カメラボ – カメラ研究室 –ハッセルブラードって本当にいいんですか? の巻。

(2009.04.08)

扱いは簡単というわけではありません。決まりごとも多いです。

 

:それなら私のようなド素人でも撮れますかね……? やってみたいけど……。

:うーん! かなり頑張らないと無理でしょう~(苦笑)。決まりごとが多いので完全に理解しないと、前に書いたようにカメラを壊します!

それからノーマルのファインダーを覗くと左右が逆ですから動く物には慣れないと追いかけられませんよ! ペンタプリズムのファインダーを付ければ解決しますが、値段が高いのとさらに重くなります。フィルムマガジンに装着も難しいですし……。

:やっぱり撮るのは簡単、というわけにはいかないんですね~。では持つだけならどうかな? やっぱり高いのでしょうか? 部屋に置いておいたりするんでもかわいいし……ミーハーですいません。

:カメラなんでやはり使いたいところですがね~。値段は現在かなり下がってます、そう言う点では買い時です!

この前、中古店で見たらマガジン付きのボディ-500Cで4万前後でした! 10年前は9万位したので半額以下ですね。ただレンズは安くなっても8万前後……まあ、かつては15~20万はしたのでこちらも買い易くはなりました。

お店の人に聞いたらやはり売れないと言ってました。これだけの値段なので飾るだけではもったいないよね。やる気と体力のある人は買っても損はないカメラだと思いますが。

そうそうハッセルは「レンズ、BODY,マガジン」で1セットです! 80mmが標準レンズ。最初は80mmか安めの60mmなど良いかと考えます。フィルムは120か220です。FUJIのベルビアなんかは微粒子で綺麗なのでおすすめです。あとやはりヨーロッパ系のフィルムは渋い色が出るのでハッセル(ハッセルブラード)向きですね。

:おおまかに分けてハッセルにはどんな種類があるんですか?

:初期型の1000F系、これはいろいろと違うのお勧めできません。僕も使っている500C、今は安くなったの最初はこれが良いかも! 503とかの新型はレンズも大きくなって黒いしっかりした作り で上級向きかな? ELが付くとワインダーをモーターで巻き上げるので自動巻です!

:どういう撮影の時にハッセルを使うんですか? デジカメよりいいところがあるからそういうときに使うのでしょうか?

:人物が多いです。人物はちょっとしたことが良い撮影につながりますからね。ハッセルだと撮る方も撮られる方もモチベーションが上がるのです。プロに撮られている、というUPな気持ちに被写体の方がなりやすいのではないかな。風景にも適してます。描写が綺麗なので繊細な風景を撮るのには適してます。

:この頃「フィルムカメラにこだわるのはただのノスタルジーだ」という人も多くいる中でただのノスタルジーを超えてやはりハッセルはいいでしょうか?

:現代のフィルムカメラはもちろんデジタルカメラに比較しても遜色はありません! むしろすぐれた点が多数有るのでそれで人気が衰えないのでは? 

先ほどあげた描写の綺麗感、フィルムでも味わいが変わるのでフィルムを選ぶ楽しみなどカメラやレンズのの性能だけでなく見た目も感触もなんともいえず魅力に溢れています。

ただフィルムカメラの現代のヤツは「ノスタルジー」といわれてもしょうがない部分も感じる。最近のフィルムカメラには欲しいと思うカメラはないですがその違いはなんなのかな……。

ハッセルブラードは会社ではなく 最初は個人の設計から生まれた……そのへんか。僕の近著にも出てくれたマガジンハウスの『BRUTUS』フクヘン・鈴木芳雄さんのとのライカの工場の話でもでたけど「手作業」とか、もちろんそのために高価になり、「マスを狙う」というわけにはいかなくなるというのもあるけど、やはり時代を超えてきたブランドの凄さ、というのはカメラにもあるのかもしれないね。

レンズ;ディスタゴン50mmF4.ゾナー150mmF4.ゾナー250mmF5.6! 白レンズでこれだけ奇麗なものは中々無いでしょう。
黒BODYとFILMマガジン。