カメラボ – カメラ研究室 –アンティークフィルムカメラのリコーオートハーフがついにデジタルに!

(2010.02.08)

リコーオートハーフは、今でも人気の’60年代ハーフサイズカメラ。
今回はそれをRyu Itsukiがデジタルにカスタマイズしてみました!

Q……所長にカメラのあれこれをたずね勉強中のQちゃん
……あらゆるカメラに精通するカメラボ所長 Ryu Itsuki

 
 

愛するリコーオートハーフがデジタルになったら……。

 

:今回は、オートハーフがRyuさん自身の手で、デジタルにカスタマイズされたカメラですね! かわいいし、やっぱりデジタルは便利です。

:フィルムカメラのリコーオートハーフは、今でも人気の’60年代ハーフサイズカメラです。2007年に僕も『120%オートハーフを楽しむ本』(エイ文庫)を出版しましたが、すごい反響でした。でも同時に多くの方から「フィルムカメラは使えない……」という嘆きを聞きました。また、このところフィルム派には冬の時代が来つつ有ります。フィルムを焼いてくれるラボは次々にクローズされるし、フィルム自体も製造を中止するメーカーが相次いでいます。フィルムカメラを作っている会社もわずかながら存在しますが、魅力的な機種が乏しいのも事実なんですね〜。

:私も、やっぱり新しい機種を購入するならデジを選びますね〜。

:うーん、確かにデジカメ全盛期で毎月数台もの新機種が発表されるこの頃、だけど持っていて本当に楽しいカメラをQちゃんはチョイスしてる?

:楽しいというより、用途重視です……。見た目がかわいいのってあんまりないし。GRはシックだけれど、私には使いこなせそうにないから買えないなあ。外観でいえば、携帯電話みたいに、デザイナーズのとかが安くて使い易ければ欲しいかも。

:僕も、仕事にはそれぞれの撮影にあったカメラをチョイスせざるをえないけど、私用だったら持って歩きたいのはやっぱりGRシリーズくらいなんだよね。そんなことから、私の愛するリコーオートハーフがデジタルになったら良いな〜、と常々夢見ていたのですが、いっそのこと自分で作ってみるか!、と決心したのです。ムフフ……。

:それで出来たのがこれなのですね! かわいい外観に加えて、簡単に写せそうなのがいいなって、思いました!

:そう。かわいくて、使いやすいカメラが欲しいな、と思っていたので、内容は対した事は有りません。わずか310万画素だし、液晶もGRシリーズに比べると月とスッポン、、なんとか確認出来るくらいの小さな画面なんですけど。

:オートハーフの殻の中に違うカメラさんが入っているんですよね。

:2009年の暮れ、近くのホームセンターでこのカメラを見つけて! これならオートハーフに入る!、と勇んで買ってようやくこの1月に完成したんです。

始めは遊びのトイカメラのつもりでした。ところが試写してみるとこれがビックリ!

意外にも、しっかりと色の乗った画像で、なんと本来のオートハーフに似た、銀塩ぽい(フィルムカメラっぽい、の意味。フィルムを銀塩と呼ぶこともある)雰囲気を持った仕上がりに感動したのです!

:本当だ!ちょっとアンティークなホワン、とした部分の残る写真になるんですね。

:嬉しい発見でした。外観は、レンズの1が左に開く他は、ほとんどオリジナルのオートハーフと見分けがつかないでしょう。

:はい。裏にある液晶もかわいい感じでナイスです。

:もちろんシャッター以外はダミーで、電源スイッチが付き、USBソケット、SDカードスロット、裏面には液晶の窓がしっかり開いてるとこは立派なデジカメです。

これがパンサー_f9fデジタルのボディです。