籾山由美の東京-島根 小さな暮らし落ち葉でクリスマスリース。
トートバック抱えて落ち葉拾い。

(2011.12.16)

仕入れは代々木公園!?

この連載の一番最初がリース作り。今度で2回目のリースです。早いものですね、もう1年が経とうとしています。東日本では震災という大変な事が起きました。皆さんはどんな毎日だったでしょうか? 私は例年通りの東京と島根を往復する日々でした。島根に帰れば恒例の親子喧嘩、姉妹喧嘩、ふてくされたり笑ったり。平凡な毎日です。でもそれが一番幸せなのだと思いを噛み締めた年でした。その中で変化する田舎の季節を見てきました。

東京も見つめてきました。東京は田舎と違って時間が早く進みます。ショーウィンドを見ると季節がクルクル変わります。東京の方が細かく季節が移るように感じますね。田舎には田舎の、都会では都会らしい季節を感じます。日々を過ごしながら東京での12月。誰もが健やかな暮らしができるようにと気持ちを込めて落ち葉のリースを作ってみました。落ち葉は想像以上に枚数が必要です。葉が壊れないように底のあるしっかりしている入れ物を用意して行きましょう。マチのあるトートバックなどが便利ですね。目安は大きめのトートいっぱいで約2個分です。東京では代々木公園など種類も多く高木の生えている公園がお勧めです。

代々木公園

思わず1時間。時間を忘れる落ち葉拾い。

赤い落ち葉はクスノキ。赤がとても魅力的な葉です。ところが数日のうちにビターチョコの色になります。残念でなりませんが少しずつ茶色になっていくのを部屋で眺めるのも楽しい。花好きは植物ならなんでも楽しいのかも知れません。笑)このリースは直径約28㎝、葉の使用枚数約300枚、採取時間約40分。落ち葉を拾う時、初めての方なら葉の大きさを揃えるようにして下さい。出来上がりが綺麗に見えます。緑の実はコナラの仲間。

How to 落葉のリース

1、ワイヤーでリースのリングのサイズを決め、その倍の長さを切っておきます。
2、切ったワイヤーの片方を丸めて葉が抜けないようにしておきます。
3、落ち葉を好きなようにワイヤーに挿して行き、良しと思うまで葉を重ねます。
4、十分に葉を挿したらワイヤーの両側をねじってとめます。余ったワイヤーが邪魔なら切るか丸くまとめてベルのようにすれば終了です。

地面がキャンバス。
風で落ちる葉の美しさは今の時期ならでは。

黄色の落ち葉を使ったリース。種類にこだわらず黄色で集めた広葉樹です。サクラ、ケヤキ、コナラなど。黄色に絞っていろいろな葉を混ぜているので赤い落ち葉だけのリースより少し葉の配分に工夫が必要です。小さい葉と大きな葉を混ぜて作る前に葉を大きさで分類しておき、選ぶ順番を決めると楽ちんです。一種類の葉でリースを作るには集めるのに時間がかかります。どちらを優先するかは落ち葉のみぞ知るです。(笑)

黄や赤い実は冬には贅沢な色。ピラカンサ、万両、千両、南天は貴重品。

赤い実が公園内に落ちていました。イイギリの実です。イイギリは10mを超える高木となります。この実を見つけたら見上げて下さい。手の届かない上に鈴なりの赤い実があります。リースにはアクセントとして欲しい赤です。写真では黒い実もついていますがこれは落ちてから日が過ぎて黒くなったものです。赤い実で手に入れたイイギリは素早く乾燥させれば1年くらいは赤いままでいてくれます。目を皿にしてイイギリを探して下さいね!強い風が吹いた早朝が狙い目です。葉はクスノキ。

ペットボトルに溶かした絵の具を入れ、霧吹きのノズルをつけてスプレーもいいですね。

東京では手に入れるのが難しいので捨てられなかった去年のヒイラギです。ザルに広げて乾かした後、箱に入れて保存していました。これにニッペホームペイントの金色の塗料をスプレーしています。枯葉は壊れやすいので筆で塗るのはあまりお勧めしません。この会社のスプレーは燻したような金銀色があって、そこが私のお気に入り。ちなみにヒイラギの乾燥は1〜2日で十分。1年も乾かす必要はありません。(笑)

ニッペホームペイント

茶色の落ち葉は少し大げさに実やリボンなどを使いましょう。それで丁度良し。

茶色の枯れ葉を拾って作ったリースです。茶色だけでは寂しいので拾ったイイギリを足しました。茶色の落ち葉は簡単に見つかりますが、アクセントになる色を工夫して下さい。黄や赤の実が無ければリボンもいいし金や銀のベルもいいと思います。色の綺麗な紐や革もいいでしょう。身近にある素材で工夫してくださいね。

ペンチで切った針金は先が尖っています。必ず尖端を丸く曲げておきましょう。

写真奥からステンレスの針金。鉄、アルミ線です。これらは金物屋さん、ホームセンターで揃う材料。今回使用の針金は近所の金物屋さんで購入しました。針金の尖端が跳ねたり、からまったりと少し扱いに注意が必要ですが、私には作品作りには欠かせない便利な材料です。手前の紙に包まれたワイヤーは手芸専門資材で手芸屋さんで扱っています。茶や緑に染めた紙が巻いてあり柔らかいので扱いも簡単です。針金を使った事のない人には重宝な材料です。でも細い番手は長さが36〜40㎝と決まっているので長く使いたい時はつなぎ目をしっかり留めてください。このワイヤーはオカダヤ新宿本店フラワー手芸材料売り場にて購入。

オカダヤ新宿本店