おしゃれ花嫁ファイル – 3 - 着物を知り尽くした、和装の上級コーディネイト。

(2009.10.30)

現代きもの&アンティークきものショップ『Tokyo135°』のプレス高野悠美さんは、生まれも育ちも浅草!そして、旦那さまの隆司さんとは、なんと小学校の同級生。もちろん挙式&披露宴は、お二人が慣れ親しんだ浅草で。注目は、着物が大好きで、販売業やプレスまでこなしている悠美さんの和装コーディネイト。ご自分で製作(!)されたウェディングドレスのような白い着物や、鮮やかな発色のアンティーク着物など、高野さんだからこその着こなしは、和装の花嫁のお手本になるはず!

 

悠美さんの1日のコーディネイト

『浅草神社』での神前式の後、披露宴会場『浅草ビューホテル』への移動は人力車! 大人っぽい表情の黒の色打掛は「都民共済」でレンタル。お義母さまのかんざしと、知人から譲り受けた、珊瑚がついたかわいらしい喋々のブローチを髪飾りにして華やかに。

左・『浅草ビューホテル』での披露宴の入場シーン。朱色と金色の大輪の花模様が花嫁オーラを一層引き立てます。ウェルカムボードにしていた番傘を差して登場。名入れは地元の職人さんによるもの。中・お色直しでウェディングドレスに。こちらも「都民共済」でレンタル。会場の広さを考えて、ボリュームの少ないシンプルなラインのものに。そのおかげで友人とハグし放題!思わぬところで大活躍だったとか。 右・披露宴後、友人を招いてのパーティでは、学生時代にウェディングをイメージしてご自身で製作した着物で登場。白地の着物に、黄色やピンクの花びらを敷き詰めたような、可憐なデザイン。新郎は、グレーのタキシード。ゲストの方からも大好評!

披露宴での2度目のお色直しは、成人式のときに探し回り、アンティーク着物屋でようやく見つけたという、思い入れの強い振袖を着て。水色を基調とした古典柄の振袖を粋に着こなす悠美さん。造花と水引を組み合わせて手作りした髪飾りも、着物の雰囲気にぴったり!

上段左“お互い歳をとっても愛せるリングを”と、結婚が決まって何より先に選んだ『ティファニー』のマリッジリング。新郎は「ルシダR バンドリング」、新婦は「エルサ・ペレッティR カーブド バンドリング」。上段中「せっかくだから乗りたい!」と、嫌がる新郎を説得して実現した、人力車での送迎。上段右ウェディングドレスに合わせたベールにもパールを縫い付けたり、悠美さんの徹夜続きの手作りの技が随所に。中段左ブーケはお母さまが好きなゆりで、友人へリクエスト。中段中装花はご自身が好きなひまわりの花で。季節的にもぴったりな上、手頃な価格でボリュームが出せて大成功。中段右披露宴のゲストも個性溢れる着物姿で。下段左ゆりとひまわりをあしらったパーティのウェルカムボードは友人の手作り。下段中知人の生演奏がパーティを一層盛り上げます。下段右パーティ会場は表参道『bamboo』。天井が吹き抜けになっていて開放的。

「とにかくたくさんの方にお会いして、お礼とご挨拶をしたかった」という悠美さん。披露宴とパーティの二部構成に。披露宴ではおばあさまに花束贈呈をし、お色直し後は新婦のお父さまと入場。姪っ子さんのバースデーケーキも用意。パーティではゲームをしたり、知人の方に生演奏を頼んだりと、ゲストが楽しむことを第一に考えたのだとか。下町育ちの人情味溢れるおふたり。隆司さん、悠美さん、どうぞお幸せに!
 
 

高野悠美さんは、Tokyo135°のプレスとして、『プレスルーム』で着物に関する素敵な記事を書いてくれています。こちらもチェック!