『松野屋 × shunshun

「道具と素描」展』 開催中。

(2014.03.05)
『松野屋 × shunshun
「道具と素描」展』 エントランスより。高い天井の宙に舞う箒、ちりとり、鐘、籠、如雨露、盥! 棚は脚立を上手に利用。
『松野屋 × shunshun
「道具と素描」展』 エントランスより。高い天井の宙に舞う箒、ちりとり、鐘、籠、如雨露、盥! 棚は脚立を上手に利用。
シンプルで愛らしい
ものと素描の展覧会。

西麻布の『ギャラリー ル・ベイン(Gallery Le bain)』にて、馬喰町『松野屋』と素描家 shunshunさんによる展示『「道具と素描」展』 が開催中です。

『暮らしの道具 松野屋』は昭和20年代に鞄問屋としてスタート、近年はオリジナルのバッグブランド『スレッドライン(Thread Line)』の商品はじめさまざまな生活用品を取り扱うお店として知られています。昔から下町の工場などで作られている製品にスポットを当て、日本全国はじめ海外まで出かけて探したり、昔からある技術を使った新しい商品を提案しています。大量生産のプロダクトではなく中くらいの生産量のものです。使えば使うほど魅力が増す経年変化が楽しめる製品です。もちろん使いやすさの魅力もありますが、職人さんたちにとっても作りやすかったり、長い間作っているうちに無駄を落として、自然にそうなっていったかたちが愛らしい道具です。


『スレッドライン』のヘビーキャンパストートM 7,245円、トタン米びつ 4サイズ 2,000~5,300円、ワラ釜敷き 2,000円など愛らしい道具とshunshunさんの素描が対峙しています。

『道具と素描』展では『暮らしの道具 松野屋』の人気の商品とともに素描家 shunshunさんのシンプルな線が魅力の素描が展示されています。『スレッドライン』のバックパック、ネームプレートをつけたことでおしゃれな収納用品としても見直されているトタン製の米びつ、昔からのデザインを大切にした箒、かわいい薬缶などの品物が、shunshunさんの鉛筆、ユニボール シグノ 超極細 0.28mmで紙の上に再現されます。建築科出身の確かなデッサン、構図力で淡々と描かれたこれらの素描はものの質感、造型、存在を楽しみながら描かれたことが伝わってくる味わい深いものです。

今回の展覧会を企画した『ギャラリー ル・ベイン』キュレーターの山田節子さんと『暮らしの道具 松野屋』主人 松野弘さんのトークイベントもあります。ぜひのぞいてみてください。

●会期中のイベント
「お話の会 松野弘(松野屋主人)と山田節子」

日時:2014年3月8日(土)15:00 ~16:00
定員:20名 予約先着順・無料
申込先:03-3479-3842(MITATE)


『松野屋 × shunshun
「道具と素描」展』  

会期:開催中~2014年3月16日(日)

時間:11:00~19:00(最終日は~16:00まで)
会場:ギャラリー ル・ベイン(Gallery le bain)東京都港区西麻布3-16-28
問い合わせ:03-3479-3843

定休日:月
入場無料


shunshunさんは、建築の仕事の合間に好きなカフェやお店を回ってデッサンした作品とテキストをまとめた本『糸と泉』(私家版・1,800円)を出版したことががきっかけで『松屋銀座』の『銀座・手仕事直売所』に参加。それが今回のコラボレーションに結びついたそうです。写真は昨年の同展出展作を素描した『線で綴る手仕事の旅』(ヤマザキデザインワークス・1,400円)より。