籾山由美の東京-島根 小さな暮らしOZONE クラフトマーケット展。
仕上げのラッピングに慌てる。

(2012.04.29)

いよいよ迫って来たOZONE クラフトマーケット展。出店予定の5月3日と4日を目の前に作品も増えたのでパート2です。(パート1はこちら)思い出を楽しめるようにリメイクに力を入れています。持ち主から捨てられない洋服がやって来てそれを私のアイデアで別の形にする。そして元の持ち主へと戻して新しい思い出を作ってもらう。また新たな持ち主へ届け、そこで始まる思い出を詰めてもらう。これが私の考える思い出です。

やっとこさ作品をラッピングする作業も終了。昨年までは透明の袋に入れてお気に入りのガムテープで接着していました。でもパッケージから作品が出せないので自分に似合うかどうかしっかり確認できないとアチラコチラからご意見が飛び交いました。四の五の言うわけにもいかず、その時はパッケージを崩して見て頂きました。気に入ったパッケージでしたが、さすがに今年は継続できません。そこでパッケージデザインをひとひねり。材料も透明の袋から文具A4サイズの半透明ファイルに切り替えてみました。出し入れが簡単なパッケージが出来上がり結構浮かれ気分。取手も付けてそのまま持ち運び出来るようにしています。要領は同じですが作品の形に合わせてファイルの縦、横を変えました。仕上りを見るとずいぶん印象が違うのでおもしろいですね。

いつも身近にあるもので工夫することを心がけていますが、思わぬところに良い素材は転がっているのですね。どうしてこのファイルに着目したかというと、作品に使ってねと半透明ファイルをたくさん頂いたのです。消化しなくてはと言う思いから使いました。つまりちょっと嫌々だったのです。でもいざ触ってみると切るのも簡単、曲げてもきれいな曲線を描いてくれることを改めて実感しました。人から教えて頂く事はたくさんあるのね、身近なものって無限にあるかも、と思うわたしでした。

OZONE クラフトマーケット展
 

両裾部分でお揃いバッグの出来上がり。

ニッカボッカのパンツの裾を使ってバッグを作りました。丈の長さを変えているので深さが違います。取手は黒の皮ベストを切って使いました。バッグの口が狭いのですがボタンを開ければ入れやすくなります。バッグの底はベージュのパンツを二枚重ねて丈夫に仕立てました。流行廃りの激しいデザインほどあまり着ずにタンスの中だったと言うことも多いはず。これは良い材料です。作り直してみてください。携帯などの小物入れに重宝する大きさになっています。


定規を使わないでマチをつけるとき、もしマチ布が余ったらタック(ヒダ)を付ければO.K。
折り上げた裾は有効なデザインなり。

裾上げ幅の広いジーンズ2本の裾を利用してを使って作りました。裾上げが1.5㎝前後が普通ですが、ブーツカットやパンタロンは裾上げの幅が広いものがあります。それを見つけ出して下さい。1.5㎝幅では布が厚くて鋏が通らないことがあります。その点、裾上げ幅の広いジーンズはだいたいデニムの生地が薄いのです。デザイン上、薄いデニムの方が裾の揺れ方がよいからでしょう。まず、折り上げた裾と裾の上5㎜を残して切ります。裾上げの縫い目まで鋏を入れて、花びらのようにします。そして生地1枚の5㎜部分を縫ってギャザーをよせ、組み合わせて出来上がり。


折り上がった裾を輪のまま使って作っています。布の重なりが3枚以上の所は鋏が入らないことがあります。ご注意を。
くるむだけ!おきらくパッケージ。

事務用のクリアファイルを使ってパッケージが出来上がりました。くるんで取手を付けるだけですが、私の作るコサージュにはとても便利です。1、中が見える。2、出したり入れたりが簡単。3、持ち帰るのに形がつぶれない。4、麻ひもが取手なのでそのままぶら下げて持ち帰れる。なにしろ狭いスペースなのでディスプレーにも便利なのです。それなのに見てもらう、選んでもらうには作品数が結構必要です。空間とは難しい物ですね。


クリアファイルでくるむ形のパッケージ。他にもデザインに工夫が出来そうな素材です。

柏餅風?横型の床置ディスプレー。

横型のパッケージを床置きしてみました。口がほどよく勝手に開いてくれて作品もよく見えます。パッケージに直接通して固定しているコサージュ・ピンを取り外すのも簡単。昨年はパッケージを壊さなくては中を出せないデザインでした。今年はそれもなくなり外してもスムースに元に戻せます。これで好きなだけ見て頂けそうです。壁に掛けるディスプレーのつもりでしたが、並べると柏餅が並んでいるように見えます。私だけでしょうか?笑)かわいいので置いて見せるディスプレーに変更しようかと思っているところです。


横型のパッケージを床置きしたもの。作品もよく見えて便利です。