世界でたったひとつ。 懐かしさとぬくもりを時間の窓に封じ込めたような 「yukunia(ユクーニャ)」のネックレス。

(2009.09.09)
海外のヴィンテージ切手と天然石を組み合わせた「切手シリーズ」。yukuniaが初めて創り出した、オリジナルデザイン。
ブルーベリーの切手ネックレスと、今回新作のぶどうブローチ。

手に取った瞬間にひとめぼれするアクセサリーって確かに存在します。『小公女』の主人公セーラが運命の人形エミリーに出会った時のように。
「私をこの店で待っていてくれたのね!」いや、そんなセリフではなかったかもしれませんが、以前自分の所有物だったかもしれない、と思わせるような、懐かしい気持ちにさせられる、アンティークテイストのネックレスに最近巡り合いました。
「yukunia(ユクーニャ)」の作品です。

その日その時に感じたモノを、金属やヴィンテージ切手、樹脂などの素材を使って表現していくという「yukunia(ユクーニャ)」のデザイナー・川浪友花子さん。代表作である切手シリーズのネックレスについて話を聞きました。

-海外ヴィンテージ切手を使った切手シリーズの発想はどこから来たのでしょうか-

「実は小さい頃から趣味で切手を集めていました。
親戚の方から日本の切手をいただいたのがきっかけですが
切手の中にはそれぞれストーリーや何かを意味する事が書いてあり、
見れば見るほど面白いものだなあと思っていました。
その後、海外の切手を手にすることがあったのですが、
日本の切手と違い、豊かな色彩や表現にびっくりしました。
古典絵画や日本画などをモチーフにした日本の切手と異なり、
海外の切手はお国柄がはっきりとでていて、
風習や風景、その国の考えなどが四角い窓から覗ける。
なんだか旅行をしたような、そんな雰囲気を楽しむことが出来ました。
特に私が大好きなのが東欧の切手たちでした」

-それはなぜ?-

「日本人はまず使わないような色のぶつけあいと、表現の豊かさ。
やさしくて素朴なデザインは見ているだけで幸せな気持ちになります。
ですが、切手は紙物なので、切手収集ブックにコレクションしては
気が向いたときに開いて眺めるだけ。
そのことがなんだかもったいないと思うようになりました。
こんなにきれいで素敵なデザインなのに、もっとこの幸せを
みんなに知って欲しい。
そして創り始めたのが現在の「切手シリーズ」です。
石も大好きなので、ヴィンテージ切手と天然石を組み合わせた
ネックレスやブレスレットなどを少しづつ創り始めていきました。
切手と石の組合せでいろんな雰囲気になるところが気に入っています。

-作家名でありブランド名である「yukunia」という響きも東欧風ですね-

「yukunia」(ユクーニャ)とは、ポーランド語で「ゆかちゃん」。
私の愛称です。高校卒業後、いとこ達とヨーロッパ旅行に行った時
1人のいとこが「Rikunia」(リクーニャ)と大きくかかれた
スーツケースを持っていました。
彼女がオーストリアに音楽留学中に、ポーランド人の留学生の友人が
「Rikunia(りかちゃん)」とスーツケースにマジックペンで書いたのだそう。
その「リクーニャ」の響きが新鮮で。
「よし! アクセサリーデザイナーとしてやってみよう」と決意し、
新ブランド名に悩んでいたとき「リクーニャ」の響きが蘇って来ました。
さっそくいとこのお姉ちゃんに電話をし、
「友花子をポーランド語の愛称でいうと何になる?」
「yukunia(ユクーニャ)やね!」と。

モノでも人でも、ひとつひとつの出会いを大切にしているというyukunia(ユクーニャ)さん、切手シリーズ以外にも、カラフルな色をまとった果物や動物のピンブローチやドライフラワーを樹脂で閉じ込めたシリーズなど、素敵な作品を発表しています。今季のテーマは「BOTANICAL GARDEN」(植物園)。花や動物をモチーフとした内容になるそうです。
こちらも楽しみ。

■「autumn yukunia exhibition」
恵比寿三越にてイベント開催! 定番の切手シリーズのほかに、今季秋冬新作も登場します。

会場 東京都渋谷区恵比寿4-20-7 恵比寿三越 1Fクロスイーギャラリー
期間 2009年9月11日(金)~17日(木)まで。
   11:00~20:00(最終日は19:00時閉場)
Tel.:03-5423-1183

「yukunia(ユクーニャ)」

デザイナー:川浪友花子

武蔵野美術大学短期大学部工芸工業デザイン金工コース卒業後2003年から「yukunia」という名前でアクセサリーデザイン・製作をスタート。2006年より合同展示会「rooms」に出展し、以来 年2回ペースで新作を発表し続けている。
メディア掲載歴:「Hanako WEST」「装苑」「ecocolo」「senken H」「繊研新聞」

「yukunia」HP
「yukunia」スタッフブログ