ウゴウゴ・ルーガのルーガちゃん、超美人に成長!「あのねー、お父さんとお母さんが時々する……

(2009.06.11)

「あのねー、おとうさんとおかあさんがときどきすることで、さいしょに『セ』がつくものってなーんだ?」
「わかんない? こうさん? こたえはねー、えへへ、あのねー、『せっきょう』(説教)!!」と、体をクネクネさせながらなぞなぞの答えを教えるのはルーガちゃん(小出由華)。当時まだ小学校低学年の女の子だった。隣にはウゴウゴくん(田嶋秀任)、ウゴウゴ&ルーガの目の前にはCGで作られたロボットくんがいた。伝説の子供番組とも言われた『ウゴウゴ・ルーガ』のワンシーンである。何が、とは敢えて言わないが、冒頭で紹介したなぞなぞにちょっとドッキリしてしまった方、正直、いるでしょう?(ムフフ)

ウゴウゴくん、ルーガちゃんと。昔からミニサイズだった私と、背の高い2人との身長差が目立つ。
成長したルーガちゃんはグラビアアイドルに。この頃からすでに大人っぽい。

子供だけでなく、通勤前の大人や若者までもを魅了したこの番組、『ウゴウゴ・ルーガ』のDVDが現在、大好評発売中なのだ。『ウゴウゴ・ルーガDVD 地球に(たぶん)優しいエコシリーズ』と題された今回のDVDは、エコに対するこだわりがたっぷり込められている。

当時小学生だった私はまさにウゴルー世代。あまりに好きすぎて、スタジオ見学をさせてもらったことすらある。CGキャラクターとの会話シーンの収録では、ウゴウゴくん&ルーガちゃんの目の前には何もいない状態で撮影する。別の部屋でキャラクターの声を録音し、ウゴウゴくんとルーガちゃんはさも目の前にそのキャラクターがいるかのように会話をする、という形で撮影していた。目の前にCGキャラクターがいない撮影現場を見たときは、子供心にかなり衝撃を覚えたものだ。大事なことから大事ではないことまで、『ウゴウゴ・ルーガ』から多くのことを学んだ。「今はもうできない。もう一度作ることはできない」と言われるこの番組。その最大ポイントはおそらく“相当なキワドさ”と“いい具合の手作り感”にある。それが最もウゴルーらしさを醸し出している点でもあるのだ。

番組は、ロボットくん(なぞなぞ好き)などのCGキャラクターとウゴウゴ&ルーガの3人が、なぞなぞごっこや悩み相談他、それぞれキャラクターの好むテーマで会話を進めていく、という内容。そして途中、数分ごとに、『プリプリはかせ』『ミカンせいじん』『がんばれまさおくん』『どなたですか?』などのショートアニメーションが挟まれる。

ムフフな妄想をかき立てるのは、CGキャラクターとの会話だけではない。『どなたですか?』は食事中や勉強中に扉を叩く音がし、「どなたですか?」と答えると毎回謎の訪問者が現れ、去っていく、というアニメーションである。その訪ねてくるキャラクターの中に、体をくねらせて「お姉さんの足首よ~ん。キュッとしてるでしょ~」と色気を振り撒くグラマラスな女性がいる。(足首だけでなく、「うなじよ~ん」「太ももよ~ん」などいくつかバリエーションがある)15年前、全国の少年少女が、食パンにピーナッツバターを塗りながらこれを観ていたと思うと、今の時代では考えられない大冒険である。

そして、お色気系のネタだけでなく、お便所系のネタも余すところなく取り入れているのが『ウゴウゴ・ルーガ』。トイレの便器から現れ、ちょっと役に立つ豆知識を披露する『プリプリはかせ』は、視聴者に強烈なインパクトを残した。『プリプリはかせ』という名前よろしく、その容姿はご想像の通りである。ちなみに、今回の『ウゴウゴ・ルーガDVD 地球に(たぶん)優しいエコシリーズ』では、『プリプリはかせ』ではなく、『エコプリハカセ』が登場する。エコプリだけに、ちょっと役に立つエコ知識を披露してくれるのだ。トイレの便器から茶色いお姿が現れるのは、もちろん変わっていない。

こういった“相当なキワドさ”でギリギリのラインを進んでいる一方で、ユルユルな手作り感が番組の端々に垣間見える。毎回、スタイリストさんが(おそらくものすごく楽しんで)手作りしていた衣装は、文字通り“手作り感”を出していたひとつの要因。

もうひとつ特筆すべきは、セリフを噛んでもそのまま使っていた点だ。プロの声優ではなく、フジテレビのスタッフがCGキャラクターの声をアテていたため、ときどきセリフを噛んでしまう。テレビくんも噛む、シュールくんも噛む。カミカミだろうがおかまいなし、噛んでもそのまま使うのだ。

さらに、あるときウゴウゴくんが本番中にワキの下を掻いていた。その一瞬の出来事に、泣き虫のキャラクター・トマトちゃんがすかさず、「あら、ウゴウゴくん、どこ掻いてるの?ワキの下?やだ~」とつっこみを入れる。照れまくるウゴウゴくん。「あら、いいのよー。待ってるから今のうちに掻いて掻いて~ん」とトマトちゃん。ワキの下を掻いた件についてここまで引っ張る子供番組がいまだかつてあっただろうか!(ところで余談だが、トマトちゃんはウゴウゴくんに好意を抱いていた節がある。会話中、何かとウゴウゴくんに絡むのだ。ワキの下にわざわざ言及したのも、そのためかもしれない。)

相当なキワドさの間に、いい具合の手作り感が混じる“らしさ”はそのままに、『ウゴウゴ・ルーガDVD 地球に(たぶん)優しいエコシリーズ』は作られた。今回新しく追加されたのは『エコプリハカセ』と『おやじむし』。全5巻構成で、キャラクター別に編集されている。(ちなみに先述のトマトちゃんはウゴウゴくんに恋してる説、ウゴウゴくんもまんざらではないような節がある。確かめたい方は「カーボン・トマト・オフセットの巻」をチェック!)

そしてDVDケースには、業界初の“マプカパッケージ”を採用している。これはフジテレビから出たシュレッダーゴミを再利用して作ったもので、燃やしてもダイオキシンや有害なガスが出ない。テレビくん曰く、「子どもにも良く分かる仕組みであること。どこか遠い国の出来事ではなく、日本で実践して日本で確かめること。自分のことは自分で責任を取る精神が生かされていること。ウゴウゴ・ルーガらしいエコって、そんなことなんだよね。」。ウゴウゴくんとルーガちゃんがちんまりと座り、テレビくんの話を聴くというお決まりの場面が、思わず頭に浮かぶこのセリフ。懐かしい気持ちでもう一度あの世界に浸ってみるのはいかがだろうか。

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ウゴウゴくん&ルーガちゃんと、なぞなぞを出し合って遊ぶ。ロボットくんの出すなぞなぞに見事正解したら、ご褒美にロケットパンチを繰り出してくれる。
「○○○は、ナントカカントカ、らしいぞぉ~。」という語尾が特徴的なプリプリはかせ。どこの小学校にも、クラスで真似をする男の子が必ずいたはずだ。ちなみに今回の「エコシリーズ」では、完全新作の「エコプリハカセ」として登場。
ウゴウゴとルーガにいつも脈絡のない悩みを相談する。相談しながらすぐ泣く。その悩みがまた、あんこう鍋を食べた話だの、胃カメラを飲んだ話だの、ツッコミどころが満載だ。
番組の途中で挟まれる数秒間のミニコーナー。虫、なのか? 世の中のおやじがよく発するおやじゼリフを発する。このセリフがこれまたひたすらキワドいのだ。DVDにはこのセリフに新しいものが追加されている。時事ネタも網羅!要チェックである。
『エコエコシュールの巻』『カーボン・トマト・オフセットの巻』
『ロボット・グリーン化の巻』『サスティナブル・トニーの巻』『トノサマ温暖化防止の巻』の全5巻。
DVD発売中/各3990円(税込)/発売:フジテレビ映像企画部/販売:メディアファクトリー