森島久のオレに着させろ! – 3 - Nigel Cabourn(ナイジェル・ケーボン)Vol. 1

(2010.01.06)

前回のオールデンは番外編だったのですが、今回本編行く前に、ナイジェル行っちゃいます。大人の事情ってやつで! 違うか! 世界的なミリタリーコレクターであり、その造詣の深さには世界中から注目を集める『Nigel Cabourn(ナイジェル・ケーボン)』。今きてます。『ナイジェル・ケーボン』!

 

ナイジェル氏とは今年の1月にパリの『TRANOI HOMME(トラノイ オム)』のコレクション発表の際、私の着ていたオリジナルのバウワーダウン社のカラコラムJKを見て「ナイスジャケット!」と話しかけていただき、それと同時に、オレのジャケットのファスナーを開けたり閉めたり、「ナイスナイス! ここのディテールがぁ~」とか言いながら。内心、いやいやナイジェルさんよー、手荒く扱わないでくれーと思いながら、とっても気さくなおっさんと、ビンテージのディティールについての議論を交わしちゃったりして。氏は、3,000点を超えるミリタリーウェアーのコレクションを所有しており、それに関する資料や知識をもとにコレクションを発表されているのですが、同じビンテージコレクターとして尊敬するのはもちろんのこと、氏の繊細な感性に触れ、テンション上がりまくりで帰国した次第、今回の企画を説明したところ快諾して頂きました。

プライベートでもテンジンJK、カメラマンジャケット、など愛用品は多数ありますが、今回はあまり何も考えずに、普段着ているような感じで着こなしちゃってます! 撮影中、カメラマンMACH氏、「これ、前回の作品取りの時色違い着てましたよね?」そーそー、2着ともね(笑)好きやねんから仕方無いっちゅーねん。
それでは、始まり! 始まり!

ダッフルコート
子供っぽいアイテムと思いきや、実は大人の男こそ似合うアイテムなのです!(なんたって元は海軍のオーバーコート!)特にナイジェルのダッフルコートは、伝統に基づき裏地を付けずに1枚の強靭なメルトン仕様で、肩と肘にはベンタイル(高密度綿)で補強するという徹底ぶり。まさにマスキュリンなアウター。なんともダッフルらしからぬダッフルコート、唯一無二の無骨さ、しびれますなぁ。
着こなしは、得意のネイビー×ネイビーに蝶ネクタイ!
夜の線路沿いを一人、向かう先は……。
カメラマンジャケット× MALLORYジャケット
カメラマンJKは、同色系ながら上部と下部で異素材を切り替えたユニークなジャケットで、その素材は英国を代表するマッキントッシュコートにも使用されている高密度のコットン(上部)と、保温性の高いハリスツイード(下部)を使用し、機材の収容を考えて、大容量のポケットがたくさんついています。
MALLORYジャケットは、1924年にエベレスト登頂を果たしたGEORGE MALLORYが着用していたジャケットがモデルで、ロンドンのイーストエンドにある老舗のピスポークテーラーにて昔ながらのテーラリングスタイルで作られています。これもまた、オレの好きなハリスツイードです。
着こなしは、グレー×グレーにバタフライ。
なんたってこのコーディネートは鉄板です。
オレは普段から’08モデルのテンジンJK(ネイビー)のうえに
カメラマンJK(ネイビー)を羽織り、タイドアップしてます。よってまさに普段な感じの着こなしです。カジュアルなのにエレガント。今回着用したグレーカラーも欲しい。また同じアイテムばかり増えちゃうか??


番外編

今回着たダッフルコートを借りたとき。プレスの吉田さんが着ているはナイジェルのショールカラー
これは今回は使わなかったがバックの説明聞いてます。このバックちょっと変わり種。詳細は後日アップ予定。

 

SPECIAL THANKS !

stylist:yuzo nakamura, hair&make:norihide kose, photo:MACH