ザガットより – 2 - 長野版発刊!「あなたの知らないナガノ」とは……。

(2009.06.30)

昨年秋に、ザガットサーベイ初の観光ガイドとして『長野のレストラン&ホテル』(以下長野版)を発刊する旨を報告させて頂き、この長野版の投票にはなんと10,891人もの方々に参加頂きました。

初の観光ガイド『ザガット 長野のレストラン&ホテル』1,470円(税込)あなたの知らない長野の情報満載。
ザガット初の試みとして、巻頭カラーで地域の特色を深く紹介。モノクロザガットに馴じんだ方は驚くかも。
巻末にはグルメなザガット読者も唸るツーリストガイドも。もちろん本編は評価ガイドです。

『WEBダカーポ』の読者の皆様ならご存知のことと思いますが、ザガットサーベイは1979年にニューヨークで生まれた、消費者投票によるレストラン評価ガイド。実際に施設を利用した一般のお客様がネット投票に参加し、本音で評価をしたデータの全てをザガットの編集者が精査し、1冊の評価ガイドとしてまとめています。この長野版では、一万人を超える全投票を精査した結果、データとして反映された有効投票者数は5,081人。わずか半分にまで絞り込んでいるわけで、この精査がザガットの信頼性につながっていると自負しております。しかしながらザガットサーベイのレギュレーションとして、投票参加の謝礼として全ての参加者に新刊を贈呈しておりますのでご安心を。

こうして皆様のご協力を得て、去る3月19日に産声を上げたザガット長野版ですが、一体どんな結果となったのでしょうか。「長野県の食といえば蕎麦だから、料理部門のトップはやはり……。」そう思われる方も多いでしょう。しかしながら、なんと料理部門でNo.1に輝いたのは、なんと飯田市のお寿司屋さんでした。「えぇ~! 海なし県の長野で寿司屋が一番になってしまうザガットってどうなの……?」そんな声も聞こえてきそうですが、そういった既成概念や業界の常識を覆すのが消費者の本音の集大成、つまりザガットの面白さの真髄なのです。

正直に言って、この投票結果があがって、ほとんど情報のなかった寿司店がトップに躍り出た時、我々は「大丈夫?」とすぐに調査に走りました。ところが実際にお店を訪問してみると、どうしてどうして、大将の江戸前寿司に対する仕事ぶりは見事のひとことで、器へのこだわりも垣間見ることができます。さらに、南信に位置する飯田市からは名古屋の柳橋中央市場も遠くなく、自ら車を走らせ仕入れているとのこと。小耳にはさんだ話ですが、ここには築地にはあがらないようなネタもあるといい、なんでもこの市場に上がる穴子が素晴らしく、東京の某著名寿司店でも仕入れたいのだが、ロットがまとまらないので断念しているのだとか……。

では、地元料理の一つである蕎麦のトップは? リゾートのフレンチは? はたまた、初めて評価対象となったホテルのNo.1は? 感度の高い読者の皆様なら気になるところではないでしょうか。 

3月の発刊当日、地元の大型書店で行なったキャンペーンでは即日完売、次回入荷分の予約待ちという状況になるほどの反響を頂きました。わずか1カ月足らずで初版が完売し、既にこれまでに2回の増刷をかけており、県内外を問わず長野県への関心の高さがうかがえます。

元来、長野県は食の業界や専門誌の間でも注目されていたエリア。その理由は、豊富な新鮮食材と独自の食文化を有すること。そのせいか、長野版の発刊前日となる3月18日、六本木で開催した発刊記者会見では120名を超えるプレスの方々に取材いただき、その注目度の高さを実感した次第です。
記者会見の模様はこちら

通り一遍の情報だけが独り歩きして、観光客による顧客満足度の低さを憂慮していた長野県観光部が掲げる「長野県の真のポテンシャルをアウトプットしたい」という目的は、かくしてザガットサーベイの発刊を通じ果たされたというわけです。

7年に一度の善光寺御開帳も盛況のうちに終わり、日本が誇るハイランドリゾート長野はこれからが気持ちのいいシーズン。是非この“ザガット長野”を片手に、「フードツーリズムNagano」を満喫してみてはいかがでしょう。

ちなみに現在、「東京のレストラン2010」の投票期間を6月28日(日)まで実施しております。我こそは!と思う読者の皆様、是非レストラン投票に参加してみませんか? 調査員はあなたです! もちろん参加者には、自ら参加して出来上がった新刊が贈られます。

 

期間限定投票サイトはこちら。
http://www.zagat.com/japan/