アートニュース Fromミュージアムカフェ – 31 - Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中『ロートレック・コネクション』は、パリの活気溢れる作品が満載。

(2009.11.19)

この冬、オススメの展覧会がBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の『ロートレック・コネクション』。みなさんも必ず目にしたこのある、「ムーラン・ルージュ」などのポスター画で有名な画家・ロートレックを中心とした作品が展示されています。

彼の出身地、フランスのアルビにあるトゥールーズ=ロートレック美術館館長による企画・構成で実現をしたこの展覧会は、国内外のロートレック作品にくわえ、彼と交流のあった画家たちの作品を併せて紹介しています。

テオフィル=アレクサンドル・スタンラン 《シャ・ノワール巡業公演》 1896年 リトグラフ 川崎市市民ミュージアム

作家別に作品が並んでいるわけではなく、テーマやテイストで構成された展示空間。豪華なギャラリーでお気に入りの絵を探すような感覚になる、とっても贅沢で、感情移入がしやすい構成になっているなと思いました。

出品作家が豪華なのもロートレックの人となりを表しています。ゴッホやゴーギャン、そしてロートレックが同棲していたモデルのシュザンヌ・ヴァラドンが後に授かった子はユトリロ……と、錚々たる当時のモンマルトルを彩った画家が登場しています。作品ひとつひとつから、当時のパリの雰囲気が伝わってくるような気分になります。

会場内にあるロートレックを中心とした関係図を眺めるだけでもとてもおもしろいと思いますよ。

そして、この展覧会の開催を記念して、東京都内のフレンチレストランでロートレックにちなんだメニューが期間限定で登場しているのも見逃せません!
Bunkamura併設の「ドゥ・マゴ・パリ」をはじめ、飯田橋「ラ・ブラスリー」、Bunkamuraからもすぐの「VIRON渋谷店」などのお店で登場中! 会期中の限定メニューになるので、ビストロ好きな方は展覧会のあと、食事……というコースがオススメです。

 

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 《歓楽の女王》 1892年 リトグラフ 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
エドゥワール・マネ 《イザベル・ルモニエの肖像》 1879年頃 油彩・キャンヴァス 吉野石膏株式会社 (山形美術館寄託)
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 《ムーラン・ルージュのラ・グリュ》 1891年 リトグラフ 三浦コレクション 川崎市市民ミュージアム

 

『ロートレック・コネクション 愛すべき画家をめぐる物語』

期日:2009年11月10日(火)~12月23日(水)
会場:東京・Bunkamuraザ・ミュージアム
料金:1400円(一般)ほか
休館日:会期中無休
開催時間:10:00~19:00(入館は30分前まで、金・土曜日21:00まで)
問い合わせ:Bunkamuraザ・ミュージアム Tel. 03-3477-9413

http://www.bunkamura.co.jp/