表参道eco日記 - 19 – 【番外編】 東洋医学ではじめよう! 今年こそ、もっと自分ケア。

(2011.01.06)

「あなたは、自分の体質を知っていますか?」

こう聞かれて、自信をもって「知ってます!」と答えられますか。私は、ちょっとドキッとしてしまうかも。ストレスや生活リズムの乱れで不調を感じることはあっても、忙しさにまぎれてちょっと無理をしたばっかりに、体調が悪化……という負のスパイラルに入ってしまうと、抜け出すのはなかなか大変です。年末年始の食べすぎがつい習慣化して身体が重たい! 生活リズムが崩れて気がつけば肌あれ! なんて、ちょっとしたことの積み重ねで感じる不調、心当たりがある方も多いのでは?

急な対応や深夜に及ぶ業務もあるPRプランナーという仕事柄、私は人一倍、体調管理に気を使っていますが、特に意識しているのは、体調が悪くなってからではなく、未病(病気ではないけど不調)のうちに、ケアするということ。症状が軽いうちに対処することで、短い時間でリカバリーをすることができるんです。

そう言われても、そもそも今の状態がわからない……という方のために、今回は、日本初の総合的な東洋医学研究所で、漢方や鍼の診療を行なっている「北里大学東洋医学総合研究所」の早崎先生に、簡単なチェック方法と対処法を教えていただきました。

お話を伺った早崎先生。

 

体質ミニチェックリスト

まずは、簡単なチェックリストで、自分がどのタイプかを見てみましょう。漢方では、「気」「血」「水」という考え方で、体質を5つに分類します。あてはまる項目が多いものが、あなたの体質タイプです。

気滞(きたい)……気のめぐりが滞っている人
気持ちが落ち込んだり憂うつになったりしやすい
喉に何かつかえた感じがする
胸がつまった感じがする
胃やお腹が張り気味
おならが出やすい

気虚(ききょ)……気のめぐりが不足している人
疲れやすい
身体がだるい
気力がない
風邪をひきやすい
日中眠くなる

瘀血(おけつ)……血のめぐりが滞っている人
顔や唇の色が濃い
月経痛が強い
肩こりがある
月経血に塊がある
シミやくすみがある

血虚(けっきょ)……血のめぐりが不足している人
こむら返りが起きやすい
頭髪が抜けやすい
顔の血色が悪い
肌がかさつく
爪が割れる

水毒(すいどく)……水のめぐりが滞っている人
むくみがちだ
乗り物酔いしやすい
身体が重だるい
めまいや立ちくらみが起きやすい
鼻水やたんが多い

みなさんは、どのタイプでしたか?

タイプがわかったら、次は、自分に合った方法で体調をコントロールして、症状が深刻にならないうちに対処することが大切です。最近は手軽に利用できる市販薬もありますが、「急がば回れ」で、専門家に相談する方が早く解決できる場合もあります。今回お話を伺った早崎先生も、「診療にあたるドクターたちはそれぞれ西洋医学でも専門分野があり、症状に応じて対処法や専門の医師を紹介することもできるので、まずは気軽に相談してほしい。」と言います。

 

はじめての「漢方&鍼」体験

体質チェックでは、気滞タイプだった私。お話を伺ううちに、自分の体質にあった対処法を知りたい!という気持ちが高まってきたので、思い切って体験してみることにしました。東洋医学ってちょっと難しそう……という方のために、実際に私が漢方&鍼治療を体験して感じたポイントをご紹介します。

研究所には様々な生薬(しょうやく)の展示も。

 
オーダーメイド漢方の安心感

最近は、症状別の市販薬があったり、保険診療でも処方されたりと、気軽に取り入れることができるようになった漢方薬。でも、一番良いのは、その人に合ったオリジナルブレンドなのだそうです。北里大学東洋医学総合研究所・漢方鍼灸治療センターの漢方外来では、自由診療※の形をとることで、高品質な生薬(しょうやく)を豊富に使って、完全オーダーメイドで処方をしてくれます。ちょっと貧血気味で……と相談したら、食べ物の好き嫌いや仕事環境の変化など色々な質問をされて驚きましたが、単純な不調だけではなく、カラダ全体、ライフスタイル全般も含めて考えてもらえるという安心感がありました。
※保険外診療。

 

実は痛くない! 鍼治療

注射や点滴となると、針を見るのがこわくて目をそらしてしまう私。治療とはいえ鍼を何本も刺すなんて無理かも……と思っていたのですが、鍼灸外来で、最大0.2mmというほそーい鍼を見せていただいて「痛くない」という説明に納得。
こわくなくなったところで、職業病? の肩こりを相談。漢方の時と同じように色々とお話をしたら、治療スタートです。なんと、全体のバランスを整えるために肩だけではなく全身に打つのですが、ほとんど痛みがなかったので「あれ、もういいの?」という感じでした。

効果を高めるためしばらく置いたら、治療終了!継続的に通った方が良いそうですが、1回だけでも身体が温まって軽くなった感じがしました。日頃から身体を冷やさないようにする、同じ姿勢をとり続けないようにするなど、次に鍼治療を受けるまでの対処法も教えていただきました。

レディースクリニックもあり、女性も相談しやすい雰囲気。

 

東洋医学の治療を経験して感じたのは、身体の中に取り入れるものこそ、きちんと自分にあったオーダーメイドのものを選びたいということ。自分ケアも、できるだけナチュラルで環境に優しい方がいいなぁと思っていたので、植物の力を自然に取り入れる漢方の考え方は、とってもしっくりきました。すべて天然素材なので、飲み残しや煎じた後に残った成分もすべて自然にかえるというのも安心。

今回は、専門の先生に相談したことで、自分の体質や今の状態を客観的に見つめることができ、あらためて、忙しさにまぎれがちなカラダとココロの声に耳を傾けることの大切さを実感!「なんとなく、だるい。」「ちょっと調子が悪いな」……そう感じたら、まずは気軽に相談。その小さな行動が、ずっと気になっていた「プチ不調」を解消してくれるかもしれません。今年こそ、もっと自分ケア。私も心がけたいと思います!

 

北里大学東洋医学総合研究所 漢方鍼灸治療センター

東京都港区白金5-9-1
受診方法等のご案内:0120-489-225

http://www.kitasato-u.ac.jp/toui-ken/
日比谷線「広尾」駅下車1・2番出口徒歩10分
南北線・三田線「白金高輪」駅下車3番出口徒歩12分