『ボートレース江戸川』場内の施設『アートミュージアム』で、様々なお宝発見! 

(2010.12.07)
幻想的としか表現の仕方が無いほどの作品『La Inmaculada Concepcionn(無原罪の宿り)』  

『ボートレース江戸川』場内に『アートミュージアム』があるなんて、皆さまご存知でしたか?

今回お邪魔をしましたのは、江戸川ボートレース! 初めて場内に入りましたが……。ビックリ!! すご~~~く、キレイなのです。床もピカピカで、チリ一つ落ちていないのです。

イメージとしては、負けたチケットがあちらこちらに散々しているというイメージでした。(すみません、勝手な思い込みをしていました)そして、その場内の施設の一つとして、『アートミュージアム』があります。今回は、その中の作品をいくつかご案内致します♪
まずは……

ムットーニ氏の機械仕掛け、カラクリ・ミニシアター

美しい音楽が奏でられて登場する天使のキャラクター、『La Inmaculada Concepcion(無原罪の宿り)』
2006年、銀座で開催された「クリスマス スペシャル イベント」にて発表された、本物の真珠(白蝶真珠)を施した特別作品です。作者はムットーニ氏こと武藤政彦さん。舞い降りた美しい天使の3分57秒の素晴らしい光と、生命の循環の物語を是非!  見て感じてくださいませ。
感動すること間違いなし!! です。

ロバート・サブダ作の、芸術のポップアップ飛び出す絵本『不思議の国のアリス』
ポップアップブック『不思議の国のアリス』

発売された頃は、テレビや雑誌などで見ていましたが、実際の絵本を見るのは初めて! 

予想以上にすごい迫力があり、これがよく折りたためるモノかそれこそ「不思議なワタシ」です(笑)

アリスや動物たちが動く仕掛けや、伸びるホールを覗けばアリスの吸い込まれていく姿がすごくリアルで、これは絵本と言うよりも、芸術作品です! 子どもだけでなく、大人までもが充分楽しめてる作品だと思います。
実物をご覧になって無い方は、見に行ってくださいね! 

荒木博志の伝説の傑作『ASTRO BOY』

永遠に眠り続ける美しき等身大の鉄腕アトム「ASTRO BOY」。優しい寝顔は観る人に癒しを与え、忘れかけていた大切な何かを思い出させてくれるかのようです。
造形作家 荒木博志(あらき ひろし)氏が、この作品を作ることを決めたのは……手塚治虫氏が亡くなった直後のことだそうです。

手塚治虫氏は未来永劫、生き続けるような錯覚を私たちに与えるような存在。

荒木博志氏にとって手塚治虫氏の死は、「荒木博志氏のなかの昭和が終わった」という気持ちで、追悼の意をこめてアトムを作られたとの事です。

「充電完了!」という合図の後に、立ち上がるのでは?と錯覚を起こす程リアルな表情です。『アートミュージアム』の一室で、ひっそりと静かに眠り続けています。

なんとも言えない表情の顔、今にも目を開けそうですよ!
スペインの老舗菓子店『エスクリバ』の「キャンディーリング」

スペインの老舗菓子店『エスクリバ』からは、地元バルセロナで、この数年人気を集めている「キャンディリング」。飴で作られた色とりどりのモチーフは、澄んだ水、クリスタル、情熱的な唇、ピンクの花 などなど。
フェミニンで、エッジの利いたモチーフは、現地では数十種類にもおよぶバリエーションが展開されているそうです。コレクターたちも増え続けている理由もわかる気がしますよね! 

溶けにくい飴細工のため、指にはめて楽しむことも出来るそうで、実際にスペインでは、デザイナーやクリエイターなど高感度な人々を中心に、ファッションの一部として使用しているとか!? 

私も以前、伊勢丹新宿店の地下で期間限定として販売されていて、思わず2種類購入しました。(赤系と緑系のリングでした。)常設ではなかったので、久しぶりの再会でちょっと嬉しい気分になりました♪
食とファッションが融合した「キャンデーリング」も、芸術作品として堂々たるオーラを放っていました。

私って! こういった……小さくて、透明で、色とりどりのモノに、どうしても魅かれるのです☆
折り紙アート王の『Ancient Dragon』

「すべて1枚の紙から作られています」という説明にビックリ! 目を疑う程…どの作品も非常に緻密で、リアル。

基本的には、作品の固定のために貼り付けることはあるそうですが、形を作るために切ったり、貼ったりすることはないとの事です。(あり得ない……)

折り紙アート王 神谷哲史(かみやさとし)さんの作品は、『超複雑系』と呼ばれています。実は……以前、テレビ番組『TVチャンピオン』で4回連続「折り紙王」に輝いている折紙の天才だったのです。(納得! )当時は、17歳位だったそうです。

作品の完成までにかかる時間は、平均的には半日くらいで、難しいものになると1日から2日。極端に難しいものになると1か月くらいはかかってしまうそうです。
龍馬の人気もあって、大作の“龍”も是非! 拝見したいと思った次第です。

神谷哲史さんが現在所属の『おりがみはうす』  www.origamihouse.jp

現在所属の“おりがみはうす”  www.origamihouse.jp

代表作の一つ 『Ancient Dragon』今にも動きそうでした
ガラスから産まれた『バーンブルックのたまご』

とろ~りと、瓶の底で盛り上がる、ぷりんとした美味しそうな黄身。たら~りと、流れる白身がなんとも美しいガラスのオブジェたち! 

本物のたまごの形状が、超! リアルに再現されているせいなのか?次のたまごの動きが、振り向いたら見れそうなくらい、ガラスとは思えないオブジェ。

可愛くて、不思議な感覚になる、ちょっと怪しげなたまごの世界に魅了されました。

思わず……「美味しそう! 」と言葉が出てしまう程、リアルビューティですよ~。えぐちりか氏による『バーンブルックのたまご』
奇跡の『曜変天目茶碗』

奇跡?それとも偶然?から生まれた傑作と言われている「曜変天目茶碗」に出会えてしまいました!!!

「曜変天目茶碗」とは、今から約800年前に中国南部の福建省・建窯(けんよう)で作られ、世界の陶芸史上最も美しく、そして最大の謎に包まれた幻の茶碗です。

「曜変」とは……
元来「窯変」(ようへん=陶磁器を焼く際、窯の中で予期しない色に変わること)、や「容変」の言葉が当てられていました。
茶碗には黒釉(こくゆう=黒色の釉薬)の下地に、大小の青く光り輝く斑紋(=まだら模様)が散在することから、「星」や「輝く」という意味の「曜」の字が用いられるようになったと云われています。

「天目」とは……
鎌倉時代に中国へ渡った禅宗の僧侶たちが陶器を天目山から持ち帰ったことがその語源とされており、現在では、黒いうわ薬のかかった茶碗を一般的に「天目」と呼んでいます。

なお、当時の中国で生まれた「曜変天目茶碗」で現存するのは世界に3点しかなく、そのすべてが日本において国宝に指定されています。 
その制作方法は全くの謎であり、偶然作り出されたものではないかとも噂されるほど再現することは不可能と云われた世界の至宝です。
数々の素晴らしい陶芸作品を制作してきた林恭助氏は、現代技術を駆使した独自の製法により2001年遂に「曜変天目」の再現に成功しました。林恭助氏の作品は、故宮博物院(中国・北京)にも収蔵されているそうです。
陶芸のお好きな方、陶芸に携わる皆さま…必見です!!本当に美しいです☆☆☆☆

まさか……『曜変天目茶碗』が見られるとは思わなかったので、ビックリ! です。

さて……
他にも数多くの作品を所有する『アートミュージアム』の中で……
・万華鏡界のカリスマ作家 山見浩司氏
・木彫・乾漆・ブロンズの彫刻家 大森暁生氏
・不思議なスコープの世界 桑原弘明氏
そして、今年話題となりました…
・妖怪絵師 水木しげる氏の妖怪ワールド
などなど、まだまだご紹介出来ない程の作品たちが、皆さまのご来場をお待ちしています。

『アートミュージアム』の見学「アートツアー」では、常設展示されている様々なアート作品を楽しみながら『ボートレース江戸川』をご案内し、ボートレースの面白さを味えますよ。ツアーの最後にはレストランでランチも楽しめます。

『アートミュージアム』の見学「アートツアー」

http://www.edogawa-art.jp/
http://www.edogawa-art.jp/

参加料金:1,000円
(入場料&お食事代含む)3日前までの完全予約制です。

問合合わせ:『ボートレース江戸川』ラリーズクラブ運営事務局
Tel.:03-5662-3417
ボートレース江戸川 開催期間中 10:00~午後16:00
Email:info@edogawa-art.jp


Email:info@edogawa-art.jp