東京の新しい、わが家
『haus & trrasse』が誕生。
(2010.10.18)
『ハオス』の金子修一さんがものづくりとショップ経営に携わって15年。この10月、その機が熟して東京に「あたらしい、わが家」を作ることになりました。
金子さんが好きなものは、触れると伝わる心地よさを持っているもの、ていねいな手仕事がされているアルチザンなもの、時間がぎゅっと閉じ込められているもの……。そういうものと出会うといつも瞬時に恋に落ちて、気づくと“わが家”である『ハオス』に招き入れてきたのです。
きちっと仕立てられた1枚のシャツに出会ったところから始まった恋の数々、あるときはフランスの小さなメルスリーで出会った大きなロールのアンティークリネンのデッドストック、またあるときはアイルランドで出会ったドネゴール州のツイードブランケット、さらにあるときはブルターニュ地方でハンドメイドされている分厚い革のサボ。どのプロダクトも使いこむほどに味わいが出て、持ち主になじんでくるものばかり。ときにはそのものをダイレクトに紹介し、ときにはその素材のためにオリジナルのブランドを立ち上げ、ときには魅力ある素材をハオスのテイストのプロダクトへの生まれ変わらせています。だから毎年4回も新商品の展示会をしているにも関わらず、ハオスのものはどれも一生そばに置いておきたくなる定番なのです。
そんな恋を積み重ねているとき、もっとすごい大恋愛に落ちたのがヨハンナ・グリクセンとの出会い。素材の良さ、デザイン性、色遣い、織りの複雑さと丁寧さ、すべてにこだわった質の高い織物に衝撃を受けた金子さんは、出会いからしばらくして日本における代理店をすることをプロポーズ。かくしてヨハンナの魅力を伝えるためのショップ『トーロ』が誕生、ハオスの世界とぴったりと溶け合っていきました。
『ハオス』の世界が大好きな人は、神戸にとどまらず全国にたくさんいます。中でも東京のいろいろなセレクトショップに少しずつ商品を置いてもらっている金子さんが、この4年くらいずっと考えていたのが、『ハオス』の世界を感じてもらうお店を東京にも作ること。実現までに4年もの月日がかかったのは、なかなかいい「わが家」が見つからなかったから。
けれど運命の日は突然訪れます。東京に来るたび、物件を探して東京をさまよう日々。雨が降りしきる5月のある日、渋谷の裏手を足早に駆け抜けようとしたそのとき、空き家になっていた1軒のお家と出会ったのです。なだらかな坂道にぽつんと建つ3階建ての一軒家には、大きなテラスもついていました。「これだ!」。一目見てここを「あたらしい、わが家」にしようと決めた出会いの日です。
それから5カ月、2010年10月10日、寂しそうだった空き家はすっかりと生まれ変わって、金子さんの世界のすべてが詰まった『ハオス&テラス』として誕生しました。これからずっと一緒におしゃれと生活を楽しみめるものとの出会いを探して、あなたも出かけてみませんか?
『haus & terrasse(ハオス&テラス)』
東京都渋谷区渋谷1-20-3
Tel. 03-6427-5705
営:11:00〜20:00 不定休