森島久のオレに着させろ! – 4 - お待たせしました! 今回は春も近い、ということで『MIGHTY-MAC』(マイティーマック) Vol. 1

(2010.02.22)

モデル業で古着キュレーターのオレ、森島。


古着はもちろん新しいコレクションも、大好き。


『オレに着させろ!』は毎回、森島が今、チェックしておくべきでしょう、

という気になるブランドのアイテムを着まくるコーナーです。


今回は春も近い、ということでセーリング(ヨット)高級スポーツウェア『MIGHTY-MAC(マイティーマック)』です。

 
オレと『MIGHTY-MAC(マイティーマック)』との出会いは、これまた中学生のころ、バラクーダーのG9レッドがほしくて神戸の高架下へ通いつめたのです。

欲しいけど買えないオレは、帰りにお決まりのアメリカ村の古着屋へと足を運び、他に似たような感じのジャンバーがないか? といろいろと物色するのが日課になっていました。レッドのジャンバーはどれや! と探しまくる! という感じでした。

そんなある日古着屋で、レッドでもなんかちがうフロントにイエローのクロスが入っているものを発見! おまけにジッパーにT字型のスライダーがあるし、「これはなんや?」と思いながらもこのディテールにビビッ! ときたオレは激安だったこともあり即買い。

しかし当時としては、いや、今でもかかなり派手なデザインおよびカラーリングなので、友達からは「なんちゅうジャンバー着てんねん! イエローのばってん君」などとつっこみまくられていました(笑)(今回の1回目の着用参照)

しかしそれがアメリカ全米最古の港町グロスターで1908年に創業され、富裕層向けのセーリング(ヨット)高級スポーツウェア『MIGHTY-MAC』を知ることになってしまったのです。

 

ボートジャケット(フラッグパネル)

これこれ! これこそ記念すべき中学生の頃購入した初めての『MIGHTY-MAC』!の復刻!! 今見てもほんま派手ですなぁ。まさにイエローばってん君ですわ!(笑)なぜこんなに派手かと言うと、実はデザインモチーフは船の通信に利用される国際旗信号なんです。詳しくはこちら。
読み方は「R(ロメオ)」意味はラジャー! 当時は生意気にもリーバイスのコーデュロイ素材の646や517でコーディネイトしていました。しかし今は、一応大人なんで、きれいめのオフホワイトのスリムパンツにタータンチェックのシャツでどうだ!! オォー!これに袖を通すと中学生の頃を思い出してワクワクしてきます。 やっぱり、今もかなりいけてるなぁ~! オレもマイティーーマックも!(笑) あっ! 道でみかけてもばってん君と呼ばないで下さいよ~!

ボートジャケット(フラッグパネル イエロー)

これまた旗信号モチーフ、「I(インディア)」本線は左に進路変更中。ほら、写真だって左に進路変更中!! それにしても、イエローにブラックというカラーは、ボーリングシャツや、革ジャンなど、ロックテイストが強い服が多い気がしますが、そこはマイティー、ハードなイメージを一転、上品に仕上げてます。
コーデはザムラーのディキーズ7分丈にオールブラックのデッキシューズを素足で履き、腕には、70年代製チュードルのサブマリーナで、無骨だけれども上品な、ええ感じにシュールな大人の雰囲気をかもし出していませんか? 次はどこの港へ行くのやら……オレ……ってか?

 

番外編 プレスルームにて。
 

いきなり試着は中学の頃を思い出し、テンション上がりまくりのオレ。気持はイエローばってん君の頃に戻ってます(笑)
35サマーズの信岡さんと小山さんで『MIGHTY-MAC』の新しいカタログを見ながら談笑。というより爆笑してますね。カタログの絵は、メンズファッションイラストレーターとして活躍されている綿谷寛画伯のイラストで作成されていて、超リアルっす!着こなしも最高で、真似したいっす!

 

これぞ! 『MIGHTY-MAC』のアイコン! T字型ジップ! これは初期型の復刻で、真鍮タロンにT字型ジップ。このジッパーは氷点下を超える冬場のセーリングにおいて厚手のグローブを装着している際にも簡単に着脱できるように作られた機能的なジッパーなのです!後期はT字が大きくなるんです。皆さん知ってますか?

貸していただく商品をじっくり眺め、全部持って走って逃げたい心境をぐっとこらえてオレ流のコーデを考え中。
まさに至福の一時。よだれもんです。

 

SPECIAL THANKS !

stylist:yuzo nakamura, hair&make:norihide kose, photo:MACH