再生のための創造をする次世代による展覧会『解体新書 破壊と創造の先にあるもの』が開催されました。

(2011.02.08)

2011年1月16日~1月22日に@Gallery Concealで開催された『解体新書 破壊と創造の先にあるもの』。

 

ファッションデザイナーの北田哲朗氏、シューズデザイナーの串野真也氏、コンポーザーの大澤咲子氏、彫刻家の高田治氏、80年代生まれの4人の全く異なるジャンルの表現者達が破壊と創造の先にあるものを表現しようとした展示です。

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かなり個性のある4人の表現者が1つの世界を完成させ、解体新書と展示名にあるように、死のイメージから再生を予見される作品です。

これから新しい世界を切り開いていく力を持った4人ですので、プロフィールをしっかり書かせていただきました。

ファッションデザイナーの北田哲朗氏は、1985年生まれ。杉野ドレスメーカー学院アパレル技術科卒業後、メンズの型紙に興味を持ち、都内のテーラーに4年間勤務する。2007年に同年代のファッションデザイナー5人で表現集団「dinner」を立ち上げ、同時に自身のレーベル「obsess」を開始させる。インスタレーションを通し数々の作品発表を行い、国内外での衣装提供も手がける。obsessの掲げるコンセプトは、服が本来持つ本質とその先にある可能性の追求であり、クチュールベースで非効率的な手法をあえて選んでいる。

http://obsess.biz/

 

シューズデザイナーの串野真也氏は、1982年生まれ。京都芸術デザイン専門学校ファッションデザイン学科卒業後、ウエデイング会社のメンズデザインを手がけ、2004年にイタリアに留学をする。
Istituto MARANGONIミラノ校ファッションデザインマスターコースにてデイプロマを取得。帰国後、フリーデザイナーとして再びウエデイングメンズデザインを手がける傍ら、スタイリストとしても活動する。
2007年にJILA LEATHER GOODS AWARD2007でグランプリを受賞した事をきっかけに、革を中心にした靴や鞄などを「Masaya Kushino」として制作している。

http://masayakushino.jp/

 

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彫刻家の高田治氏は、1985年生まれ。宝塚造形芸術大学大学院(現 宝塚大学)修了。
「キカイダー」「19」「Raphael」などに影響を受け、金属を素材として「人間」「塊」「音」「声」などを追求し続けている。学生時代から美術館やギャラリーなどに限らず様々なイベントに出品し、テレビやラジオに取り上げられ、幅広く活動している。2007年と2008年の国展でそれぞれ受賞し、以降毎年出品。現在は、国画会準会員。2011年には制作の傍ら、ビジュアル系バンドを結成し、そちらも本格始動予定の異色の存在である。

http://takataosamu.web.fc2.com/

 

コンポーザーの大澤咲子氏は、1986年生まれ。日本大学芸術学研究科音楽芸術専攻博士課程在学中。学部時代から多チャンネルスピーカーでのインスタレーションなどを行う。幼少期からヴァイオリンやエレキベースを演奏し、上京時からテクノやエレクトロのトラックメイクを開始する。2010年からは「miquro45」としてマッシュアップなライブ活動を本格始動している。
吉祥寺star pine’s cafeにて、三角形をモチーフにしたイベント「サンカク」を主催し、独自のテックプレイで
2010年は50本のライブを行った。今回は初めてアンビエントミュージックを制作した。

http://soundcloud.com/miquro45

 

私も含め、若い世代は混迷でありながら成熟したマーケットの失速を自明の理としながら、生き残るための全く新しい概念を生み出すべく2011年という新しい10年の幕開けを迎えたのであります。