カメラボ – カメラ研究室 –ハッセルブラードって本当にいいんですか? の巻。

(2009.04.08)

Q……所長にカメラのあれこれをたずね勉強中のQちゃん
……あらゆるカメラに精通するカメラボ所長 Ryu Itsuki

 

ツアイスのレンズ群、巻き上げのフィーリング、重量感が素晴らしくて!

 

:Ryuさん、ぶっちゃけていって ハッセルブラードって本当にそんなに魅力的なカメラなんですか?

:ずばりときましたね! ひとことで言えば,魅力的なカメラです! 機能としてはミラーがクイッ クリターンしないとか 未完成なとこも沢山有りますが、レンズシャッターなのでシンクロ時に全速度でストロボが使える利点も有ります。

まあなんといってもツアイスのレ ンズ群が素晴らしくて!! ハイアマチュアの方には 扱いが難しくてプロカメラマンぽいところが受けるんじゃ ないでしょうか? カメラ自体のデザインもかっこいいですしね……レトロな感じがして。

:おおお、最初から回答温度が高いですね(笑)。カメラマンとしてハッセルを使うことのメリット、デメリットを知りたいです。

:僕は特に人物を撮る時に使いますが、レンズの描写、巻き上げの フィーリング、手にした時の金属カメラ特有のずっしりとした重量感などが魅力です。
被写体の人物も 黒いデジカメで撮られる時より表情がいいですね! ただやはり壊れ易いので 慣れているカメラマンはどうっていうことなくてもアシスタントがちゃんと扱っているかなどが気になるときもあるので急ぐ撮影などには向きません。

:素人の人がハッセルを使用するメリットはあるのでしょうか?

:ハッセルを持つと写真を撮るんだ! って言う気持ちが高まって やる気が出ますよ、きっと! あと枚数が少ないので12枚をしっかりと狙って写そうと言う気持ちが良い作用を及ぼすと思います。ただ悪い点はレンズの扱いが難しい。取り外し~取り付け時にシャッターがチャージされていないと付けられないし。間違って取り扱うと直ぐに壊れます!!
 正確に使えば壊れませんが、慎重にしないと怖いですね、BODYもゴロゴロしてるので落としそうだし、重くて滑りやすい のでもちにくいです。

しかしながら気持ちは写真に写り込むので「ハッセルで撮っている!」という高揚感はきっと写真のできにもいい作用があるのではないでしょうか。特に日本人はノスタルジックな感性への共感度が高いので歴史的な名機ハッセルで撮ることができる、という気持ちはいい写真を生む気がします。

BODYは500C プラナー80mmF2.8Tスター付き、Tレンズで白は貴重! 写りがソフトでクリアーレアもの。