6月11日(火)~30日(日)ヤエカ アパートメントストアで
『アナンダマーイ展』開催。

(2013.05.27)

カリフォルニア出身のアーティスト、アナンダマーイ・アーノルドが手がける
“サプライズ・ボール”の展覧会がヤエカ アパートメントストアにて開催されます。
花、根、果実をモチーフとした“サプライズ・ボール”と呼ばれる作品は、
何ヤードにも及ぶクレープ紙の長いテープをきつく巻き付けたボールの中に、
おもちゃやプレゼント、賞品などを包んだ作品です。会期中は販売もあります。
アナンダマーイの作品づくり。

アナンダマーイ・アーノルドは、物心ついた頃から紙を素材に創作を試みていましたが、彼女の作品が現在の方向性に定まるようになったのは、クレープ紙を扱い始めた1999年以降のことでした。アナンダマーイの創作の多くは花、根、果実をモチーフとした“サプライズ・ボール”と呼ばれるもので、これは、何ヤードにも及ぶクレープ紙の長いテープをきつく巻き付けた中におもちゃ、プレゼント、賞品などを包んだ作品です。

カリフォルニア州バークレー出身のアナンダマーイですが、幼少時代の多くはインドのチェンナイとワーラーナーシーで過ごしています。日本の知人から和紙人形について学んだ3年間の経験が、はさみと糊を使って平面的な紙を立体の形状に仕立て上げるという彼女のスタイルの原点となりました。

古代史の学士号を取得したブラウン大学在学中にはアートとコスチュームの歴史について学び、ロードアイランド・デザイン学校イラストレーション学科では絵画と描画のクラスを受講しています。紙以外では、ファブリック、花弁、絵の具、チョーク、セラミックスなどを使った創作も行っています。

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インスピレーションの多くは、街中、公園、庭園での散歩、国外旅行、ファーマーズ・マーケット(農産物直売所)などで得られると言うアナンダマーイ。伝統的な民芸品や植物のイラストを集めた本などもインスピレーションを与えてくれます。彼女のスタジオの壁には、古い写真、メモ、ポストカード、広告のビラ、メニュー、ギャラリーの案内、使用済みの花火、チケット、シルクの凧、刺繍、ポスターなど、小さな紙の印刷物が貼り巡らされています。とりわけインスピレーション源となってお気に入りでもあるのは、主に単純な素材を使った無名の芸術家による作品。インドと日本の民俗芸術には特に惹かれるとのこと。15歳の頃からディストリビューターとして専属契約を結んでいるバークレーのテイル・オブ・ザ・ヤックのアリス・アーブとローレン・マッキントッシュとの関係からも多大なる影響を受けています。

最近では、クレープ紙による歴史的衣装の厳密な再現や実物大の動物の像など、より独創的で大規模なプロジェクトに手を広げるようになっています。2012年には、フォーサイト財団の依頼により、ゴールデン・ゲート・ブリッジ75周年を記念したインターナショナル・オレンジに出展するフィエスタ・クイーンのドレス7点シリーズを制作しています。

アナンダマーイ展
開催期間:6月11日(火)~30日(日)
場所:ヤエカ アパートメントストア
   東京都目黒区東山1-21-22 RIVIERA 2B
TEL:03-5708-5586
営業時間:12:00〜20:00 月曜休