深瀬鋭一郎のあーとdeロハスエコミュージックというのがありまして。

(2009.09.04)

『eco japan cup 2009』カルチャー部門は、今年は締め切りを9月6日(日)まで延長して、応募を受付け中です。皆さまのご応募をお待ちしております。その募集カテゴリーの中で「エコアート」という言葉は、徐々に社会的に浸透してきていますが、古い言葉ではなくて新しい造語です。「エコ」という言葉には、様々な概念が含まれ、平たく言えば、エコロジカル(環境にやさしく)かつエコノミー(経済的)であることを意味しています。それに「アート」という言葉をつなげて、素材をリサイクルするなど環境にやさしく経済的な美術作品、環境保全に向けての意識を高める美術作品といった意味をもたせたものです。

では、エコ芸術があるならば、エコなデザイン「エコデザイン」、エコな音楽「エコミュージック」もあるだろう、というお話に続きます。「エコミュージック」って何でしょうか?人間の声や電気を使わないアンプラグドな楽器による音楽のことでしょうか。風の音や竹林がそよぐ音が入っていれば良いのでしょうか。民族楽器による音楽のような、あるいは、リサイクル楽器による音楽のことでしょうか。それとも、歌詞などを通じて環境保全に向けての意識を高める音楽でしょうか。

これらは、『eco japan cup 2009』カルチャー部門が始まった頃、実際に議論されていたお話です。その結果、環境にやさしい音楽はすべてエコミュージックだ。「これぞエコ」という音楽をむしろ応募者に提案してもらおう、という判断になりました。さらに進むと「エコ促進のために開催するコンサートはエココンサート?」「エコミュージックってレーベルになるの?」という発想に発展していきます。例えば、ap Bank では「東京環境会議」というライブを含むイベントを2007年3月に開催、これがフジテレビ系列のバラエティ番組に引き継がれたりしています。

『eco japan cup 2009』に奮ってご応募ください。
環境やソーシャルテーマについて考えてもらえる社会をつくりたい、という主旨でつくられた共同レーベル『CHIKYU RECORDS』

そこで、『eco japan cup』に協力するビクターエンタテインメント(株)と(株)博報堂team HAKUHODO RECORDSでは、身近な音楽を通じて環境を考える社会を実現したいと いう主旨から2008年に共同レーベル『CHIKYU RECORDS』を設立し、レーベル第一弾として、eco japan cup 2007受賞曲のCDアルバム「地球のうた~ejcエコミュージックvol.1」 をリリースしました。このCDには、売上1枚ごとにタンザニアに1本の植樹が行われ、温室効果ガスを削減(カーボン・オフセット)する仕組みがついています。続いて、UAの1年半ぶりの新曲『2008』、『eco japan cup 2008』受賞曲のCD アルバム『地球のうた~ejcエコミュージックvol.2』をリリースしています。

CHIKYU RECODS『東京の星』
UA『2008』

ロハスな音楽と言えば、アカペラやゴスペルも思いつきますね。地域のお祭りでは、昔ながらの盆踊りや伝統芸能と並んで、ダンスやチアリーディング、アカペラ、ゴスペルなどがステージの定番となってきています。僕の周りでもフラやゴスペルをやっている人が結構います。面白いのが、先日ご紹介したお台場などには、地元住民を中心とするフラチームやゴスペルチームもあって、ピーカンの日には砂浜で日焼けして、夜に公民館や小学校で練習しているそうです。これこそ、健康で持続可能な生活における芸術のあり方という気がします。今年の夏も秋も、砂浜で思い切り、歌いたいですね。