これからのデザインを体感する新たなデザインイベント『Any Tokyo』

(2013.10.22)

『エニートーキョー(Any Tokyo)』は10月26(土)~ 11月4日(月・祝)青山シーアイプラザで開催される新デザイン・イベント。これまで『デザインタイド』のディレクターとして関わってきたメンバーが立ち上げるイベントとあって大注目です。ディレクターの青木昭夫さんに開催のきっかけについて書いていただきました。

『Any Tokyo』開催のきっかけ
「暮らしにイノベーションを起こすデザインを。」

『デザインタイド』が担って来た一つの時代が終わり、これからのデザインの可能性をさらに広げる為に、家具やプロダクトの領域だけではなくテクノロジーやサイエンス、アートなどの分野にも着目し、今の暮らしにイノベーションを起こせるデザインやアイデアと出会える場をつくりたかったことから始めようと思いました。

日本のデザインイベントはもともと輸入家具の見本市として始まり、デザインの領域が広がっていくことでライフスタイル全体にまで新しい価値を生み出して来ました。しかし、ミラノにしてもロンドン、東京にしてもデザインイベントはインテリア業界が主体。それ自体はライフスタイルを豊かにしてきたという意味では素晴らしい発展を遂げていますし、デザインという概念が一般に広がったことに寄与していますが、ライフスタイルも多様化している今、家具やプロダクトだけを主体とするだけではなく、日本が得意としているテクノロジーやサイエンス、そして丁寧な手作業がもたらす繊細なものづくりがもっと交わり、化学反応が起きる場が欲しいと考えました。

今回、出展するクリエイターは約15組。驚きや感動はあるか、
心に残り続けるものであるか、
社会のなにかに役立っているか、
などの視点で声をかけさせてもらいました。昨今、インターネット上で情報としては世界中から拾うことはできますが、モノの物質感や空間演出、そしてそれらに関わる情熱的な人の掛け合わせはその場に来ないと体感できませんのでぜひ多くの人にお越しいただきたいと思います。

テーマは『ニューベクトル』
トーマス・メイヤー ホッファーらの展示。

展示は、元Appleのプロダクトデザイナー トーマス・メイヤー ホッファーによるコカコーラ新作グラス Heritage Glass、建築家ザハ・ハディッ トに師事し、最近独立したダニエル・ウィドリッグの3Dプリントによる作品、クラウドファンディングで約6000万円集め製品化したマックス・グナワンのブック型ランプ『Lumio sf』、デザイナー板坂諭が主宰する『h220430』の震災後の日本の状況を表した椅子『Unusual chair』、プロダクトデザイナー柴田文江がデザインした酒井産業の国産材ベンチ『LAYERED WOOD』など。


マックス・グナワン

柴田文江

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右上から時計回り ダニエル・ウィドリッグの3Dプリントドレス、柴田文江×酒井産業の国産材ベ ンチ、高橋良爾 田中章愛 / VITROの照明、村山誠による全く新しいボタニカルアート、シンガポールを拠点とするデザイン集団『Outofstock』の「青」を極めたガラス作品、マックス・グナワンのブック型ランプ『Lumio sf』、『h220430』の『Unusual chair』、トーマス・メイヤー ホッファーによるコカ•コーラの新作グラス 『Heritage Glass』


『エニートーキョー(Any Tokyo)』

会期:2013年10月26(土)~11月4日(月祝)
開催地:青山シーアイプラザ2階(東京都港区北青山2-3-1)
出展者:ダニエル・ウィドリッグ、平川紀道、エマニュエル・ムホー、h220430、 村山誠、マックス・グナワン、鳴川肇 、Outofstock、柴田文江、 トラフ建築設計事務所、VITRO、 Yoshi Horikawa 他
問い合わせ先:Tel. 070-6967-6611