森島久のオレに着させろ! – 5 - 『ジョンスメドレー』Vol. 1

(2010.04.20)

モデル業で古着キュレーターのオレ、森島。


古着はもちろん新しいコレクションも、大好き。


『オレに着させろ!』は毎回、森島が今、チェックしておくべきでしょう、

という気になるブランドのアイテムを着まくるコーナーです。


今回は『ジョンスメドレー』です。

オレと『ジョンスメドレー』の出会いは、オールデン、マイティに引き続き、またまた中学生。

当時ポロシャツと言えばラコステのアイゾット(USA製)が最高にカッコよくて、鹿の子地の胸にワニのワンポイントで、洗えば洗うほど色落ちして縮む感じがポロシャツの定義だ! と思っていましたが、ある日並行輸入ショップでジョンスメドレーを初めて見たとき、

「なんやこれ? なんちゅうエレガントなポロシャツやねん!」
ほんで「なんでこんなに高いんや! 」
と、またまた衝撃を覚え、イギリスメイドの舶来品でラコステが3枚ぐらい買えるプライスということを知りました。

雑誌『メンズクラブ』にも掲載されていて繊維の宝石シーアイランドコットン(海島綿)の響きがなんか耳に残り、いつか買ってやろうと心に決めました。そして中学2年生の夏の終わりのセールでやっとの思いで手に入れたジョンスメから20年の月日が流れ、とうとう俺に着させろ登場です! 

 

グレーカーデ×マルチボーダーニット。これぞ、オレの十八番ニットオンニット。

いろいろなメンズ雑誌のオレが提案している着こなしで、シャツにニットではなくニットの一色のカラーをいかしてコーデネィトすることで全体に調和が生まれる。今回のマルチボーダーも、1枚で着たら派手な印象になりがちだけど、首のグレーと同色のグレーのカーデを羽織ることによって、調和のとれた、さらに上品な仕上がりになります。

浅Vニットドット柄

ジョンスメドレーの良いところは、とにかく肌触りがよく着心地がいいので、1枚で着ちゃっても快適なんです! 普通、1枚で着るとカジュアルっぽくなりがちだけど、そうならないところがすごいんです。このニットも、画像じゃわかりにくいのですが、ボディの部分には、よく見ないとわからないぐらいの小さいドット柄が編みこまれているところがかなりいい仕事なんですわ。こんな、ちょっとしたことで上品さに磨きがかかるって感じですね。

日本別注ボーダー

こいつは日本サイドのリクエストによってつくられたモデルで日本人の体型にあわせて着丈、身幅、アームの太さなどすべてにこだわりをもってオーダーされた完全別注品です。
よって通常モデルよりややスリムボディで着丈も短めでほんま、バランスが良いのです。
ボーダーの入り具合もきっちり計算さていて、個人的には今シーズン特に欲しいモデルのひとつです。やはり、カットソーのボーダーとは違い上質ニット素材なんでビンテージUSネイビーのベーカーパンツとコーデしてもこんなに上品にしあがってます。恐るべし日本別注。

 

番外編 プレスルームにて。

商品を持って思わずにんまり。笑おうと思わなくても顔がこうなるんですわ! 
これが全部オレのものなら……ジョンスメドレーの栗川さんと談笑。日本別注のボーダーニットについていろいろ伺っています。まだまだ知らないことがいっぱいあって、ほんまに勉強になりますわぁ。
栗川さんに「このコーディネイトどお?」って感じで見てもらってます。オレの得意のニットオンニットで、どうだ!

 

SPECIAL THANKS !

stylist:yuzo nakamura, hair&make:norihide kose, photo:MACH