせる影たち。そのパフォーマンスは無言ながら、独特の世界を生み出していきます。今回は六本木ヒルズアリーナ、東京ミッドタウン、国立新美術館で複数回このパフォーマンスが見られる予定。六本木の街をどんな幻想世界に変身させるのか、実際に体験してみないとわからない感動が待っています。

通常、夕方には閉館してしまう美術館もこの2日間はちがいます。夜間開館はもちろん、このイベントのための特別プログラムも用意していて、開催中の展覧会と連動した企画も多数開催されます。
 

ほかにも六本木にある様々な施設が参加を表明しています。とくにギャラリー陣も数多く参加。アクシスギャラリー、ギャラリー・アートアンリミテッド、ギャラリーMITATE、T&G ARTS、FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)、東京ミッドタウン・デザインハブなどなど、参加施設の各会場での展示にも期待がもてます。アートに浸りながら、アートの夢が見られるようなイベントで、いつもとはちょっとちがう六本木の非日常を楽しんでみてください。

 

六本木アートナイト2010

期日:2010年3月27日(土)10:00 ~ 3月28日(日)18:00
コアタイム 3月27日(土)17:58< 日没> ~ 3月28日(日)5:34< 日の出>
※コアタイムは全体の開催時間中でメインとなるインスタレーションやイベントが集積する時間帯です。
会場:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
料金:無料(但し、一部の美術館企画展およびプログラムは有料)

六本木アートナイト2010 公式サイトhttp://www.yebizo.com/