The world is my oyster #02 「青」をめぐる旅に出かけよう
〜期間限定のblue art barが開催。
(2016.08.10)
エディター・池田美樹が、さまざまなカルチャー、アート、テクノロジー、イベント、フード、ワインなどから「伝えたい!」と感じたものを紹介する連載コラム。

青という色には人を魅了する何かがあるのだろう。
たとえば私は俳人として活動しているので、瓶覗(かめのぞき)、水浅葱、瑠璃色、杜若色(かきつばたいろ)、といった日本の伝統色を思い出し、青という色でさまざまな「間(あわい)」を表現してきた古人の感性に思いを馳せる。
「青のアーティスト」とよばれたフランスの画家、イヴ・クラインは、自身が理想的だと思う青の顔料を開発し、インターナショナル・クライン・ブルーと名付けた。青のもつ精神性に取り憑かれるあまり、自分にとって絶対である青空を横切って飛ぶ鳥を憎んだというエピソードもあるという。
なぜ「青」はこんなに人を惹きつけるのか……。その魅力に迫るイベント「ボンベイ・サファイア blue artプロジェクト」が現在、開催中だ。

期間限定の特設サイトblue art by Bombay Sappireでは、人類文学者の小林康夫氏の「人類史と青」をテーマにしたインタビュー記事や、スマイルズ代表取締役社長の遠山正道氏、雑誌『BRUTUS』編集長の西田善太氏が選んだ「青」のアイテムが紹介されている。
それらのアイテムが実際に展示された空間の中でボンベイ・サファイアのカクテルを楽しむことができる「blue art bar」に先日、出かけてきた。さまざまな「青」に囲まれていただいたのは、フルーツを使ったジントニック。スタッフに、ジンは、修道士がつくっていたジュニパーベリーを使ったスピリッツが起源であること、その後オランダで解熱・利尿の薬用酒としてもつくられていたことなど、ジンのたどってきた遙かな歴史を聞きながらのカクテルタイムが心地よかった。
なぜか、私はこの「地球」という場所に生まれ、育ったのだというかすかな感慨が湧いてきたのは、展示の中に「ガガーリンが見た地球」というテーマの地球の写真があったからなのだろうか。あるいは、カクテルに少し酔ったからかもしれない。



「blue art bar」は場所を変えて、8月14日(日)から28日(日)までふたたび開催される。
今回は上記3氏に加え、サカナクションの山口一郎氏も「青」のアイテム選びに参加。クリエイター集団「ゼロバイゼロ」による、周囲の音を拾って光のきらめきに変換するLEDキャンドルライト「Kvel(クベル)」が照らす中、展示やカクテルを楽しむことができる。
8月13日(土)にはキックオフとしてトークショーを開催。サカナクションの山口一郎氏、雑誌『BRUTUS』編集長の西田善太氏、タクラムデザインエンジニアリングの渡邉康太郎氏が「青」をテーマに、展示に込められたストーリーを語ってくれる。
トークショー時にも「blue art bar」でボンベイ・サファイアのカクテルが提供されるので、いち早くこの世界観を楽しみたい人はぜひ出かけてみて。
blue art 「青を探す旅」展示&バー
開催日時:2016年8月14日(日)〜28日(日) 10:00〜26:00(LO25:30)
主催:バカルディ ジャパン 株式会社
会場:SHELF67 SHIBUYA TSUTAYA 6/7F
東京都渋谷区宇田川町21-6
blue art「青を探す旅」第2回展示会 トークショー
開催日時: 2016年8月13日(土)19:30〜(18:30ドアオープン)
登壇者:西田善太氏(ブルータス編集部編集長)
山口一郎氏(サカナクション)
渡邉康太郎(takram design engineering)
主催: バカルディ ジャパン 株式会社
会場: SHELF67 SHIBUYA TSUTAYA 6/7F
東京都渋谷区宇田川町21-6
入場方法: SHIBUYA TSUTAYAの6Fのカウンターにて青を感じる商品を購入し申し込む。先着50名。
展示&バー、トークショーの詳細についてはこちらから
blue art by Bombay Sappire